元Journey組によるThe Stormの2ndアルバムEye Of The Stormがイタリアのアナログ再発専門レーベルNight OF The Vinyl Deadから500枚限定でリリース。2024年になっても90年代メロハー発アナログ化に食指が動いてしまう同士のポストでリリースを知り高い送料に唇を噛みながらもなんとか4ケタでオーダー。ありがてーありがてーあぶねーあぶねー。
内容はB!の藤木さんに「Journeyが再結成したってこんな素晴らしいアルバムは作れまい」と言わしめた完璧なメロハー、ハードAOR、産業ロック。インディーズだけどサウンドプロダクションもいいし、1stよりもさらにいい曲ばっかで笑ってしまう。ハイトーンのケヴィン・チャルファントのヴォーカルに時々グレッグ・ローリーの歌が絡むのもナイスなアクセントになってる。1995年当時のこの手の音楽への風当たりはハンパなく強かったと思いますが、負けずにこんないいアルバム作ってくれてたのホントありがたい。
いかにもCDサイズのジャケを拡大コピーしただけのようなボンヤリしたアートワークと52分で1枚モノというところに不安を覚えますが、音量はやや小さめながら音質は悪くない。低音にしっかり厚みがあって気持ちいいです。NOTVDなので相変わらずソースについては謎ですが内周になっても歪みは少ないしマスタリング・カッティングともにちゃんとしてると思う。
これからもこの手の再発ガンガンして欲しいので、猛烈な円高ユーロ安をお願いします。1ユーロ8円ぐらいになってくれ。
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Madisonの1stアルバムDiamond Mistress、スウェーデンオリジナルのRixi盤を買ったのでRoadrunner盤と聴き比べです。おお、コレはRixi盤の勝ちですわ。RR盤はスッキリ綺麗なんだけどRixi盤はベースの音圧が高く輪郭がハッキリしていてカッコいい。ベーシストがマスタリングしたんでしょうか。
久しぶりに聴くとヨラン・エドマンもその昔はこんなにガナったり叫んだり元気だったんだなあと微笑んでしまう1枚。曲ごとのバラつきが大きくて名盤と言うには一歩届かないような気もしますがLay Down Your Arms、Diamond MistressにTurn Me Looseという魅力的なスピードチューン、泣き泣きバラードのPictures Returnが収録されてるんだから好きモノにはたまらんアルバムなのは間違いないやね。
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その名の通りラジオでオンエアするためにラジオ局に配布されるレコードRadio Show Disc、このたびRichie SamboraのライブRadio Show Discを手に入れました。インタビューやCM、ジングル等も収録されてるのは好き嫌いあるでしょうが貴重なライブ音源をレコードで聴けるというありがたい代物。
音源は日本盤Undiscovered Soulのボーナスディスクに数曲収録されたりブートでも多数出回っている1991年のサンディエゴ公演。ソロアルバムからはもちろんのこと、Bon Joviの曲やCherに提供した曲まで含んだ豪華なセットリストをリッチーのデカくていい声でも音程はちょっぴり甘い歌と、ベーシストがトニー・レヴィンだからなのかBon Jovi以上に安定感のある演奏で楽しめる名ライブ&名音源です。Bad MedicineやI'll Be There For Youはジョンが歌うよりも地に足のついたブルーズベースハードロックとしての魅力が出てるしFather TimeとThe Answerは名曲だし。
スタジオアルバムよりはるかに聴きまくったライブがこうしてレコードで聴けるのは嬉しい限り。これからも見つけたときには買ってくぞRadio Show Disc。
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Dune見て外出たらほんとにDuneみたいな砂嵐の世界でした。誰かスパイス(花粉)をなんとかしてくれ…という願いを込めてVan Halenのデビュー盤USオリジナル、DCC盤、Chris Bellmanカット盤を聴き比べ。
元々Burbank LabelのUSオリジナル盤を持っていたんですが、リマスターやリイシューの評判を調べていたら気になっちゃってSteve HoffmanがOriginal Two-Track Masterからリマスターしたという1998年のDCC盤を格安でゲット。まあ評判いいっつっても中低音域がモコっとしてヌケが悪くなってるリイシューあるあるのアレでしょー?と聞いてみたら、あれオリジナルよりいいでないの。オリジナルよりベースとバスドラがファットで音圧が上がってるんだがそれでいてハイのヌケが悪くなってたりはせず、シンプルに筋肉増量て感じ。
ところがDCC盤の評判を確認していたら「Chris Bellmanカットの2015年盤の方が上だ」という書き込みが多い。え、ほんとに?これより良くなるの?と疑心暗鬼になりつつこれまた安く落ちてたのをゲット。これはOriginal Master Tapesからのカットということですが、Original Two-Track MasterとOriginal Master Tapes、果たしてどう違うんだろか。単純に前者はアナログテープではないってこと?DSDとか?識者教えてください。
エニウェイ「どうせネットの感想なんて当てにならないからな」と半笑いで聴き比べてみると…うはー!低音の厚みそのままにディテールがクリアになって音圧も上がっとるがな!マスターの違い故なのかカッティングの腕の違いなのか。果たしてどの変数がどう音に作用したのかわかりませんが、この3枚のうち一番入手しやすいChris Bellmanカットの優勝でした。
ちなみに多くの人がさらに音がいいと挙げているのがあの色々揉めたMobile FidelityのUltradisc One-step盤。こちらはOriginal Master Tapesを256DSDに変換したものからプレスしたもので、45回転の2枚組。いくらいいって言われても36分のアルバムを2枚組だと逆に聞かなそう。いや聞いてみたくはあるけども。
花粉の昂りと春休みの背中が見えてきた夜に聞くのはカナダのKiller Dwarfsの4thアルバムDirty Weapons、USオリジナルです。
実は前に100円で1stを買ったんですが大味かつ単調過ぎてすぐ売っぱらっちゃったんよね。でも1990年モノならいけるんではないかと(安かったし)再度挑戦してみたんですがコレが当たり。ってか1stの印象と全然違うがな!!LAメタル的にナスティーな香りもほんのりなエネルギッシュロケンローでありながら印象的なのはクールな哀感で派手に盛り上がりきらないところも含めとてもよろしいでんがな。プロデューサーにアンディ・ジョーンズを迎えて音もメジャー感バリバリだしまだまだ自分が聴いてない魅力的なバンドが沢山あるんだなあと嬉しくなりました。
本日のオシャレ90年代メタルはアルゼンチンの国民的バンドRata Blancaの、Nevermindと同じ年1991年リリースの3rdアルバムGuerrero Del Arco Iris。若い頃はスペイン語ヴォーカルに抵抗があったんですけど最近は全然いけるようになりアナログ欲しくなってたところに特記事項盤反り3800円が。たまに見かけても18500円とかだしこの値段なら迷わずゴーだろと取り寄せ試聴してみたことろ、確かにそれなりの反りだけど再生にはまったく問題ナシ!だだだだだいじょうぶですこここここれもください!と興奮しながら買ってきました。
しかしその代わりA面1曲目にはループノイズが入る傷がいくつか。まあいっか1曲目はLong Live Rock & Rollのバッタモンみたいな曲だし。そう、皆さんご存知のようにRata Blancaと言えばアルゼンチンのRainbow。ギタリスト、ウォルター・ジャルディーノのリッチー・ブラックモアへの敬愛が出まくりの音楽性。このアルバムだとRainbowのLong Live Rock & RollやFiredance、Deep PurpleのKnocking At You Back Doorの影響を隠そうともしない曲が並んでおります。La Boca Del Loboのエンディングみたいなリッチーフリークなら思わず吹き出してしまうような遊びもいっぱい。
しかしただのパクリではなく、アルゼンチンという南米の熱情によるコテコテなクサみを発しているのがこのバンドの強み。エイドリアン・ヴァリラーリによる熱く伸びやかなスペイン語歌唱も相まって少年マンガ版Rainbowと言った趣になっております。個人的にはこのアルバムはアタマ3曲はイマイチで4曲目以降が好きです。タイトルトラックのGuerrero Del Arco Irisなんかはイングヴェイ風味もあるけど全体的にはやはりネオクラシカルというより様式美と言いたくなる音楽よね。まったくもって万人に薦められる音楽ではございませんが、俺は80になってもこういうの聴いてそうな気がします。
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Jeff BuckleyのLive At Sin-éの2018年初アナログ化4枚組BOXセットです。1993年8月の、カフェでのギター一本弾き語りライブを録音したもので、合間のおしゃべりも収録して2時間半。レコードストアデイでリリースされたものとレコード自体は同じですがコレはLTD.ナンバー無し。おかげで多少お安め。
いやコレすげえいいんですわ。バンドの曲もストリップダウンされると余計にヴォーカルへの感度が上がるというか、物足りなさはまったく感じない。そしてカバーは曲の良さに頼るんじゃなくて原曲の魅力を歌で別次元に持って行くみたいな神々しさ。とか言っといてほとんど原曲知らないんですけど。てへ。
Calling Youやってるのはバグダッド・カフェ見たからなんでしょうかね。「昨日映画見て良かったから」みたいな軽いノリの親密さも感じられるのがとてもいい。演奏&歌のダイナミズムは凄いし、その場で息を呑んで聴いているような空気感もしっかりパックされた生々しいライブアルバム。
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レコードはジャケが大きいのがいいとおっしゃるオシャレな皆様こんばんは。今日のオシャレコはRandyちゃんでございます。
1986年のデンマークでシングル1枚出しただけのバンドですが、そのサウンドはなかなかのNWOBHM。オランダ出身のジャーマンメタル、千葉にある東京ディズニーランド、そしてデンマーク出身のNew Wave Of British Heavy Metal。このレコードはそんなRandyちゃんの7インチシングルの2曲と1987年のデモ音源をコンパイルしたアルバムで、2012年にリリースされたもの。オリジナルのジャケはキャベツ化したあばれる君でしたが2012年ヴァージョンはちょっとだけ人相が悪くなりました。
とどうしてもこのジャケのインパクトにやられてしまうんですが、ちゃんと曲がいいんですよ。NWOBHMぽいって書いちゃったけど一番近いのはスウェーデンのUniverseかも。Universe meets Vandenbergて感じでしょうか。シングルの2曲はもちろんだけど、1987年のデモの中にもUFOのDoctor DoctorやY&TのForever的名曲It's Got Be LoveやHelloiseみたいな名曲Razor's Edgeがギラリと光っており、なぜこのバンドが80年代にきちんとしたアルバムを制作できなかったのかと不思議に思ってしまう内容です。
そしてこのレコードの音源にさらに1992年のデモ3曲を加えたコンピレーションアルバムが2019年にリリースされており、チラっと聴いてみたらやっぱり1992年感ゼロでとても良かったです。ってかそっち買えば良かったわ!
