あけましておめでとうございます!ちゃんと息切れしてました!
今年はアレがアレしたもんで映画館で観れたのは30本ぐらいだけだった。
1. スター・ウォーズ/フォースの覚醒
何はともあれ悪名高いep1みたいな「祭りの前が一番楽しかったな」という切なさだけが残る出来ではなかったのが凄い。旧作のテーマを変奏しつつオマージュも織り込み期待をはるかに超えるエンターテイメントに仕上げ、新シリーズが始まったっていうワクワク感もすごい。旧作キャラに頼らない魅力的な新キャラもいるし、まさに高橋ヨシキ氏言うところの「過剰接待」。
冒頭ポー・ダメロンが捕まったときの「モゴモゴしてて何言ってんだかわかんない」というセリフだけで「あのスター・ウォーズが帰ってきた!おじさんもうダメロン!」ってなるし、2回目で予想以上に「ああ、またあのシーンが来る!」っていちいち嬉しくなったのには驚いた。ホント何度でも観たいし、いつまでも飲みながら話したくなる映画でした。
最近は予告を初めて見たスターウォーズファンたちのリアクション動画を観るだけで泣けてくるレベル。
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デイジー・リドリーとジョン・ボイエガが予告見たときのリアクション動画ですら泣ける。
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2. マッドマックス 怒りのデスロード
こちらも祭りとして盛り上がれた映画。キャラ萌えできる愛すべき登場人物たちとキメキメなシーンの連続で面白くないはずがないです。Coma-Doof Warriorはデヴィン・タウンゼンドに似ているね。
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3. チャッピー
第9地区と一緒なとこも多いんですけどこっちもこっちでかなり面白かったです。ブロムカンプ的なディテールの細かさと、悪人たちの徹底的な悪人ぽさが非常に好き。自分の子どもが自分にとって好ましくない価値観や想像外の領域で幸せを追及しようとしたとき、自分ならどうするだろうか、と考えさせてくれる子育てムーヴィーでもあります。
Die Antwoordの二人は良かったしシャールト・コプリーのヘタレ芸もさすが。エンディングは「それを失敗することでエンディングに持っていく」のが定石のところを成功させちゃうっていうとこでアバターのエンディングとも似ているかもしれない。
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4. ウォーリアー
それぞれの戦う理由と背景を丁寧に、父子葛藤兄弟間葛藤でテーマは赦し?お、戦争トラウマから海兵隊賛美まで?アメリカだなあおい!ってかそもそもコネあるからってそんな大会にあっさり出れちゃうもんなん?とか序盤冷静だったのに大会始まってからの興奮が尋常じゃなかった…
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5. ナイトクローラー
意識高い系サイコクズへの嫌悪感が爽快なカタルシスへと転換されちゃう快感。
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6. キングスマン
とりあえずこのシーンのためだけでも観た方がいい
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7. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
料理がいちいち美味しそうなのはもちろん、色々な要素にそれぞれちゃんとオチがついていてとても気持ちのいい映画だった。別れた奥さんにソフィア・ベルガラ、そして今の彼女にスカーレット・ヨハンソンを配しちゃうところも「アヴェンジャーズで稼いだ知名度を使って自分の好き勝手やる」というジョン・ファヴローなりのドリームを感じさせてくれるし自分は息子に何を伝えたいのか、何を伝えられるだろうかといったことを考えさせてもくれる。あとやっぱジョン・レグイザモよね。チートすぎる。
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8. バードマン
ワンショット風のカメラワークやドラムによるサウンドトラックが「実験的」なのではなく目的の伴う必然として自然だったのはすごい。面白かった。イニャリトゥの映画でこんなにおかしみに溢れてるのって初めてよな(ごーまりさんEDWINのCMがあるか)。あとエマ・ストーンがチャーミングすぎるのも良かった。
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9. パレードへようこそ
イギリス炭鉱労働者映画の正統派!イメルダ・スタウントンとビル・ナイが二人でパン切ってるシーン最高だったな。
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10. おみおくりの作法
ひたすら薄い色合いでひたすら淡々としているので途中めっちゃ眠くなったけど、その淡々とした感じには大きな意味があるし終わって外出てからも色んなことを考えてしまう映画であった。
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11. ジャッジ 裁かれる判事
父子葛藤、男子にとって父親からの承認がいかに大きく意味あるものかっつーテーマを重くなりすぎず描いてて良かった。RDJは口が達者なキレ者金持ちっつートニー・スタークそのまんまで、今回はTシャツをサバスからメタリカに変更。メタリカは使われないけどBON IVERとウィリー・ネルソンのアレは卑怯な使われ方してた。
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12. きみはいい子
感情的IMAX4DX。色々と救いが見えた中で最後だけ現実突きつけられる終わりだった…と俺は思ったけど解釈は分かれそう。
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他に面白かったなあってのはフォックスキャッチャー、セッション、マミー、アントマン、グリーン・インフェルノあたり。クリードと恋人たちとあん、滝を見にいくを観に行けなかったのは残念無念。