Everything's Ruined

また息切れしたブログ
思い出のブート映像:YNGWIE MALMSTEEN編 Legend Valley '86
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    ブートレッグとの出会いは1990年。FAITH NO MOREにハマっていてFNMの音源、映像ならなんでも聴いてみたい!と思っていた時期である。当時はBURRN!と合わせてPOP GEARだのMUSIC LIFEだのを買っていたんだが、そこにAIRSの広告が掲載されており、「海外直輸入ライブビデオ」みたいな文句が踊っていた。当時まだお金のない高校生で「CDは新星堂で買う」ぐらいな知識しかなかった俺は海外直輸入てすごいな!しかもFAITH NO MOREにライブビデオがあるのか!(Brixton Academyのライブビデオの発売前だった)観てみたい!と勢いで注文してみた。

    数日後、A4の封筒に入れられパッキングされて届いたビデオのパッケージはカラーコピーの写真を適当にコラージュしていてあからさまに怪しい。「これは一体…」と不安に駆られて再生してみると、そこに映ったのは家庭用のホームビデオでライブを隠し撮りした粗い映像が。ここで「なんだこの酷いのは!」とならずに「ひえええこんな世界があるなんて!」とその怪しさに感銘を受けてしまったのが運のつきだったのかもしれない。その後バイトをしてグンマーとの国境近い埼玉の奥地から東京に遊びに行くことを覚えると、広告の切り抜きを頼りに西新宿を彷徨うようになるのである。さらに東京で一人暮らしを始めたと同時にGOLD WAXという海賊盤専門の音楽雑誌とも出会い、ますますブート道にハマってしまいます。

    今回はYNGWIEのブートビデオのお話。

    初めてAIRSに行ったときの衝撃は凄まじかった。店中びっしりと並べられたブートビデオの量にはもちろんだが、何より「試写」というシステムに驚いた。「とととと東京ばってんおっそろしいところがばい!」と心の中で叫んだよね。今なら試写ブースを占領するのは厚かましいと思えるんだが当時は本庄のアンファンテリブルと呼ばれた俺である。怯えつつも気になったタイトルを片っ端から試写していった。

    その頃はFAITH NO MOREに続いてYNGWIE MALMSTEENにハマっていたので何か一つ買うとしたらイングヴェイだったわけだが、その中で「マーク・ボールズが歌う唯一のビデオ!!」と書かれていたのがLEGEND VALLEY '86というタイトルだ。野外ステージでフェスの前座だからだろうか、フルライブではなく45分ほどの短い映像だったがこれがスペシャルな映像であることは試写を始めてすぐわかった。イングヴェイのプレイは交通事故前のまさに全盛期と言った感じでフレーズを重ねるごとに加速していく快感がたまらないし、何よりマーク・ボールズが凄いのだ。張りのある美声でピッチもカンペキ。これはやべえ!と思って買って帰り、文字通り擦り切れるほど観た思い出のタイトルだ。

    一応AIRS版はyoutubeで観れます。



    いやあ画質は悪いがキレッキレ!アルバムリリース直前でお客さん曲知らない上に、ツアー開始まではまだ2か月というタイミングでのライブにしてはバンドもタイトだし曲数少ないことを除けばホント素晴らしいライブだ。「速弾きになんの意味がある?」というアホな問いに「この加速感、音の連なりだからこそ得られる快感がある以上、意味があるどころか歴史的発明だわ」と言い切ってしまいたいほど。公式に遺されることのなかったこういう素晴らしい演奏を観れるってとこがブートレッグの醍醐味です。FireやYou Don't Rememberでのマークの歌もすさまじいこと!正確なピッチと張り、バンド演奏をかき消す声量!そんなマークの絶唱そっちのけの手前の少年3人の視線の先には一体何があるのだろうか(28:00付近から)。

    この動画を見ればわかるように当時のAIRSのビデオはお世辞にも画質がいいというわけではなく、マスターテープのダビングのダビングのダビングぐらいの映像だったりすることが多かった。しかもダビングの質、テープのコンディションにもバラつきがあり、同じタイトルでもHI-FI音声になってるのとなってないのがあったりと当たり外れの差も激しかったので欲しいタイトルは何本か試写して比べてから買ってたな。その後ROCK INNやFINAL ROCKS、VIDEO 1(だっけな)という良質なブートショップを知り、そこに入荷するイングヴェイのタイトルを片っ端から買い漁るという青春時代を送ったのである。イェンス・ヨハンソン周辺から流出した1986年〜1989年の映像や1995年11月15日のフィンランド公演、1996年11月12日のストックホルム公演(TALISMANとのカップリング公演でアンコールではジェフとマルセルが共演)等は内容の素晴らしさとマスターから直接ダビングしたであろう高画質で俺を自らの嬉ションで溺死する寸前まで追い込んでくれた。

    '00年代に入るとインターネットのインフラが整備され、リストをアップしている海外のトレーダーも増えた。バイト代をつぎ込みまくってそれなりの本数の映像・音源を手に入れていた俺はブートレッグ購入からさらにトレードの道へと足を踏み入れる。英語なんかできなくともトレードぐらいならなんとかなる。海外のテーパー・トレーダーに勇気を振り絞ってメールをし、交渉をして音源・映像を手に入れる。その頃にはデジタルコピーのCDやDVDがトレードの主流になっていたおかげで日本でブートレッグとして出回っているもののマスター等からのコピーを手に入れられるようになったのである。