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珍しく西濃運輸の不在通知が入っててなんだろなと思ったら随分前にオーダーしたGeneral Patton vs. The X-Ecutionersでした。Silver Streak Vinylだそうです。パットンはヴォーカルはもちろんのこと、キーボード、ギター、ベース、Percussion Strategies(とは?)、Waveform Editing And Programming(はなんとなくイメージが湧く)としてクレジットされています。
ってかターンテーブルのプレイなのかプログラミングやサンプリングなのかって正直聴いてるだけだとよくわかんないんだけど、何はともあれビートは多彩だし当時聴いてたときよりカッコよく感じる。パットンが歌うとPeeping Tomっぽくなったりするしサンプリング使うとFantomasっぽくなったりもするけど歌以外のヴォカリゼーションもビート組み合わせて色々やっててライブでキャイキャイ叫んでるのが目に浮かびます。このアナログはちゃんとその辺のキモをわかった音作りになっててとても良い。
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完全スラッシュモードでのライブだったため過去曲はMy Ass Is On Fire1曲だけだったんですがやっぱあの頃のMr. Bungleはええなあ、と過去作聴きまくっております。
1stのアナログは1991年当時はイギリスでピクチャー盤、EUでは黒盤が出ています。その後2009年にPlain Recordingsから、2014年にMusic On Vinylからリイシューがリリース。Plain Recordingsからのリイシューは音も小さくCDから適当にカットしたんじゃないかという粗悪品だったので売ってしまったんですが、現行システムで改めて3枚聴き比べてみました。
あれ、前聴き比べたときと印象が違うぞ。MOV盤は1.5枚組だけあって音量はしっかりあるしディテールもちゃんと聞こえるんですが、ピクチャー盤&EU盤の両オリジナルが思ってたよりずっといい。この両オリジナルはカットこそ違えど大体似た音で、ピクチャー盤は特有のヒスノイズがあるのでEUオリジナル黒盤に軍配が上がります。ちなみにこの両盤、1枚モノなので収録時間が超長尺。以前ストップウォッチで測ってみたところ、なんとA面35分23秒、B面37分54秒の計73分17秒。通常のレコードの倍近い収録時間なんです。収録時間が延びればまず影響を受けるのが音量で、オリジナル両盤はちゃんとかなり小さい。なので第一印象はやっぱMOV盤圧勝だなーと思ってしまうんですが改めてちゃんと音量を揃えてみるとオリジナル盤全然負けてない。マスターがアナログかデジタルかの違いなのか鮮度の問題なのかシステムとの相性なのかはわかりませんが、しっかり音量上げてやればセパレーションもディテールもしっかりしているしバスドラのドン!という響きであったり奥行に関しては1.5枚組リイシューより73分以上収録のオリジナルの方がむしろ上回っているのでは?という印象。もちろんプラシーボ込みのスパシーバレニングラーですが。内周でもそんなに音質の劣化を感じないのも凄い。
残念というかリスクとしてはボリュームめっちゃ上げて再生しなくてはならないのでパチノイズもデカくなってしまうこと。ある程度状態が良くないともはやパチノイズとは言えないレベルのノイズにビビります。
カッティングエンジニアが誰なのかわからんけどこれって現代のアナログレコードではできなそうというかオーパーツみたいなレコードなのでは?そしてやはり音楽もオーパーツ的というか、23、4歳の若者たちがジョン・ゾーンをプロデューサーに迎えてアヴァンギャルドなヘヴィロックをやんちゃかつスーパーキャッチーにキメてるのがほんと凄い。これからはしばらくEUオリジナルを主力に据えることにします。1回ひっくり返すだけでいいのが何より素晴らしい!
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先月「めっけたら買ってみよう」と書いた1991年リリースWrathchild Americaセカンドアルバム3-D、無事めっけました。ドイツAlsdorfプレスのEUオリジナル。
1st以上にごった煮モードが高まってて所謂クロスオーバースラッシュ的なファンキーさに留まらずスウィングだのレゲエだの色々ぶちこんできており、それに伴いIron Maiden影響下的なスラッシュ色はやや後退した感じがしますが相変わらず面白いサウンド。色々派手なことやってる割に曲としての印象が薄いのは物足りなさであると同時にだからこその飽きにくさに繋がっているような気もします。全体的な印象としてはB面の方がいいかな。1991年という過渡期の時代だからこその音楽だよね。こういうのに惹かれちゃうのよ。
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2月18日でリリース30周年、イングヴェイが「なんだあの顔に三角は!」と激怒したことでお馴染みSeventh Signです。レコードはジャケが大きいからいいとヌカす輩を黙らせる渾身の「顔に三角」。そうかもう30周年か…一浪しての大学受験が終わって解放感の中で買ったアルバムです。アルバムの発売前にラジオで流れたNever Dieを録音して受験勉強ほったらかしてキメの3弦スイープを耳コピしてたのを思い出します。
このSeventh Sign、アナログは韓国盤オンリー。10年前にeBayで買ったときは送料込み2000円でした。いい時代だった。
名盤名盤言われてますけど個人的にはそんなにそこまで好きじゃないのはこのアルバムからイングヴェイが完全にアメリカンになってしまったなあと思ったから。Never Die、Seventh Sign、Crash & Burnとらしい曲はあるんですがFire & Iceまでにあった繊細さが失われたように感じてしまうんですよね。彼の20代の頃の作品にはナイーヴさが繊細さとして音楽に発露していたけど30代以降はそのナイーヴさが開き直った傲慢さとして発露するようになったと思うんですよね。特にバラードは2曲とも好きじゃなくて、特にPrisoner Of Your LoveはG線上のアリアを引用したサビメロに猛烈なダサさを感じてしまう(ギターソロはいい)。
とはいえその開き直った傲慢さゆえのカッコ良さもある。イングヴェイの下品なベースとやかましいマイク・テラーナのドラムによるリズム隊のグルーヴは他のイングヴェイのアルバムでは聞けない個性でもあります。Hair TriggerやBad Bloodあたりは音の下品さがいいんよね。
で、アナログの音なんですけどコレがまたクセ強。ご丁寧にボーナストラックのエンジェーインヒーまで収録された53分の長尺盤故に音量小さめ、ヌケとクリアさは放り出してベース(低音というよりベース)が強調された音で一聴するとかなりのガッカリ盤なんですが、セッティングによってはなかなかカッコいい音になります。この辺は音量を上げてもうるさくなりすぎないレコードのアドバンテージ。CDとは一味違う厚みの音でそのベースのグルーヴを凶悪に引き出してくれて、決していい音とは言えないもののかなり気持ちいい音に…というのは贔屓の引き倒しによるものかも。
にしてもポニーキャニオン時代のアルバム、そろそろちゃんとしたアナログ出してくれないもんかのう。あんなに金にうるさそうなマネジメントなのにシガーケースとかわけわかんないもんは出すクセに売れそうな音源商売は全然やってくんないんだよな…。過去に頼らない活動を続けてるって言えばカッコいいんですけども。
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花粉舞う2月の日曜にWhite ZombieのAstro-Creep:2000のレコード聴き比べる人は果たして吉祥寺に何人いるのでしょうか。
いやね、これ5年ほど前に買ったのをずっとUSだと思ってたんですが、こないだ久々に引っ張り出してみたらレーベルにLC7266っていうEU盤に良くついてるコードがプリントされてて。あれ?USのはずなのに、と確認してみたら見事EU盤でした。まあ音が良けりゃなんも問題ないんですけど久々に聞いてみたらやや音小さめだし記憶より大人しい音で。え、これUSで買い直さなきゃダメなやつじゃん!となったのでした。タイミング良く黒盤がそこそこの値段で転がってたので速攻購入。
最近は聴き比べであまり快勝がなかったんですけどこれは文句なしにUSですね。音量音圧ヌケの良さ、そうそうEUからUS買い直すときってこういうのを期待するよね、というカタルシスが得られました。いや良かったぞい。
気が付いたら家にこんなに沢山のIron Maidenが揃っていました。そんなに好きなの?と言われるとなんとなく口ごもってしまうんですけど、堂々と言いましょう、好きです!ライブは遠いので行きませんけども!
UKオリジナル、日本盤(なぜかジャパンオリジナルとは言わない)、USオリジナル、USリプレスの4種です。最初に買ったのは1985年リリースのUSリプレス500円で、長らくコレで満足していたんですけど初期メイデンはやはりUKオリジナルで揃えたい欲が湧いてきちゃってUKオリジナルを買いました。でも実際聴いてみたらUSリプレスとあまり差を感じなかったんですよね。で、USリプレスが優秀ってことはUSオリジナルはUKオリジナルより良い可能性もあるのでは?と最後に買ったのがUSオリジナル。
なんかとっかえひっかえしてるうちによくわかんなくなるいつものパターンだったんですけど、ざっくり言うとUKオリジ=USリプレス=日本盤>USオリジて感じ。頑張ってくれよUSオリジナル!USオリジ以外の3枚は、耳のいい人には違いがわかるのかもしれんけど俺にはよくわからんかった。音圧は微妙にUKオリジナルが一番、ヌケはUSリプレスという気もしたようなしないようなもうわかりませんが、音圧はUKってのは一番内周までカットしてある(幅広でカットしてある)のがUKという先入観によるものかもしれない…でもわかんねーな…という例によって自分の耳が一番信じられなくなる結末でした。
なんともカタルシスの薄い微妙な結果ですけどUSオリジナルよりUSリプレスの方がいいというのが意外だった。ってか完全に違うカットなのでリプレスっていうよりリイシューですね。この時代はまだマスターもフレッシュだしカッティングエンジニアも腕のいいのがいっぱいいたでしょうからこういうこともあるんですね。
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QueenのInnuendo、オリジナルは後回しにしてるうちに高くなっちゃったなとため息をついていたらデアゴスティーニ盤が外箱(?)無しの格安で売ってたので購入。マトリックス情報を見る限り、2001年にBob Ludwigによってデジタルマスタリングした音源を2015年にMiles Showellがハーフスピードマスタリング(カッティング?)しMPOでプレスしたリイシューで使われたメタルパーツを使ってるんでないかと推測されるんですが、ライナーには盤に関する説明はないのでわかりまへん。
でも音は思ってたよりいいです。高域はオリジナルのDMMカット1枚モノの方がスコンとヌケるんじゃないかって気もしますがクリアでハイファイな音で中低音域の重みが心地よい。オリジナルは収録時間が厳しかったのかThese Are The Days Of Our LivesとBijouにカットがあるらしいのでこれで満足しておこう。何はともあれ大好きなInnuendo, I'm Going To Slightly Mad, These Are The Days Of Our Lives, Show Must Go Onをレコードで聴けるようになって嬉しい。
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本日のOpethはDeliveranceとDamnationのリミックス3LPです。Deliveranceはオリジナルはアンディ・スニープがミックスしていたのをPineapple Thiefのブルース・ソードが、Damnationはスティーヴン・ウィルソン自身がリミックス。果たして俺はリミックス盤を買うほどOpeth好きなのか?と言われるとモジモジしながらNo...と答えますが、いやでも好きだよ!やっぱライブ見たら凄いと思うしアナログもポチポチ集めてたらいつの間にかHeritageとSorceress以外は全部揃ってるし(初期作はほとんどリイシューですけども)ターンテーブルに載せる回数もかなり多いです。
となんだか言い訳めいてきましたがとにかくこのリミックス盤を買ったんです。理由の第一としてはいつもの相場病発作ですが、Damnationは持ってなかったしちょうどよかった。DeliveranceはMusic On Vinyl盤で持ってるんですけどそっちも別に音は悪くないし、リミックスする必要あるのかなと思って聴いてみたらあれ全然違う!これ聴いてからオリジナルミックス聴くとめちゃくちゃこじんまりとしちゃってるというか、リミックスで迫力が倍増してますね。プレスもしっかりしててチリノイズも一切入らないのでOpethの暗黒森林ムードもムンムン伝わってくる。いやいいねこれは。やはり発作に抗ってはいけない。ナイス発作でした!
