Everything's Ruined

また息切れしたブログ
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2019 Best 15 Albums
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    インターネッツにかぶれているのでここ数年「年間ベストで打線を組む」というのをやってたんですが、誰も面白がってくれないし盤選以上に打線を組むのがめんどくさいのでもうやめます!俺の負けだよ!

     

    ということで年間ベストです。順位つけてるつもりだったけど途中からは関係なしです。こうして振り返ると2019年はいいアルバムだらけだったなー。かなり楽しい音楽生活でした。

     

    1. H.A.Q.Q. / LITURGY


    前作はやってることの魅力が伝わってこないサウンドプロダクションだったと思うんですが今回はそこをちゃんとクリアしてくれてるし、ハンター・ハント・ヘンドリックス氏のめんどくさそうなパーソナリティだからこその実験精神が魅力として結実しまくってて最高だと思います。アナログ楽器の響きにグリッチかまして高まる緊張感とかカマシ・ワシントンみたいなSF女性コーラスによるモンド的スピリチュアリティとかカタストロフなリフ(65daysofstaticの3rdっぽい)とかすべてがいい。

    https://music.apple.com/jp/album/h-a-q-q/1486945998

     

    2. Replicr / 65daysofstatic

    Aphex Twin meets Mogwaiと呼ばれたのも過去の話、暗黒プログレ期、クラブ仕様期を経て気づけばデビューから15年。新作はアンビエント・ドローンの境地に達しました。尖鋭的なリズムも煽情的なピアノの旋律ももはやないけれど、彼らの最大の魅力であるアポカリプティックな世界観はこのフォーマットに実に相性がいい。派手なアクションや爆発シーンはないけれど静謐かつ厳かに銀河の終わりを描くSF映画のようでこれはこれで凄く好き。

    https://music.apple.com/jp/album/replicr-2019/1481876179

     

    3. Hidden History Of The Human Race / Blood Incantation

    各メディア絶賛、挙句の果てにWilco(本当にあのWilco)までもが年間ベストに選出してたりして逆に挙げづらくなってしまった1枚です。でもそうやって多少斜に構えて聴き直すとやっぱちゃんといいっていうね。困っちゃうね。

     

    宇宙メタルっつーとキーボードが多用されてんのかなって思っちゃいますし今作でもちゃんとmoogが活躍してたりはするんですが、ヴォーカルとギターもスケール感にかなり貢献してる。デスボイスをパーカッシブなアタックではなく邪悪な空気というか包み込むエフェクトのように使っています。ドラムが生音っぽいとこもいいし(おかげで音圧地獄による酸欠にならずにすむ)ギターはスケールの大きさを演出するとともにちゃんとドラマも描いているしアルバム通して無駄なパートがないのでそりゃ絶賛されるわなあと納得。Morbid Angel的でありながらプログレへの憧憬も反映されてるところがステキよね…とか言っといてMorbid AngelってAとBぐらいしかちゃんと聞いたことないんで知ったかぶりですけど!とにかくめっちゃいいアルバムですよホントに。宇宙とかSFっつーと大作志向になりがちですし実際このアルバムにも18分の曲があるんですが、それでもトータル35分ぐらい。そういうとこも素晴らしいじゃありませんか。

    ちなみにこの宇宙人ジャケ、アレック・エンパイアのHypermodern Jazzと同じなんですが、Agonyというバンドも使ってたらしい。フリー素材的なとこからとってきたのかな。

    https://music.apple.com/jp/album/hidden-history-of-the-human-race/1481510602

     

    4. Syntheosis / Waste Of Space Orchestra

    フィンランドのOranssi PazuzuとDark Buddah Risingのメンバーを中心とするアトモスフェリックなスラッジ・ドゥームバンドWaste Of Space Orchestra。サブスクで聴いて思わずアナ注した1枚であります。

    SwansやNeurosis的文脈もありつつ大人数バンドならでは(メンバーショットには14人)の豊潤なサウンドでテンポも展開も多彩。サイケデリックというかスペーシーというかでSF的な奥行(て何?)も感じさせてくれる。おかげで60分を越える長丁場ながら40代中盤のカルシウム不足おじさんでも余裕で聴きとおせちゃう。いやこれホント好きだわ。

    https://music.apple.com/jp/album/syntheosis/1454537811

     

