天気のいいゴールデンウィーク!青い空!爽やかな風!新緑!でもどこもかしこも人ばっか!
二日酔いは酷いしインスタに上がる「遊んでます写真」は楽しそうというより「良くそんな人ばっかんとこ行くね・・・」と思うようなものばかりなのでメシ食って録画しといたコレ観てました。
レズビアンカップルの子どもたちが精子提供者である医学上の父親に会いに行ったことから始まる家庭崩壊の危機を描いたお話。
シチュエーションというか舞台設定はともかく、話自体はありふれた家族愛確認モノ。面白いなと思ったのはアネット・ベニング演じるニックのマッチョな父親ぶり。性同一性障害ではなく、あくまでレズビアンという設定ではあるが、役割が完全に負の意味での男性性のそれ。ジュールズを家庭に置いておきたがったり、自分の収入をたてにジュールズを責めたり。レズビアンのカップルだけど、だからこその苦労が描かれるわけではなく、二人のスレ違いについては凄く身近な問題を取り扱っていた。
んでもってこういう話だとその精子提供者が型破りなキャラクターだったりもするんだけどこの映画では凄く自然な成功を収めた独身貴族なので、最後に彼だけがはじかれてしまったのは少しかわいそうな気もする。家族の中の不協和を彼に対してぶつけて都合よく扱ってポイーみたいな風に映ってしまった。ニックがポールに吐き捨てた「家族が欲しいのであれば自分で作りなさい」というのも凄く「昭和の父親」が「自由な若者」に対して言いそうなセリフだったなあ。リベラルな設定なのに、凄く保守的な結末だったのはなんか不思議だった。
それにしてもジュリアン・ムーアはいくつになっても脱ぎ惜しみしないというか、おっぱい云々よりも肌がまたなんか凄くリアルだなあと思って毎回観てしまう。