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今夜は大物(物理)です。2021年リリースMetallicaのBlack AlbumのBox。6 Vinyl / 14CDs / 6 DVDsという強烈なボリュームでお値段も相当なもんだったんですが、52000セットという大盤振る舞いのおかげか随分安く出てきたのでゲッツ。届いてみたら外箱中箱ともにダメージがあってこれも安さの理由かな。
俺が欲しかったのはこのBoxに収録されている1991年MoscowでのMonsters Of Rockのライブ音源。この日のライブはその昔PanteraやBlack Crowesらとのコンピレーションビデオとしてリリースされていまして、そのCreeping Deathがめちゃくちゃカッコよくて好きだったんです。で、その日のライブが今回めでたくフルでアナログ化されこのBoxに収録されたんですが、それだけを目当てに買うにはあまりに高くて手が出なかったんですよね。いやーありがたい。
そして気になる音質ですが、6枚のレコードはすべてChris Bellmanによるカット。お目当てのライブ盤はデジタルソースっぽいですがとにかくバスドラとベースが重くて慣れ親しんだビデオ映像の音との違いに面食らう迫力。もちろん重いだけではなくクリアでHi-Fiなサウンドなので満足です。
一応Black AlbumのリマスターもUSオリジナルと聴き比べてみましたがコレはやはりオリジナルの圧勝。CDとかDVDは見なそうだしとりあえずMoscowのライブ盤だけラックに挿してBoxは納戸にしまっとこう…。
Temple Of The Dogの25周年記念盤のリイシューがAmazonで安く買えるよと教えてもらいました。25周年記念盤はリマスターではなくリミックス。2016年にクリス・コーネルが裁判でこのアルバムのマルチトラックテープを取り戻し、それをブレンダン・オブライエンがミックスしてその年の秋にリリースしたのが25周年記念盤、今回買ったのは去年出たその25周年記念盤のリイシュー(ちょっとややこしい)。マト番見る限り新たなカットではなく2016年盤のリプレスと思われます。
EUオリジナル(左)も悪くない音でしたがこの25周年記念リミックスは1.5枚モノに拡張されているのでまず音量は上。さらにブレンダン・オブライエンの手腕でしょうか、各楽器の分離と定位がさらにはっきりした上でサウンドステージは広く、そして鮮明かつ太くなっている。目の前で演奏してる感がかなりアップしたように感じます。より演奏の距離が近くなった。いいぞこれ。
グランジの名盤というよりブルーズハードロックの大名盤。歌も演奏もやっぱめちゃくちゃいいなあ。Call Me A Dogの歌の素晴らしいこと。こんな歌を歌う人が犬と呼んでくれってあなたが犬なら俺は一体なんて呼ばれたらいいのよ。
みんな大好きThe SmileのWall Of Eyes、ワタクシは帯付き青盤。
先行で公開されたBending Hecreticがめちゃくちゃカッコ良かったので期待に腹を膨らませて聴きました。前作と変わらずレデヘより装飾が少ないシンプルな作りで、リラックスしてるようで背筋も伸びる、心地いいけど弛緩はしない、優しいようでヒネクレ度も高い作りが絶妙でさすが。最初流して聴いたときはもう2,3か所俺でも「うわあそんなのありかよ」と思えるような派手な仕掛けがあったらなとは思ったんだけど、ちゃんと聴くとそういうの無くても集中力を切らさないフレーズ、リズム、音響がひたすら繰り出されてきて凄いよね。聴いてる間の体感時間が凄く短い。どうでもいいけどRead The Roomでキャビア〜って言ってると思ったら全然キャビアじゃなかった。
アナログの音は前作に続いてとても良い。チリノイズ一切ないのは当たり前、厚みも広がりもヌケも分離も素晴らしい。最近は新作アナログもちゃんとした音が当たり前になってきたよね。ブームのおかげで失われていた技術が少しずつ戻ってきてるんでしょうか。
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1990年、91年、92年の音楽しか聴かない偏執者な俺ですが、今日はいつもよりナウい1993年の音楽。CynicのFocus、EUオリジナル盤です。いやーついにいっちまいましたね。レア盤としてメジャーなこのアルバム、安く買ったリイシューの評判が良かったもんでずっと後回しにしてたというかお前はリイシューで満足しとけと自分に言い聞かせてたんですが、いつものようにオリジナル盤を借りて聴き比べてみたところ、各楽器の分離、全体的なヌケと音圧はやはりオリジナルの方が上。とはいえ大きな差はなく、オリジナルを100点としたらリイシューは92,3点ぐらい。価格差を考えるとリイシューはいい出来であると言えましょう。
しかし!!一度違いがあることを確認してしまったら!!少しでもオリジナルの方がいいと思ってしまったら!!もうガマンできないんです!!バカだから!!!!
そんなわけで数年寝かせた想いを今回成就させたわけですが、やはりオリジナルマジックと言いますかエコノミックブーストと言いますか、今までよりもさらにこのアルバムの魅力が際立って聞こえます。AtheistやPestilenceやDeathが下地を作ってCynicがネクストレベルにぶち上げたとか言うと識者に怒られるのかもしれませんが、30年経っても一切衰えない凄みであります。Sean Reinertのドラム、永遠に聞いてられるな。
ちなみにリイシューとオリジナルはジャケが微妙に違います(左がオリジナル)。そしてインナースリーブはリイシューの方がはるかにしっかりしてる。あとSentimentの後の波の音がリイシューではカット。どんな意図があったんだろか。マスターの問題だったりすんのかな。
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The Cooper Temple ClauseのデビューアルバムSee this Through And Leave2023年リイシュー。これ2002年のオリジナルは12インチLPではなく7インチ×6枚組Boxのみだったのでめんどくさくてほとんど聞くことがなく(音もそんな良くない)、なんで12インチLPで出してくんなかったんだよと空を見上げて呪ったものでした。それがようやく2023年になって140g2枚組でリイシュー!速攻注文!が!受け取るだけ受け取ってすっかり忘れておりまして一昨日思い出して探したら家の中で未開封品が発掘されました。ずっと祈ってたのに?あんだけ欲しがってたのに?加齢は熱意を軽々と上回るんだぜ。
それはともかくリマスターはPhil Kinrade、そしてカッティングはBarry Grintという両俺の知らん人によるこの初12インチアナログ化、こういうのは最近はバカの一つ覚えのように180g盤で出るんですけど今回は140g盤。
音の方はどうなのかというと、オープニングのDid You Miss Meのイントロの時点で家を揺るがす低音で勝利を確信。音量音圧十分、ソースがアナログかデジタルかはわからんけど文句無しのど迫力サウンド。もちろん音楽もエレクトロにも目くばせしつつニヒルでヤケクソロケンローな魅力を失わず器用貧乏に陥らない音楽性で今聴いてもかっちょいい。A面4曲C面3曲はどれも大好きだったんだけど昔は長くてダルいなと思ってたオーラスのMurder Songも久々に聴いたらめっちゃ良かったしほんと名盤ですわ。こんときのライブはフジも単独もすげー良かったよね。いいバンドだったなあ…。ナイスリイシュー!もう忘れません!
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皆さんが新NISAにぶっこむお金をワタクシはレコードにぶっこむのです。NISAってNine Inchnails Saiko Analoguedatosaraniですしね。ということでNine Inch NailsのBroken、7インチ欠品ですが買いました。7inch無いるず。
NIN初期好きメタラーとしてはやはりコレが最高傑作になっちゃうよね。Pretty Hate MachineとDownward Spiralの美味しいところドリというか。7インチ欠品によりPhysicalとSuckがないのは残念ですけどこの2曲聴くためにわざわざ7インチ聞くかっていうとまたビミョーな感じもするので安く買えたことを素直に喜ぼう。1992年のUKオリジナル、音も厚みと尖りの両方あって最高。にしても年明けてから買いすぎだな。でも後悔なぞ無いさ(NISA)!!
サンデーナイトはDizzy Mizz LizzyのTim Christensenの2ndソロアルバムHoneyburst、去年出た20周年リイシューです。オリジナルと2014年のリイシューは1枚モノ、今回のリイシューはDisc2のD面に5曲のボートラを収録なので実質1.5枚モノに拡張ですが、初購入なので聴き比べはできてまへん。ちなみに2014年リイシューと今回のは同じ人がカッティングしているようです。
今回のリイシュー、欲しいなと思いつつも普通に買おうとするとめちゃくちゃ高くて手が出なかったんですが、先日ユニ某ンにジャケ角打ち小で2550円というお得価格で出てたので購入。1stも一緒に出てたんだけど売れちゃってた。残念。
ソロアルバムってことでDMLよりSSWっぽい作風ですが、この2ndでは現在のDMLに相通ずるようなプログレ味も結構出てきてるよね。リアルタイムで聴いたときはそこまでハマらなかったんだけど今聴くとめちゃくちゃいいです。ってかこのアルバム、アタマ3曲がイマイチで立ち上がりはあんま良くないんよね。実質4曲目のWhispering At The Top Of My Lungsでようやく…というか一気に引き込まれてそのあとはずっといい。派手じゃないのにフックフックフックでどんどん引き込まれる。
ボーナス5曲もボーナス扱いにするにはもったいない、基本給に入れてあげてくれやっていう曲ばかりなのでありがたい。
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名前は知ってるけど実は聞いたことないって人が多いんじゃないでしょうかWrathchild America。UKのWrathchildとの裁判に破れ、Americaと付けなくてはならなくなった彼ら。Wrathchildを聴いたんだからこちらも聞いてミネバ・ラオ・ザビと思って買ってみました1989年リリースの1stアルバムUSオリジナル。
もっとスラッシュスラッシュしてるのかと思ったら意外とIron Maidenちっくなとこもあり、それでいてやっぱりクロスオーバー的な跳ねであったりユーモアもあってなかなか面白い。期待してなかったのでなんだか得した気分であります。まあ曲はあと一歩って感じがしないでもないですが、ドラムのキレが印象的で調べてみたらShannon Larkinさんはその後Ugly Kid Joe, Vanilla Ice(!), Amen, Glassjaw, そしてGodsmackとなかなかの経歴の方なんですね。2ndもめっけたら買ってみよう。
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Queens Of The Stone Ageの1stアルバム、2011年Rekords Rekordsからのリマスター&リイシューです。1998年リリースオリジナルは1枚モノですが、2010年&2011年のリイシューはボーナス3曲入っての2枚組。2010年リイシューはIpecacから、そして2011年はRekords Rekordsからですが、USはどちらも同じマスター、同じメタルパーツを使っていてマト番は同じ。つまり音は一緒。
その音はさすが2枚組、とても良く、1枚モノのオリジナルへの憧れはほぼ消えます。内容ももちろん良い。今やイケオジ好き御用達みたいになってしまったQOTSAですが、やっぱ初期3枚ぐらいまではヤバさ成分が高いのがいいよね。今はそのヤバさ成分がオシャレ成分に変わってしまってそれはそれでいいんですがおじさんとしてはやはり初期が好きなのよ。
最後に2023年に買った新譜レコードベスト9。こちらも順不同アルファベット順。
もう新譜は買ってないし聴いてないしでベストがどうのとか言うレベルじゃないんですけどね。
■My Back Was A Bridge For You To Cross / Anohni And The Johnsons
つい買ってしまった白盤。ソウルでフルな歌声はもちろんのこと、Can'tでのバンド演奏もいいし、とてもダイナミズムのある音なのでレコードで買って良かったと心底思えるナイスアルバム。
■Purge / Godflesh
普通の黒盤。めっちゃ聴いたわけではないけど買ってしまった。Godfleshだなあ、て感じ。
■Postcards From Asylum / Jason Bieler And The Baron Von Bielski Orchestra
カラー盤をオーダーしようとしたら「送料も高いし盤自体も高いからもう一回考えよ?」みたいな注意書きが出てきたのが印象的だった…が今となってはそんなのあったかどうなのか、記憶の混線なのかすら怪しくなってきた。うちのは普通の黒盤。前作に続いてシアトリカルなポップメタルでとても良かった。
■Provincetown / Man On Man
Mellow Yellow Vinyl。シンプルでシャープなビートにノイジーな轟音ギター、ポップなシンセサウンド、そして華のないおっさんの歌声、それがとてもイイ。
■93696 / Liturgy
Crystal Clear Vinyl。生楽器とグリッチ、雅楽っぽさと西洋歌劇っぽさ、ブラックメタルとクラシック、それらをひっくるめてHunter Ravenna Hunt-Hendrixというブラックボックスを通して出てきた大傑作。
■IV / Marvelous 3
まさかの再結成アルバム。物足りなさではなくいい意味での成熟というか、ポップでありながらも抑制が効いてるところがとてもイイ。
■Again / Oneohtrix Point Never
日本仕様の青盤。近作のゲーム音楽的な雰囲気から一歩進めた触感といいますかがさすがの快感です。アンビエントになりすぎずちょいちょいギラついたドギツさのようなものが織り込まれているのがとてもメタル耳フレンドリーなんですよね。めちゃくちゃ音が良くて、広がりも厚みもあるしダイナミズムというか音量のふり幅も凄く、「え、これまだ音大きくなんの!?」みたいなドキドキ感も気持ちいいです。
■In Times New Roman... / Queens Of The Stone Age
Blue Trancelucent盤。彼らのカタログ内で突出した出来とは思わんけど相変わらずのセクシーイケオジフェロモンムンムンでNegative Spaceの終盤に一瞬だけ叙情的になったりするとことかはかなりじゅんじゅん来ます。
■Javelin / Sufjan Stevens
とにかくグッドメロディーと優しいムードで包み込んでくれるサウンドスケープで荒んだ心が浄化浄化ファッキン浄化ァ!!されるアルバムで、毎日90年代メタルがどうのとか言ってる自分が恥ずかしくなります。
お次は2023年初アナログ化嬉しかったよベスト9。
90年代の、アナログリリースが少なかった時期のアルバムも続々とアナログ化されて嬉しい1年でした。もうこの時期になるとレコーディングもマスタリングもデジタルなのが多いので聞いてみるまでは不安なんですけどね。
■Ark / Ark
1999年リリースの1stが初アナログ化。イタリアのアナログ再発メーカーNight Of The Vinyl Dead。信用できるのかできないのかよくわからんとこではありますがリマスタリングはDGMのシモーネ・ムラローニが担当してるのでちゃんとしているんだと思います。音は小さいけどまあまあ。2ndも出してくれっ!