    5. Crush / Floating Points

    オーガニックで柔らかな手触り、それでいてところどころアブストラクトなリズムによる聴感的なザラつき、そしてアンビエントな空気というそれぞれの塩梅が絶妙。ほんっと気持ちいい音ですし、どうせ金曜夜のオールナイトイベントにしか出ないんだろ、と思って聴いてたんですけどやっぱりそうでした。

    https://music.apple.com/jp/album/crush/1475361295

     

    6. Pitfalls / Leprous

    前作も音楽領域をグイグイ広げていこうという姿勢は前面に出てましたが、今回はなんつーかブレイクスルー感がある。メタル色は減退したけどプログレッシヴな色彩はさらに豊になり、リズムの多彩さとヴォーカルの表現力がさらに広がるとともにポップフィールドでも通用する感触と完成度にひれ伏す限りなんですが、ゆーき先生による「このアルバムでLeprousが成し遂げたのは『エレクトロ/クラブミュージックに立脚した現代ポップス』をプログレッシヴロックの血肉として表現しきったことである。」という評に尽きます。ってかゆーき先生のLeprous評、勉強になるのでみんな読もう。https://note.mu/sixx6sixx/n/n75b4c7e9ba88

    https://music.apple.com/jp/album/it-should-be-us/1486934069

     

    7. Giant Swan / Giant Swan

    バキバキのインダストリアルテクノ。カットアップされた暴動や暴力映像とマッシュアップされそうな治安の悪い音で最高です。ここらへんてジャスティン・ブローデリック界隈とかミック・ハリス周辺と関わりあったりするのかな?

    https://music.apple.com/jp/album/giant-swan/1477590147

     

    8. The Door To Doom / Candlemass

    全盛期のメサイア・マーコリンの前任者、オリジナルヴォーカリストであるヨハン・ランキストが復帰しての最新作。ええ、30数年ぶりの復帰ってどういうことよ。年とってからいきなりこの手の音楽歌えるの?と思いつつ再生してみれば、ドゥームメタルレジェンドのレジェンド感が音に出まくってておどろおどろしく、それでいて高揚感もたっぷりで最高じゃないのコレ。ヨハンも現役感バリバリでジャンピング土下座です。プロデューサーはAvataraiumやRoyal Hunt、Soenのマーカス・イデルでトニー・アイオミが1曲ソロを弾いていて、マッツ・レヴィンもバックアップヴォーカルで参加。来日公演ではもっとこのアルバムから聴きたかったぞ!

    https://music.apple.com/jp/album/the-door-to-doom-japan-edition/1451161720

     

    9. The Fire I Long For / Avatarium

    そしてCandlemassのブレイン&プロデューサーのコンビによる別動隊(レイフ・エドリングは数曲だけ作曲で参加)。前作前々作も悪くないけど1stのインパクトには及ばないかなーと思ってたAvatarium、新作は随所に「おおっ!」ともってかれるところがあって思わずアナ注(思わずアナログ注文)。ドゥームメタルに威厳と艶を同時に乗せるJennie-Ann Smithのヴォーカルは相変わらず最高。楽曲もRubiconとLay Me Downあたりは冴えわたっており、その幽玄&妖艶さたるやDoom Metal版Weyes Bloodとか言いたくなってしまうほどであります。今作でも引き続きレイフ・エドリングは楽曲提供してくれてるんですけど、レイフの曲よりマーカス&ジェニー夫妻による曲のほうがいいっていうね。

    https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B6-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2-%E3%82%A2%E3%82%A4-%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC/1482598591

     

    10. It Should Be Us / Andy Stott

    で、Andy Stottの新作もいいんですわコレが。こちらは暴力性低めですが、ダークで煙たくダビィな触感がサイコーに気持ちよい。ってかこれEP扱いなのなんでなんだろね。EP扱いだとどうだってこたないんですけど普通にアルバムって言ってもらった方がなんかスッキリしない?どうでもいい?ですよね!