■Animals With Human Intelligence / Enuff Z'Nuff
1993年のめちゃくちゃ思い入れの深いアルバムがCleopatra傘下のDead Lineという昔から信用しきれないところからリリース。Night Of The Vinyl Deadと同じくまあダメじゃないな、というDecentな音でした。ジャケはオリジナルの方が良かった。データがもうなかったのかな。
■Mood Swings / Harem Scarem
1993年リリースの90年代を代表する名盤が初アナログ化。アクセスパスだとかサインとかコースターとかCDとか「いらんから安くしてくれ!」と言いたくなりまくるオマケが沢山ついてバカ高送料がつくという忠誠心が試される1枚。長らく待たされようやく日本に届くタイミングでレコード単体で普通に売り始めるという鬼畜なビジネススタイル。じゃあ待てば良かったかって?いいの!早く欲しかったから!
■One Cold Winter Night / Kamelot
DVDになってるんだからいらんだろとか言わないで!とても音が良くてロイ・カーンKamelotのベスト感覚で聴けてとてもありがたい。
■Loudness / Loudness
山田雅樹在籍時Loudnessの1992年リリースド名盤を30周年リミックスでアナログ化。いやコレ嬉しかったなー。リミックスのおかげで現代でも通用するカッコよさ。カッティングもちゃんとしててありがたやありがたや。
■Hey! / Marvelous 3
■Readysexgo / Marvelous 3
Southgangのギタリスト、ドラマー、ベーシストがThe Floydsを経て結成したMarvelous 3の1999年作と2001年作。なんで当時売れなかったのか…俺はブッチ・ウォーカーの髪型のせいだと思う。大好きな「オリジナルマスターテープ(もしくは今回OMTからDSD化した素材)からのカット」という一番安心できるアナログ化。
■Water / Saigon Kick
1993年の名盤をドンシャリ大好きReal Gone Musicがアナログ化してくれました。ちょっと人工的というかドンシャリ加工味が強すぎる気もするけど俺もドンシャリ好きなのでまあヨシ。
■Live: Right Here, Right Now. / Van Halen
1993年リリースサミヘー期の名ライブ盤がRSDでアナログ化!という情報が出たときは「絶対買うぜ!」という声が多かったのに、4枚組18000円でぇす、と言われた途端その人たちが一斉に「え…どうする…?買う…?(チラッチラッ)」と周りの出方伺い体制に移行したのが面白かったです。もちろん俺もその一員!「バーニー・グランドマンがオリジナルマスターテープからカッティング」という情報に後押しされて買いました。でも音ちょっと高音キンキンしすぎじゃない?
2023年買えて良かった中古レコードベスト9です。
狭いジャンル、狭い年代のレコードを買っているのでさすがに旅の終わりが見えてきたというか買いたいものも減ってきたなと実感する1年でした。コロナ禍でブーストがかかった2020年から398枚、2021年393枚、2022年303枚、そして2023年256枚。あれ…結構買ってんじゃん。そして枚数こそ減っているけどこの4年間レコード支出金額はほとんど変わらない。どういうことなんだ…(単価が上がってんだよバカ
念願の!というよりも高いから後回しにしてたプライオリティ低めのレコードをもうダメだ今買わんと一生買えん!高いけどしゃーない!と買ったレコードが増え、まあ買えてうれしいのは間違いないんですけどちょっとほろ苦くもあるビタースイートシンフォニー。ここに挙げたのはほろ苦さ抑えめでなるべく喜び100%のレコードにしました。順位はなくてアルファベット順。
■Disintegration / The Cure
行けなかったセールで確保してもらったありがた激安盤。歌モノとしてよりもインストパートの心地良さがめちゃくちゃ良い。USオリジナル、MASTERDISK刻印アリDMMカット。
■Almost Unplugged / Europe
めちゃくちゃ好きなアコースティックライブ盤。DVD出てるけど演奏も雰囲気も音もとてもいいレコード。Forever TravallingやLove To Love聴けるのが良い。
■Double Eclipse / Hardline
後回しにしてたら高くなっちゃったジャーマンオリジナル。Love Leads The Way未収録だけどHot Cherieのために買わねばならなかったのだ。
■Bellybuttun / Jellyfish
■Sprit Milk / Jellyfish
年末のラッキープレゼント。あざます!!
■Grace / Jeff Buckley
年末の清水舞台オランダオリジナル盤。これももっと早く買っておけば良かったネ。
■Youthanasia / Megadeth
突如現れたのをお安くゲット。これはありがたかったなー。ほぼ新品だったのにジャケにテープくっつけて剥がしちゃったのが悔やまれる。めちゃくちゃ悔やまれる。ァトゥレモン…ァチュメサミ…
■Dangerous / Michael Jackson
欲しいけどメタルの箱しか見ないもんだからなかなか買えなかった1枚。USオリジナルでビートがガツンガツン来る。
■Mogwai Young Team / Mogwai
UKオリジナル盤、ようやくゲット。ってここにコレ挙げといてなんなんですけどこのUKオリジナルの半額ぐらいで買った2008年の4枚組リイシューBOXの方が低音が出てんだよね。じゃあそっちを挙げれば良かったでしょってそうなんですけどやっぱオリジナル買ったときの喜びの方が大きかったんですもの。いやBOXめちゃ安だったからそっち買ったときの方が嬉しかったかも…。
なぜ人は毎年毎年年の瀬になるとレコードを買ってしまうのか。その謎を解明すべく我々はディスクユニオンに向かった…わけではないのですが、今年最後の大物はJeff BuckleyのGrace欧州オリジナル。ずっと欲しかったけど高いしなあ、と煩悶してた一枚、ついに清水の舞台からダイブ。全身複雑骨折内臓破裂ながらも達成感と満足感に満ち溢れています。
でも時期的にオリジナルもマスターはデジタルかなあ、そうなるとリイシューとそんな変わらなかったりして…とビビりつつ2015年リイシューと聴き比べてみたところ、アコギがかき鳴らされてもリイシューだとピッキングノイズしか聞こえなかったりするところがオリジナルだとちゃんと和音が聞こえたりとディテール・鮮明度がだいぶ違う。あとは音の響きの広さにオリジナルの強みを感じるし、小さなジャズクラブのような近さから大聖堂での荘厳さとダイナミズムに圧倒される。ヴォーカルの伸びもオリジナルの方が上に感じちゃうけどやはりオリジナルバイアスなんでしょうか。いいんだよ情報で聞こえ方変わっちゃうのは幸せなことなんだよ!
そして今更感バリバリなこと言いますけどやっぱすごいアルバムだわ。歌ももちろんだけど、幽玄のサイケデリックフォークとでも言いたくなるようなソングライティング力も凄い。年末最後に買えて良かったなあ。いやほんとに今年最後にするから!これで終わりにするから!
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録画した戦力外通告を見た後はPestilenceの1991年リリースTestimony Of The Ancients、1991年欧州オリジナルと2017年リイシュー聴き比べ。オリジナルは黄色だったロゴ等がリイシューでは金色エンボス加工に。
ああこれは典型的な180gモコモコダメリイシューですわ。ヌケ音圧音の広がりどれもオリジナルの方がずっと上。何年か前にリイシューを安く買ってめっちゃイマイチだ…と思って以来オリジナルを渇望してたんですが、ディスクユニオンで出るのはべらぼうに高く、とても手が出ませんでした。海外でもジワジワ上がってきてましたが今回ジャケ折れでお安くかつお高くゲッツ。やったぜ。
デスメタルとしての迫力は2ndの方が上ですが、3rdは適度なアタマ使ってみました感が良い。複雑というほどではないが展開が増え、当時CynicのTony Choyのテクニカルなベースが際立ってたりと1991年はDeathのHumanやAtheistのUnquestionable Presence、そしてこのPestilenceとプログレデスになりかけデスの豊作年ですね。果たして来年のオイシックス新潟アルビレックスはNPBに復帰しかけデスの豊作球団となるのか…
忘年会シーズンの疲れた胃腸で聴き比べるのはPanteraの名盤Cowboys From Hell。1990年盤はAlsdorfプレスでずっとオリジナルだと思ってたんですけど最近確認したらLate Press、Discogsではリプレス扱いになっておりました。アナログ買い始めた頃に安く買ったものとはいえ悔しいじゃないか。まあ音質はオリジナルと変わらんと思うので今更高い金出して買い換える気はないというか、そもそもそんなに音良くないんですよね。んでもって以前2010年のレコードストアデイ限定2枚組リイシューは音いいぞと教えてもらっていたので出会った瞬間躊躇なくゲット。先日のカバペーはリイシューが圧勝でも買わないのにCowboys From Hellは即買ってしまうという。21世紀になっても人間とは矛盾を抱えた生き物のままなんです。
前置きが長くなりましたが聴き比べの結果です。あーこらもうリイシュー2枚組の圧勝ですわ。音圧、音量、重さ、キレ、鮮明度、すべてにおいてリイシュー2枚組が圧倒しています。どれぐらいの差かというと、俺がいつも言ってる「2枚組リイシューの方が多少音が良くてもめんどくさくて1枚モノオリジナルを聴いてしまう」という信条が余裕で飛ぶぐらいです。これはもうひっくり返したり盤を替えるのがめんどくさいとか言ってられないレベルで違いますわ。カバペーより差がデカい気がする。Dominationのラストのドラムがめっちゃ重低音響いちゃって妻子に文句言われそうでビビります。
Panteraで最初に聴いたアルバムが高校生んときのコレなので今でも一番良く聴くのはこのアルバムだなあ。初めてCowboys From Hellのイントロのギターサウンドを聴いたときはなんじゃこの音は!てなったのをよく覚えています。
リイシューよりオリジナルがいいときは容赦なく売っぱらうんですけどオリジナルよりリイシューがいいからといってオリジナル売ろうとはならないんだよなあ。いやオリジナルじゃなくてリプレスですけども。大事にしまっておこう。
Jellyfishは結構クリスマスっぽくない?
アナログ買い始めた頃はチラホラ見かけたけど「4000円かあ、高いなあ」みたいな感じでスルーしていたJellyfish。例によって気が付いたら手が届かない値段になっていたんですけどジャケの傷みだのなんだののおかげでごっそり値引きされたのが放出されたのをヴィニジャンフレンドが確保してくれてめでたく2023年の年末にコレクションに加えることができました。
■Bellybuttun / Jellyfish
1991年リリースの欧州盤。欧州盤は1990年のドイツ盤の方がオリジナル扱いなのかな?音質はとても良い。ほんのりAORの薫りが漂うところがとてもイイ。US盤はDMMカットか…気になっちゃうぜ…。
■Sprit Milk / Jellyfish
1993年リリースの2ndアルバムはUK/欧州オリジナル。DMMカットで低音の豊潤さがとても心地良いです。1stのAORっぽいところがサーカスっぽさというかおもちゃ箱っぽさというかQueenぽさに置き換わりカラフルでハードロッキンになっていて、どちらかというと2ndより1stの方が好みなんだよな…と思いつつも聞きだすとやっぱりグイグイ引き込まれちゃう。
年末に嬉しい2枚だった!ありがとうございます!
仕事が納まったらまずすべきはレコードの聴き比べ!Coverdale Pageの1993年UKオリジナルと2023年リイシュー日本盤です。リイシューは例によってレコード依存症アノニマスのフレンドからお借りいたしました。
オリジナルは60分を1枚に収録の割には健闘してましたがリイシューは2枚組。 オリジナルと同じ枚数のリイシューはズッコケることが多いんですが、1枚→2枚は50%ぐらい期待できます。ではこのリイシューはどうだったのかというと…リイシューの圧勝!いくら健闘していると言ってもさすがに60分強の1枚モノでは分が悪かった。リイシューは何をマスターにしたかはわかりませんが、オリジナルと比べて音量音圧はもちろんのこと、かなりクリアでキレが増してる。ナイスリマスターと言えましょう。盤の色もいいしね。
しかしながらオリジナル持ってて買い直すかと言われたら微妙かなあ。こういうのって買い直しても2枚組で聞くのめんどくて大体オリジナル聞いちゃうんよね。まあでもそこは思い入れの問題ですね。このアルバム大好きな人はオリジナル持ってても是非リイシュー買った方がいいです。俺は2500円ぐらいなら買おうかなって感じです!
今夜のおレコはSepulturaのAgainst。マックス・カヴァレラが脱退してデリック・グリーンが加入しての一作目です。まーたあんま聞かなそうなレコードを買ってしまった…と多少の後悔を感じつつ再生してみると、あれ、結構いいじゃん。
スラッシュ/デスメタル成分や今で言うヌーメタ的なグルーヴの代わりにハードコア成分を前に出した作風は、当時は「求めてたんと違う!」と思ったんですけど発売から25年、忘れた頃に聞いてみると全然イケます。トライバルな部分に暗黒の渦に引き込む呪術性が強いのはRootsも同じだけど、このアルバムではそのドス黒さが増しているのが良い。佐渡の鼓童との共演もハマっております。F.O.E.の冒頭の駅のアナウンスは帰りの新潟駅で録音したのかな。今は亡き上越新幹線あさひの発車アナウンス。
レコードはEUオリジナル。やや音が小さいですがドロっとしててアナログの音が合う音楽性…だと…思う。
本気のOne Cold Winter's Nightはまだちょい先ですが、これからの季節にピッタリなタイトルのKamelotのライブ盤、300枚限定White and Blue Marbled Vinylです。今回Ghost Opera、Poetry For The Poisonedがリイシューされたついでにこのライブ盤が初アナログ化。いやせっかくならThe Fourth LegacyとKarmaをアナログ化してくれよと思ってしまいますが、とりあえずこのライブ盤がロイ・カーン在籍時のベストアルバム的選曲なのでガマンしよう。
とはいえこれ元々DVDでリリースされてるんでありがたみは薄め。シアトリカルな演出も豊富で5.1chミックスも収録されてるし盤をひっくり返す必要もないDVDで十分に事足りるんですがまあそこはほら、いつものアレです言わせんな。
これでDVDより音がイマイチだったら温厚な俺も怒るところですが、聴き比べてみたところDVDと同じぐらいのクリアさを保ちつつメディア特性(再生法特性、の方が正しいのかもしれない)で肉厚な音になっており、聴きごたえが増していたのでヨシ!いやこれナイスプレスじゃないでしょうか。内容はもちろん最高。名曲がずらりと並び演奏に隙はなく、フェイク多めながらもネットリとした節回しと唯一無二の声質で彼にしか出せない厳かさを醸し出しまくるロイ・カーン。低音を聴かせるAbandonedなんてもうたまんないです。これ実際のライブでは雪を降らす演出とかあってほんと素晴らしいんですよね…ってあれ!レコードいいなーって聴いてたらDVD観たくなってきちゃったよ!
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届いたぞMarvelous 3の新作IVとReady Sex Goのアナログ!いやー待ちくたびれましたよ。特にIVはトラブルが重なってアナログの制作が遅れていたとのことで随分待たされたのでした。
まずIVから。正直ブッチのソロは3枚目ぐらいまでしかちゃんと追っておらず、その後も時々チェックはするもののそんなにピンとくるものがなかったし、再結成後最初に公開されたIf We’re On Fire (Let It Burn)が「まあこんなもんですかね」という感じだったのでアルバムにも過度な期待をしないようにしてたんですが、やっぱこの3人のケミストリーなんでしょうか、すげえいいっすわ。
Freak Of The WeekやIndie Queen、Radio Tokyo、Cigarette Lighter Love Songのようなサビでドカンとくる曲はないんですけども、物足りなさではなくいい意味での成熟というか、ポップでありながらも抑制が効いてるところがとてもイイ。歌詞は以前よりも「俺たちも歳をとった。でも人生は進んでいく」という中年期ならではのものが増えたような気もするけど、その諦念とポジティヴィティのミックス加減もイイのよね… と言いつつ今んとこ一番好きなのはブッチならではの失恋ソングKill A Motherfucker That Breaks Your Heart。これライブでやって欲しかったなあ。
アナログはRed Clear Vinyl。音も太くてナイスな音。リリース以来毎日聴いてたアルバムだけどやっぱアナログで聴くのが一番気持ちいい。
そしてReady Sex GoはHey!に続いて初アナログ化。Hey!よりも音のスケールが大きくなってハードロック感が増した3rdアルバム。ド名曲Radio TokyoとCigarette Lighter Love Songが入っているもののCD全盛期で曲数がめっちゃ多く、アルバムトータルのイメージだと冗長で散漫なイメージがあったんだけど、改めて聴くと全然そんなことない。1,6,13曲目は問答無用としてむしろ合間の曲のポップセンスに敬服してしまう。
アナログはHey!と同じくドンシャリ大好きReal Gone Musicからのリリース。ジャケに合わせて赤白青3種類のカラー盤でそれぞれ1000枚500枚1500枚(3色混ぜた紫盤てのも出るらしい)。そういうときは一番枚数が少ないのを狙ってしまう貧乏性なので白盤をゲット。以前Marvelous 3のオリジナルマスターテープは火事で焼失したって書き込みを見たことがあったんだけど、今年の春先にブッチがレコード会社からオリジナル・マスター・オープンリール・アナログ・レコーディング・テープを取り戻したってインスタに投稿してたのでHey!もこのアルバムもそのテープかそのテープを元にしたDSDからのカットで間違いないでしょう。いいね、もうその情報だけで音の良し悪し以前に安心感が得られます。
で、実際の音ですけどやはりドンシャリ強めでぶっとい音です。これがマスターがなんなのかわかんないと加工しているように聞こえちゃうんですが、上述したようなマスターの情報を踏まえて聞くととても頼もしいぶっとさに聞こえるわけです。俺たちは音楽を聴いているんじゃない、情報を聴いているんだ。
にしてもさ、こないだの期間限定再結成ライブのストリーミングを見たんですけどホント素晴らしかったんですよね。タイミングなのかプロモ不足なのか思ったような成功を得られなかった彼らですが、いかに素晴らしい音楽を作って素晴らしいライブをやってきたかがよくよくよくよくわかる素晴らしいライブでした。一度でいいから生で見てみたかったなあ。
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2006年(え、17年前??)リリースのPeeping Tomのアルバムがリイシューされたので買いました。Champagneカラーヴィニールです。元々オリジナルのピクチャー盤を持ってたんですけど音は悪くないにせよ無音部分にピクチャー盤特有のコォーというノイズが入るので非ピクチャー盤欲しかったんですよね。当時黒盤も出てたみたいなんでそっち買っとけばよかった(もう高くて手が出ない