    https://music.apple.com/jp/album/it-should-be-us/1486934069

     

    11. Live In London / Zeal & Ardor

    アルバムで感じられたプロジェクトっぽさが、ライブではむしろ練り上げられた舞台のようなショーとしての完成度に転換されててめちゃめちゃ引き込まれる。スタジオ音源に封じ込めきれなかった魅力をライブでは表現できていることがわかるという意味で、ナイスなライブアルバムです。

    https://music.apple.com/jp/album/live-in-london/1450956186

     

    12. Cafe Mor / Scorn

    元Napalm Deathのミック・ハリス先生によるScornの新作。ドブドブの暗黒インダストリアルダブでございます。Andy Stottに感じられたクラブの煌めきをむせ返るほどの地下暴力臭に置き換えた感じでめちゃめちゃ気持ちいいでござる。Giant Swanが若者らしい機敏さならばこちらは熟年ゆえの落ち着きに孕む狂気がいい。

    https://music.apple.com/jp/album/cafe-mor/1484680132

     

    13. The Heavy Steps Of Dreaming / Minor Pieces

    アンビエント系の作品を出しまくっているイアン・ウィリアム・クレイグとミッシー・ドナルドソンによるデュオ。オペラティックでクラシカルな旋律がアンビエントなドローン・ノイズに飲み込まれていくのが神々しい。素晴らしいです。

    https://music.apple.com/jp/artist/minor-pieces/1470037073

     

    14. Titanic Rising / Weyes Blood

    幽玄なカーペンターズというか女性版Father John Mistyというか(これはちょっと違うか)。タイタニック号沈没をテーマにしてるらしいんですけど、まさにゆっくり海に沈んでいくような美しさに満ちています。

    https://music.apple.com/jp/album/titanic-rising/1450550344

     

    15. Layet El Booree / Ifriqiyya Electrique

    イスラム神秘主義をベースにしたトライバルなスーフィーミュージック(という単語を今回初めて知りました)とインダストリアルの融合でめちゃめちゃカッコイイです。

    融合の仕方はまだ野暮ったさを残しているけれど、渦巻く暗黒密教グルーヴと冷徹なメタルギターの感触が非常に気持ちよい。A面よりB面の方がどす黒くていいかな。フジロックのオレンジコートに出たらめちゃめちゃ盛り上がるんじゃないでしょうか。

    https://music.apple.com/jp/album/laylet-el-booree/1450797962

     

    あとよく聴いたのはこの辺かな。

    Animated Violence mild / Blanck Mass

    https://music.apple.com/jp/album/animated-violence-mild/1463197887

     

    A Dawn To Fear / Cult Of Luna

    https://music.apple.com/jp/album/a-dawn-to-fear/1472437655

     

    The Liberation / Disillusion

    https://music.apple.com/jp/album/the-liberation/1472744756

     

    Zokusho / The Defiants

    https://music.apple.com/jp/album/zokusho/1462813492

     

    Boy Meets Girl / Endon

    https://music.apple.com/jp/album/boy-meets-girl/1445618270

     

    Heart Like A Grave / Insomnium

    https://music.apple.com/jp/album/heart-like-a-grave-bonus-tracks-version/1472537522

     

    Burn The Night / Riot City

    https://music.apple.com/jp/album/burn-the-night/1462107553

     

    We Are Not Your Kind / Slipknot

    https://music.apple.com/jp/album/we-are-not-your-kind/1463706038

     

    Planetary Clairvoyance / Tomb Mold

    https://music.apple.com/jp/album/planetary-clairvoyance/1462111637

     

    Veil Of Imagination / Wilderun

    https://music.apple.com/jp/album/veil-of-imagination/1479174395

     

    Blue Lightning / Yngwie Malmsteen

    サブスクにない!このご時世に!やるなイングヴェイ!

     

    発売が2020年になるLiturgyをのぞいて上位15枚は全部アナログで買ったぞ。って別に偉いとかすごいねーとか言ってほしいわけじゃなくてっ!ただ優しく抱きしめてほしい。それだけです。

    | 音楽 | 20:03 | comments(0) | - | - | - |









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