で、聴き比べの結果です。オリジナルはA面5曲B面6曲だったのがリイシューはA面6曲B面5曲に変わってますが、先述のピクチャー盤ノイズ以外は音にほとんど差は無し。マスターも同じなんだろな。どっちもビートの強さが活きたナイスな音です。
GollirazのDan The Automator、Massive AttackにNorah Jonesと豪華なゲスト陣で音楽も明快なのでとても好きなアルバムではあるんですが、正直言うとこういうHip Hopなトラックをバックにするとマイク・パットンのヴォーカルのロックっぽい固さみたいのが野暮ったく聞こえるんですよね。もちろんだからこその良さもあるんですが、良くも悪くも「ああ、やっぱパットンてロックの人なんだな」というのを実感します。
ちなみにこのPeeping Tomのプロジェクトで一番好きなのはデモには入っていてライブでもオープニングに演奏していたMarvin GayeのIt's A Desperate Situationのカバーなんですよね。これが原曲の良さがパットンの押し付けがましさとマッチしててホントカッコいいんですよ。収録して欲しかったなー。
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音楽を聴きたいのかレコードを買いたいだけなのかわからかなくなってる皆さんこんばんは。音楽を聴きたいのではなくレコードを買いたいだけの俺が今夜聴き比べるのはMr. BigのLean Into It、USオリジナルとEUオリジナルです。
ドイツプレスのEU盤は結構な枚数が出回っていて今でも入手しやすいですが、USは当時レコードクラブ(会員制の通販?今でもVinyl Me Pleaseとかありますね)でしかリリースされておらず結構珍しいんですよね。ただ、プレス枚数も少ない分そんな気合入れて作っていないという話もあり、音質についてもあまり期待できない…みたいな話をどっかで読んだ記憶もある…ようなないような…もう何も思い出せない…
と記憶を失ったので思い切って買ってみました。やっぱアメリカでレコーディングされてアメリカでマスタリングされたアルバムならUS盤を聴きたいじゃないですか。
しかしながら朧げな記憶を裏付けるように、ジャケの内側はボール紙っぽいしクレジットがプリントされたインナースリーヴはないしでかなり質素な作り…。こら音も期待できないかなと思いつつ聴いてみると、音量はEUより多少(というかほんとに少しだけ)小さめながらも高音、とくに金物類のディテールはかなりクリアになっており、EU盤より全体的にブライトな音になっています。じゃあUSの方が上かとなるとそう簡単な話でもなく、EUの方が広がりがあるというかドラムが広い空間で自然に大きく響いているようにも感じる。語弊がある言い方ですが、いい意味でアナログっぽい音と言いますか。
まあでもどうかな、普段聴くならやっぱUSにするかなあ。レア盤バイアスもかかってるので。ってかいい方残して売っ払おうと思ってたのにどっちも手放せない!こうしてまた狭小住宅のスペースが圧迫されていくのであった…
今夜のお供はBlackmore's Rainbowの2ndアルバムRainbow Risingです。今更も今更なこのアルバムですが、今回買ったのは1987年の日本盤リイシュー(18MM 0527)。なぜコレを買ったかと言うと、このリイシューはこのアルバムのアナログ盤で唯一LA Mixをマスターにしているからです。
このアルバム、当初LAでミックスダウンしたものの(これがLA Mix)、納得いかなかったのかニューヨークで再度ミックス。その際なぜかベースの音量が思いっきり絞られてしまったんですよね。ベースの音に自分のドラムの音が隠れてしまってコージー・パウエルが文句をつけた説とかがあるらしいですが真相は謎。とにかく発売された完パケ盤はNY Mixを使用し、MetallicaのJustice For Allほどではないにせよベースが小さく、その音の薄さをコージーのドラムがカバーするみたいな音になっています。ジミー・ベイン、悲しかっただろうな…。
で、そのLA Mixは2011年にリリースされたデラックスエディションに収録されてようやく日の目を見た…わけではなく、実はその24年前のこのリイシューでLA Mixが使用されリリースされてたんですよね。最初期にCDもこのLA Mixを使用しているものがあるらしい。なんでそんなことになったんだろか。
今まで音のどデカい日本盤、バシャバシャしてるUS盤、そしてB面だけマト1MASTERDISK刻印のUK盤(A面はSTERLING刻印でUSと変わらんバシャバシャ音)と聞いてきてこのLA Mixリイシューをずっと探してたんですが、今回帯不良お手軽価格で購入。帰宅して逸る気持ちを抑えながらB面を再生してみると、おおお確かにベースがグインと入ってくる!太くておっきぃ!ほんとに違うでないか!なぁ6,6,6,6,6階触らせてええええ!!!
確かにコージーのドラム単体を聴くならNY Mixの方が際立ってるし、UKのマト1MASTERDISK刻印の方がクリアでディテールの細かさは上かもしれませんが、バンド全体、音楽の迫力はこっちの方が上。他にも細かいところが色々違いますが(検索して知った)、普段聴くならワタクシはこの18MM 0527にいたします!ありがとう帯不良お手軽価格!!
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Sufjan Stevensの新作Javelin、めちゃくちゃいいでないの!とレコードを買おうとしたら輸入盤は6500円とかしやがって、1枚モノのレコードにそんな高い金払えるか!と憤慨していたら日本盤が5500円だったのでやったーと思って買いました。あれ、別に日本盤も安くないね?完全にマヒしてません?マヒ to the Vinyl?まあタワレコだと15%ポイント還元だったので許してください。
みんな大好き帯付きでエメラルドグリーンワックス。歌詞とエッセイの対訳、そしてライナーノーツも付いてます。
とにかくグッドメロディーと優しいムードで包み込んでくれるサウンドスケープで荒んだ心が浄化浄化ファッキン浄化ァ!!されるアルバムで、毎日90年代メタルがどうのとか言ってる自分が恥ずかしくなります。いやそんな俺のことも優しく包み込んでくれるはず…ラストのNeil Youngのカバーが終わったらJudas PriestのJugulator聴こっと…
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めでたい日なのでレア盤を聴いてラグジュアリーな気分を味わいます。VoivodのOuter Limits、1993年リリースのEUオリジナルです。
Voivodは初期三作はあまりハマれず、Dimension Hatrossぐらいから少しずつ聴けるようになり、Nothing Faceを経てAngel RatとこのOuter Limitsぐらいが一番ピンときます。スラッシュ風味はもうすっかり薄れ、SFチックでプログレッシブ、そして時々独特のロケンローっぽさっていうそれぞれのサジ加減がちょうどいい。
ちなみに2021年にReal Gone Musicから出たリイシューをご近所からお借りして聴き比べたんですが、音量と自然な広がり、何より聞き疲れしない心地良さでオリジナルに軍配が上がりました。でもリイシューは音こそ小さいものの割と頑張ってる音質ではあったかな。このレーベル特有のドンシャリ化粧は好き嫌い分かれるかもですけど、オリジナルとの価格差分のほどの差は果たしてあるのかどうか…それはあなた次第… 俺はそういう問題じゃなくてオリジナルじゃないと死ぬ病にかかってるのでオリジナルじゃないとダメなんですけども!
Oneohtrix Point Neverの新作Again、日本盤仕様のブルーヴィニールで買いました。CD的な帯とレコード的な帯の両方が付いているというありがたいのかよくわからない仕様です。豪華なコラムと解説が詰まった特典の冊子はありがたい。
言語生成AI?にインスト音楽を読み込ませて出力された未知の言語を使ってるらしいけど、単純に電子音楽としての気持ち良さというか、近作のゲーム音楽的な雰囲気から一歩進めた触感といいますかがさすがの快感です。アンビエントになりすぎずちょいちょいギラついたドギツさのようなものが織り込まれているのがとてもメタル耳フレンドリーなんですよね。
アナログはめちゃくちゃ音が良くて、広がりも厚みもあるしダイナミズムというか音量のふり幅も凄く、「え、これまだ音大きくなんの!?」みたいなドキドキ感も気持ちいいです。ただ、ダニエル・ロパティンが想定してる音響環境ってもはやステレオじゃなくてIMAXの12chとかなんじゃないかって気もします。いつかそれ用のmix作って爆音で鳴らすイベントやってくんないかな。
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後回しにしてたらいつの間にか高くなってたMichael JacksonのDangerous、USオリジナル。ようやくお手頃価格で買えました。Jamに代表されるように全体的にビートの効いたアルバムでカッコいいんですよねえ。ちなみにおじさんが一番好きなのはセクシーなIn The Closetです。アナログの音はさすがのラグジュアリーサウンド。潤沢な予算ゆえのハイファイサウンドがめちゃくちゃ気持ちいい。
息子が小さい頃はほんと毎日マイコーのビデオで踊ってばかりいたのでBlack Or Whiteのラップパート聴くとその頃のこと思い出しちゃう。
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忘れた頃に届いたArkのレコード。ヨルン・ランデ、トゥーレ・オストビー、ジョン・マカルーソという通好みな3人によって結成されたArkによる1999年リリースの1stアルバム。2023年になってイタリアの再発専門レーベルNight Of The Vinyl Deadから500枚限定クリアヴィニールで初アナログ化です。このレーベル、実に渋いところをアナログ化してくれるのでとってもありがたいんですけども、日本には入ってこない流通だし質的にも「渋いアルバムをアナログ化しました」以上でも以下でもないので本当にイカれたレベルのレコード神経症でもない限りわざわざ買う必要はありません。でもね、気になっちゃうのよね。いつまでもあると思うなNOTVD。
このArk、所謂プログレメタルってやつなんですが、トゥーレ・オストビーのスパニッシュギターアレンジにブルージーなヨルン・ランデのヴォーカル、そしてジョン・マカルーソの手数足数小技の多いドラムスによってなかなか個性的なサウンドになってて大好きなんです。スパニッシュな哀愁の効いたWhere The Wind Blowsが特に好き。
ジョン・マカルーソは数日前に出たイングヴェイのアルバム聴いたときは「なんてショボいんだ!」と思ったけどこのアルバムだととてもいいんだよね。そもそも適性が違うんだなということが良くわかります。
で、肝心の音質なんですが、音ちいせえな!ということ以外はまあまあ…スタンダード…と言えるかなというところ。元々デジタルでレコーディングしてそうだしどのレベルの音源をマスターに使ってるかはわかりませんが、アナログ用のリマスターを行ったのはSimone Mularoni。DGMのギタリストです。
ランディー・コーヴェンとマッツ・オラウソンという当時のイングヴェイバンド組が合流する2ndアルバムBurn The Sunはさらにいいのでこちらもアナログ化して欲しい。いやわざわざアナログで聴きたいって音でもないんですけどイカれたレベルのレコード神経症なので…
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夏休みの終わりは近づいているのに夏の終わりが見えてこないの、おかしいと思いまあす!と異を唱えるために大物を買いました。Journeyのニール・ショーンがBad Englishよりギンギンなメタルやりたいの!と組んだHardlineの1992年リリースのデビュー作Double Eclipse、ドイツプレスのEUオリジナルです。
前々から欲しいと思っていながらもアナログには(というか日本盤CD以外には)Love Leads The Wayが入ってないんだよなと見送っていたんですが、見送ってるうちに手が出せないぐらい高騰してしまい、そして高騰してるからこそ欲しくなるという欲望のスパイラル。ここから抜け出すためには…と思い切って買いました。まあ要は単にガマンできなくなったんです。Love Leads The Wayよりみんな大好きピースメイカーで使われていたHot Cherieの方がはるかに好きだし。
ところでアナログを聴く前にCDを確認したらDDDだったんですよね。つまりDigitalでレコーディングされ、Digitalで編集されたアルバムということ。あれ!!ならアナログで買う必要なかったじゃん!と若干の後悔と不安に駆られつつレコードを聴いてみると、コレがちゃんといい音。12曲53分の長尺ながら厚みも音域のバランスも奥行もバッチし。CDよりもはるかにベースが効いてるし、ニール・ショーンのギターも際立っていてああこういうギンギンなリフワークやりたかったのねーというのがよくわかります。USモノだとランアウトにdmmってエッチングしてあること多くてわかりやすいけどこのEU盤もDMという刻印があるし多分DMMなんじゃないかな。元々アルバムのマスタリングはBob Ludwigなのでもしかしたらアナログ用にもちゃんとマスタリングしてくれたんじゃないか…な…?知らんけど…
この手の音楽のサウンドプロダクションて予算の潤沢さと技術が釣り合っていたこの時期がピークじゃないかと思うんだけど(Motley Crueのセルフタイトル作だとか90年代のMetallicaだとか)、このアルバムもそういう時期だからこその音って感じで骨太かつゴージャスなのが最高。もちろん俺の耳が一番敏感な臨界期だった頃の音だから愛着が深いってのもあるかもしれませんが。
そんな音だから元から最高なHot Cherieはもちろんのこと、腰にクるタイプのLife's Bitch、Dr. LoveやTakin' Me Down、そしてベースが曲を引っ張るBad Tasteあたりの魅力が今まで以上に感じられる。ジョニー・ジョエリの歌も結局このアルバムが一番好きなんだよな。
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妻子がばあちゃんに会いに行ったので「俺は自由だ!さあどう過ごそうか!」と思ったんですが結局レコ屋周るぐらいしか思いつかないし、じゃあいっぱい行こうと思っても大体3軒も周ると疲れてもういいや帰ろうってなるんですよね。最近の某ニオンは店舗行っても「オンラインに出てたオマエこんなとこにおったんか」の確認ぐらいにしかならないし…なんてグチグチ言いつつも結局そのオンラインで以前見かけて迷ってスルーしたのを「300円オフチケットあるし」と言い訳して買ってきました。
Black Sabbathの初期ドラマーBill WardがリリースしたファーストソロアルバムWard One: Along The Way、USオリジナルです。Black Sabbathのドラマーというイメージとは裏腹にヘヴィメタルからヒネりの効いたポップなロックと幅広くシアトリカルな作風で、どこかブリティッシュ…いやアイリッシュの空気も感じられたりします。盟友オジーはもちろんのこと、ジャック・ブルース、ザック・ワイルド、ボブ・デイズリー、エリック・シンガー、マルコ・メンドーザ(これがマルコの初クレジット作品らしい)などの豪華なゲストに支えられての力作。スルーしないで買って良かった。
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Marvelous 3のHey!、Harem ScaremのMood Swingsと待ち望んだアナログ化が続いていますがその真打とも言えるEnuff Z'nuffのAnimals With Human Intelligenceです。1993年のリリースから30年経っての初アナログ化。
Beatlesには興味ないが、Beatlesに影響を受けたバンドは好きで、それもあくまでハードロック的な音でやってくれているというのは俺にドンピシャ。最高傑作はStrengthですが、それに次ぐのはこのAnimals〜です。このアルバムは多少曲にバラつきはあるけどそれでもRight By Your Side、These Daze、Innocence、One Step Closerと言った親しみやすいメロディーと胸を締め付ける転調の職人芸を堪能出来る名曲が沢山です。
サウンドや楽曲のダイナミズム・カタルシスはハードロックのソレなのでマーケット的にはメタル文脈の外側にまでは波及しませんでしたが、Hanson兄弟やビリー・コーガンなどとも(一応)繋がりはあり、なんだかんだでパワポ系ミュージシャンにはそれなりに認知度は高いのではないでしょうか。それでもあまりリスペクトされてる感じがしないのはドニー・ヴィーの人望の無さ故だったりして。
ジャケは変更されていますしさすがにボーナストラックのFingertipsは入ってませんけどもアナログの音はちゃんと及第点。CDと聞き比べてみましたが音域の出に遜色なく、アナログらしい奥行で聴けます。Cleoptraは毎回変な色のスプラッターヴィニールですけどそういうのはいらんのよ…。
これで大体思い入れの深いアルバムはアナログ化されたかな。あとはイングヴェイのMagnum OpusとFacing The Animalぐらいだろか。
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忘れた頃に届いたWingerの最新作Sevenです。ラーズ・ウルリッヒやビーヴァス&バットヘッドにバカにされていたのも過去の話、グラミー賞のクラシック現代作品部門(クラシック現代作品て変な言葉ですよね)にノミネートされたりしてすっかり「音楽家」としての地位を築いてしまったKip Winger氏、それでも相変わらず伸び伸びとWingerでの創作をエンジョイしていることが伝わってくるナイスなアルバムです。
ただ、ハードロック色の強い曲になると生来の生真面目さがジャマをするというかところどころ「意識的なロックっぽさ」がダサくなってしまってたりもします。そういう意味ではバンドっぽさを意識せずソロと似たような感覚で書いてそうなBroken GlassやIt All Comes Back Aroundあたりの方が魅力的。Heaven's Fallingあたりはハードロックでもアダルトっぽくて好きですけども。
アナログはKarmaもBetter Days Comin'も1枚モノでしたが今回は56分ということで2枚組。Frontiersからのアナログはなんとなくあんま信用してなかったんですけど今回はとてもイイですね。チリノイズはないしサウンドも奥行と弾力性を感じられるナイスプレス。何枚限定かは忘れましたが限定のSilver Vinyl。ちゃんと売れたかな?
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1993年リリースHarem Scaremの2ndアルバムMood Swings、リリース30周年を祝して全人類いや全宇宙が待ち望んでいたアナログ化です。ポスターとかコースターとかVIP Access Passアレやコレやのそんなもんいらんわ的オマケがどっさり付いて(だからと言って特別なケースやBoxに入ってるわけではなくゲートフォールドジャケに全部ぶち込まれている)、しかもカナダからの送料が激高というこちらの忠誠心をめちゃくちゃ試してくる逸品です。1000枚限定!と謳われていたのでガマンできずにオフィシャルでオーダーしたんですが、直後に日本でもMarqueeが委託販売をすると告知が出やがりまして、安くなってたらどうしようと思ったらほとんど変わらなかったのでホッとしました。
で!気になるのはもちろん音質ですが、コレがめちゃくちゃクリア。チリノイズ一つもないし、音の解像度もディテールも細かく、マスターがアナログかデジタルかということではなくデジタル音源を聴いているような気がしてくるぐらい。内周になっても全然ガビる気配ないし。同封されたリマスターCDではなく、オリジナルCDと聞き比べたところ(なぜリマスターCDを開封しなかったのかというと、なんかもったいなかったからです)、低音の厚みが今回のアナログの方がずっと出てましたね。低音全体がBoomyになったのではなくマイク・ジオネットのベースラインとバスドラのアタックがすげー際立って聞こえるようになった感じ。ただ、そのドンシャリアプローチで音域自体はすごくクリアに出てるけどサウンドステージと言いますか広がりや奥行に関してはまあこんなもんかなという感じ。そういう意味では1stのアナログオリジナル盤はホントに音いいんだなと実感したりもするけど1stはアナログマスターアナログマスタリングだし単純にサウンドプロダクションの違いってのもあるのかもしれない。いやでもこの音質で文句は言えないな。十二分に満足な音ですね。
で、そのドンシャリ音質のせいもあってか爽快なメロディックハードロックだった1stから重厚でメタリックな音楽性にシフトした音楽性がさらにメタメタしく聞こえるようになってます。毎回言ってますけど2nd→3rdの音楽性の変化ばかり色々言われる彼らですが、1st→2ndの変化も相当なもんです。
にしても今更中の今更ですがここまで通して曲がいいアルバムってなかなか思い当たらないよなってレベルで充実してる。歌もうまいし演奏もいい。ギターは特にバッキングのちょっとしたヒネリが効きまくってるしホント文句無しの名盤ってやつだよなあ。
オフィシャルはレコード単品での発売も匂わせてたけどこのバンドルだけにしといて!悔しいから!
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Marvelous 3のHey! Albumがアナログ化されました!情報を知ったのが遅くて500枚限定のシルバーヴィニールは逃して1000枚限定のオレンジヴィニールをゲット。でもこのアルバムのカラーとしてはオレンジの方が合ってるよね。
春にマイク・ポートノイがインスタで「パワポ好きの俺が今までこのアルバムを知らずに生きてきたってどういうこと??」とこのアルバムを発見したことを報告していて世界中を騒然とさせましたが、俺は1999年にテレビ神奈川でFreak Of The WeekのPVを見て知りました。マイキーもテレビ神奈川見てれば24年間を無駄にせず済んでたのに…。
1999〜2000年頃ってSR-71, Lit, American Hi-fi, American Rejectsみたいな80年代ハードロックをベースにしたパワーポップがちょいちょい出てきてた時期ですが、その中でも一番好きだったのがこのMarvelous 3でした。元Southgangのギタリストで後にアヴリル・ラヴィーンやらピンク、そしてパフィーのプロデュースも務めて売れっ子になるブッチ・ウォーカーがギター&ヴォーカルのトリオ編成で、歌のカタルシスやら熱量はまさに「出自がメタル」のそれ。ポップでありながらとにかく熱い。映像で見ただけですがライブはさらに暑い。振り切れたエネルギーとピック芸やらでエンタメ度数がとにかく高いライブで生で見れなかったのが残念極まりないバンドの一つです。まあそのメタル的熱量の高さ故に熱狂的ファンはついてもブレイクはしきらなかったのかなと思ってもしまいますが。
で、この初アナログ化、ソースは期待できないかなと思ってたんですけどブッチのインスタでは「レコード会社からHey! AlbumとReady Sex Goのアナログマスターを取り戻した」と報告してアナログ製造過程もアップしてくれてたので間違いなく俺の大好物「アナログマスターテープからマスタリングしたアナログレコード」でしょう。なら音も安心だなーでもドンシャリサウンド大好きレーベルReal Gone Musicなのは心配だなーと思ってたらやっぱりかなりのドンシャリ。まあ47分収録でやや音量小さめながらも十分満足できる音質だし胸キュンと熱量が同居するグッドミュージックグッドソングがズラっと並んでてホント大好きこのアルバム。Freak of The WeekもEvery MondayもVampire In Loveもいいけどなんつっても俺はIndie Queenが大好きなんです。このアルバムがアナログで聴けるようになるなんてほんと嬉しいなあ。RSGのアナログマスターテープもブッチの元に帰ったことだしこちらもアナログ化お願いいたします!!
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暑い夏にはMarilyn Manson。4thアルバムのHoly Wood (In The Shadow Of The Valley Of Death)です。アンチクメカアニと勢いに乗ったマンソン、このアルバムでははっちゃけ曲よりもドロっと負の感情を歌い込む曲の方が聴きごたえがあるというか、表現力に磨きがかかってて成熟マンソンとでも言いますか、やかましさに頼らない繊細さがとてもいいんですよ。ちょいちょいジョニー・キャッシュによるNINのHurtのカバーに通ずる空気がある。
このアナログはUSオリジナル。もう高くなっちゃって買えないだろうなーと思ってたけど状態悪めかな?ってのがビックリ価格でサクッと出てきたので購入。確かにジャケは取り出し口んとこが若干ヨレてるけど音は通して聴いても2,3回軽くパチっとするぐらいで全然大丈夫!これはラッキーゲットでした。
アルバム単位だとマンソンはここまでかなー。
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そんなに好きじゃなかったアルバムが何かをきっかけに聞こえ方が変わる…そんな経験皆さんお持ちだと思います。環境の変化、タイミング、加齢等色々なきっかけがあると思いますが、「昔安く買ったのが高騰している」「高騰しているけど安く買えた」みたいなエコノミックブーストもそのうちの一つ。MegadethのYouthanasia、1994年リリースUKオリジナルブルーヴィニールです。元々高騰してたレコードですが、昨日ディスクユニオンのオンラインで62850円という成増のアパートの家賃みたいな価格で出てて俺の中でさらにエコノミックブーストかかりました。
おばあちゃんは赤ちゃんを干そうとしているのか取り込もうとしているのか、死人が出るほど論争が過熱したこのアルバム、前作Countdown To Extinctionでのコンパクト志向をさらに推し進めた歌メロ重視のメロディックな曲が多く、特に前半はかなり充実しております。A Tout Le Mondeめっちゃ好き。Megadethとなると2nd>1st=4th>3rd=5th>6thという感じだったんですが、楽曲の充実度に加えて前作ではやや固く薄かったサウンドプロダクションが改善されたこと(とエコノミックブースト)で3rd=5th=6thとランク微アップです。50分弱とやや長めの収録時間ですがプロダクションとアナログ特性が合っていてCountdown〜のレコードよりも満足いく音で鳴ってくれてる分聴く頻度は5thより上回ってるかもしれん。
Cryptic Writingも笑っちゃうぐらい高騰してますが、3000円ぐらいで買えたら大好きになっちゃうかもな…。俺たちは音楽を聴いてるんじゃない、情報を聴いてるんだ!
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窃盗で死刑にされる小峠ジャケで有名なAutopsyのSevered Survival、1989年リリースのUKオリジナル黒盤です。キレの悪いドラムとやけに大きくミックスされたスティーヴ・ディジョルジオのベースの醸し出す独特のドロドロがとても気持ち悪い(良い)。
もうあんま激しい音楽は聴けないなあと思ってるんですが、この時代の音楽は適度に隙間があって、適度に遅くてまだイケる。
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Queens Of The Stone Ageの新作In Times New Roman...うちのはBlue Trancelucent。
アナログはクリス・ベルマンによるカッティング。通勤時にイヤホンで聴いてた音のイメージより大人しめだなと思ったんだけど、Apple Musicのロスレスをスピーカーから鳴らして比べたらレコードの方がずっと厚みがあっていい音だった。イヤホン向けに一番力を発揮するマスタリングと言うことなんでしょうか。
彼らのカタログ内で突出した出来とは思わんけど相変わらずのセクシーイケオジフェロモンムンムンでNegative Spaceの終盤に一瞬だけ叙情的になったりするとことかはかなりじゅんじゅん来ます。
ヤクルトスワローズ応援のために沢山レコードを買っているのに一向に調子が上がってくる気配がない…これはひょっとして…まだまだ買い足りないのでは!!と真理にたどり着いたのでNeurosisのEnemy Of The SunのUSオリジナルを買いました。セールの売れ残りだったので少々お高かったですけどもスワローズのためだから仕方ない。
この頃はまだまだハードコア・スラッジ色も強く、身体性高めというかプリミティブというかですが凄みのほどはすでに銀河レベル。ちなみにこのレコード60分越えの1枚モノで音量こそ確かに小さめなものの圧縮感もなくあっしごときは圧死しそうな迫力はしっかり備わっております。
そしてこのEnemy Of The Sunでマイ青春のNeurosis、Souls At ZeroからA Sun Never SetsまではUSオリジナルで揃ったぞ…と思ったけどEye Of Every Stormもだった。あと1枚!
それにしても応援のために買ったのに今日も1アウト2,3塁で3番エイオキ4番村上が連続三振といつもと様子が変わらない。おかしい…まだ足りないのかな…
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10連敗中のヤクルトスワローズに少しでも応援の気持ちを届けたい!俺にできることはなんだろう…胸に手を当て考えた結果、レコードを買いました。1992年リリースのUnruly Childのデビュー作、Real Gone MusicからのリイシューRed Vinylです。
送料めっちゃ高くて泣けるんですけどオリジナルはもう手が届かないししょうがない。オリジナルは60分近いのに1枚組のところこっちは2枚組だしね。ソースに何を使っているかはわかりませんが…。
ブルース・ガウディにマーク・フリー、ジェイ・シェレン、プロデュースはボー・ヒル、そしてジャケはヒュー・サイムとめちゃめちゃ気合い入った製作陣を揃えてInterscopeからリリースされたんですが、1992年じゃあもう遅すぎた。しかしながら内容はそのメンツへの期待通りのアルバム。メロディックながらリズム隊のアタックも強く、躍動感に満ちたナイスなハードロックで曲もナイス。当時よりも今の方がありがたみを実感できる、個性はないが超ウェルメイドなアルバムです。
そして肝心の音質。このReal Gone Musicは割と痒いところに手が届くチョイスのリイシューを出しててこれまでもSaigon KickのWaterとかFountains Of WayneのWelcome Interstate Managersあたりを買ってます。またご近所さんからVoivodのOuter Limitsのリイシューもお借りしてオリジナルと聴き比べてみたりしてるんですが、このレーベル、ドンシャリサウンドがお好みっぽいんですよね。このアルバムもやっぱりその通りの音で、自然な広がりというよりドンシャリが重視されていて決して悪い音ではないんですが、ドンシャリな割に時々低音が抜けるような感じもあるというか、加工感というかお化粧っぽさを感じる音でもあります。まあでも先述したように長尺1枚プレスのオリジナルに高い金払うのはコワイコワイだし十分満足かな。
さあ明日からの交流戦、相変わらずメンバーが揃わないので苦戦を強いられると思いますが、面白い試合頼むでー
先発が崩れても中継ぎが頑張って打線が徐々に追い上げるという去年一昨年みたいなスタイルにはなってるんだけどどうも噛み合わずもったいないミスが多いスワローズ。もう困ったときの神頼みだ!お願い神様!と言いつつAtheist(無神論者)の名盤Unquestionable Presenceです。ようやく手に入ったぞUKオリジナル。
テクニカルなプログレデスメタルの名盤として代表的な1枚。音楽的にも人脈的にも繋がりの強いCynicよりドタバタしててロケンロー色も感じられるとこがイイこのアルバム、長いことウォントに入れつつも「ちょい高いな、もう少し安いのが出そうだから待とう」とウジウジしてるうちに値上がりして手が出せなくなる、という「とっとと買っときゃよかったレコード」の代表でもあったんですが、ようやくお手頃価格で出てきてゲッツ。実は前にも一度オーダーしたのに「洪水でレコードがダメになっちゃった」という気の毒でしかない理由でキャンセルされたんですよね。
安かったから多少コンディションが悪いのはしゃーないなと思っていたんですが音自体はほぼノーノイズでまったく問題ナシ。インナーの落書きが安さの原因でしょうか。ロゴっぽいのはなんて読むんだろう。
市川は予想通りというか予定通りでしたけどエスピナルは良かったし丸山も頑張ってるし塩見は調子いいし内山くんは大勢から打ったしでいいとこも沢山ある試合でしたが借金3〜1の間をうろうろする生活が続いちゃってるなあ。
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高梨頑張ったけど、残念だったね…開幕以来20試合連続一桁安打だけは脱しました…ってそんな記録はどうでもいいんだよ!という夜はVan Halenの名ライブアルバムLive:Right Here, Right Now.です。これも団塊ジュニア狙い撃ち盤だなあ。
今回のRecord Store DayでLoudnessと並んで情報が出ると同時に絶対欲しいぞ!と沸きあがったものの、値段が出たらゲッソリ。いくら4枚組とはいえこの値段だったら少し待てばダブついたのが安く出回るんじゃない?と思ってたんですが、フタを開ければ買ってる人多数でヴィニジャンの欲望は物価上昇には効かないのか!と驚きました。
もちろん俺も前頭葉が委縮して「レコードに買わずの後悔あれど買っての後悔は無し」が言い訳、いや座右の銘なので買いました。Red Translucent盤。
バーニー・グランドマンによってオリジナルマルチマスターテープからカットされたということで音質は上々。もっとファットな感じになるかと思ったけど割とシャープ。クリアで伸びがあって文句無し。Ain't Talkin' 'Bout Loveの後、In 'N' Outのアタマでフェイドアウト・インしてたのが無くなってるのはホントにマスターテープから作ったってのを証明してます。
まあ名ライブアルバムとはいえめちゃめちゃスタジオで直しまくったというか録り直したらしいんですが、聴いてるだけならそこらへんは気にならないし、サミーの服がコロコロ変わるDVDより音楽に集中して聴けます。Dave Lee Roth時代の曲は当然少ないですが、その分サミヘー期の名曲を堪能できる。Dreams大好きだけどマジヴォーカリスト殺しな曲だよね。
そして聴き始めて改めてわかるこのボリューム。何度レコードをひっくり返しても、盤を替えてもひたすら怒涛のアリーナライブが続く。ボーナス入れたら2時間半越えだもん。ピッチクロック導入したMLBの平均試合時間かよ。
山田哲人一軍合流の報に胸躍らせ、大西小澤の粛々と役割を全うする姿にグッときちゃう夜はLoudness。1992年リリースのセルフタイトルアルバムです。団塊ジュニアにとってのLoudnessはマイク・ヴェセーラの歌うSoldier Of Fortune、そして山田雅樹の歌うこのアルバム。二井原実?ああ、デッド・チャップリンの人でしょ?
我々のようなヲタクがいくらレコードストアデイめんどくせーと思ったとしても、元々独立系レコード店の応援イベント、つまりは買う人じゃなくて売る人のためのイベントなんですよね。ちょい前まではこのイベントにリリースする大物アーティストがプレス工場を占有しちゃってインディーな活動をするアーティストがレコードをプレスできないなんていう問題故に批判されてましたけど今はどうなんでしょうかね。独立系の店支援イベントだったのに結局大手資本が入ってる店が大量に仕入れてしまって独立系のお店に回ってこないみたいな話とか。プレス工場も増えたし問題なくなってきてたりすんのかな。
まあどんな問題があろうと結局欲しいレコードが出てしまったらNTTドコモが筆頭株主のとこだとか、ローソンの一部門みたいなまったく独立系ではないとこから買ってしまって…いや土曜ワーカーなので自分で買いに行きすらせず、頼りになる練馬のヴィニジャンにおつかいを頼んでしまっているのでもはや参加せずしてレコードだけ手に入れてるみたいな一番文句言えない立場の人間なのであります。RSDバンザイ!!確保ありがとうううう!!!
エニウェイ、今回のトップウォントだったこのアルバム。めっちゃ歪んだ声で演歌のような歌い回しを聴かせてくれるFlatbacker〜EZOの山田雅樹とX JapanのTaijiが加入してPanteraのようなヘヴィサウンドを志向したのがめっちゃハマってんですよね。そして今回アナログ化されたのはそのアルバムをヤコブ・ハンセンがオリジナルアナログマルチテープからリミックスした30周年記念エディションをアナログ用にマスタリングしたもの。サウンド的には現代的にアップデートされてるし、ヘヴィネスに焦点が当てられることが多かったけどこうしてA面B面として聴くとカッコよさのA面に対してバラエティのB面という感じで面白い。いやはや名盤です。横尾忠則によるジャケットもデカくていいね!帯がジャマだけど!
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