    そのトレードのおかげでLegend Valley '86も1st-gen(マスターから直接ダビングした映像をDVDにしたもの)を手に入れることができた。今まで観ていたのとは比べ物にならない綺麗な画質!何年か前にイングヴェイが来日した際AIRSでごっそりブートDVDを持ち帰り、それを編集してRAW LIVEとしてオフィシャルリリースするという暴挙に出たが、俺に言ってくれればもっといい映像を提供できたのに!そんな勘違い発言までしたくなる映像だ。しかし、これはまだ1st-gen。AIRSのロゴこそもちろんないが、オープニングとエンディングに制作者のテロップがすでに付けられており、マスターというさらなる高みの存在を強く意識させられる。ああ!欲しい!手に入る一番素晴らしいものが欲しい!誰か俺に欲望のリミッターを付けて!

    さて、ブート映像として出回っている映像でマーク・ボールズが歌っているのは実はもう1本ある。Marching Outツアー時のCIVIC ARENA '85というタイトルだ(Raw Liveにも収録)。前座だからだろうか、照明は暗く、かなりステージに近いところから撮影しているがひたすらイングヴェイしか映さない。この映像でのイングヴェイのパフォーマンスもやはりキレッキレでしかもギターの音がとりわけ良く録れているので若き日の天才っぷりがストレートに伝わってくる。収録されているのはDon't Let It EndとAnguish & Fear、そしてギターソロのみでイングヴェイ以外のバンドが映るのは全編通しても3〜4秒程度だが、その歌唱でマーク・ボールズであることがわかる。マークの歌うDon't Let It Endは本当に素晴らしいんだよね・・・当時の予定通り再録して欲しかったな…と浸ってしまうが、この映像もそんなに高画質ではない。さらに上の世代の映像があるのではないだろうか。何かヒントはないのか、マスターテープにたどり着くヒントが・・・。テロップだ!LEGEND VALLEY '86に付いていた"BAR ROOM METAL PRODUCTIONS"や"TAPED BY VINCE BETTONI"という明らかに同じ業者のテロップがこのCIVIC ARENA '85にも付いているのである。これはヒントだ!とりあえず検索してみよう!!

    ……VINCE BETTONIさんのFacebookとか出るけどトレーダーとかテーパーである旨書いてないしさすがにいきなりそんな連絡する勇気は出ねえ…ということで長い前フリでしたがあっさりあきらめました。以上僕のLEGEND VALLEY '86マスターテープ探求の旅、終了。

    と我に返ってたらyoutubeにマスターと思しき映像普通に上がってたよ…VINCE BETTONIじゃなくてMARK WELSHさんという人が上げてたよ…。



    テロップが付いてないこと、発色の感じから俺が持ってる1st-genの映像より上の世代、つまりマスターテープからの映像であることは間違いない!けど映像がややソフトフォーカス気味になってたり、俺が持ってるのよりヒスノイズがやや強めになってるのはビデオテープの劣化故かなあ。これなら1st-genのDVDの方がいいかもしんない…とホッとしたような残念なような、そんな狭間で揺れているのでコメント書き込んでトレードを申し込むのにちょっと躊躇しています。ってかyoutubeってコメント書き込む以外にコンタクト取れないんだっけ?どなたか教えてくだされ!もしくはトレードしてコピーしてもらって、それを俺とトレードしてくだされ!



    長いだけでオチとかカタルシスとか無くてすいません!電車ん中でポチポチ打ってたらこうなってしまいました。とにかくこのLEGEND VALLEY '86のマスターをお持ちの方、CIVIC ARENA '85のアップグレード版の情報をお持ちの方、もしいらっしゃったら是非ご連絡ください!お願い!
     
    | Yngwie Malmsteen | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    ODYSSEY / YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE
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      あれ!また始まった!また始まっちゃった!?そうなんです。今回はイングヴェイのODYSSEY編であります。

      悪徳マネージャー、アンディ・トルーマンの元で近所の人も大迷惑なパーティライフ&アルコール浸りの壮絶な生活を送っていたイングヴェイがデロデロに酔って運転していたジャガーで木に突っ込み、ほとんど死にかけた後のアルバム。このアルバム制作前後のストーリーはとにかく壮絶。イングヴェイ本人による自伝ではなく、アンダース・テングナーが手掛けたAs Above, So Below -The Unauthorized Biography-でジョー・リン・ターナーが詳細に語っているので是非読んでみてください。映画化できるレベルの話だったよ。

      作品的にはイングヴェイがそんな状況でしっかり制作に関与できなかったのでジョーやジェフ・グリックスマンがイングヴェイ所有のデモだのなんだのから色々繋ぎ合わせて曲を完成させたと言われています。そのあたりがイングヴェイは納得いかない(上に認めていない)ようでこのアルバムをあまり気に入っていないようですが、スウェーデン時代のデモ素材とジョーのポップセンスの相性が良かったのかイングヴェイ色が薄くポップな哀愁フィーリングに溢れていて「イングヴェイを苦手な人が好きになりやすいアルバム」という彼のカタログの中でも異彩を放つ存在です。ブライトなサウンドプロダクションのおかげもあってすごくメジャーな感じよね。

      気に入っていないとは言えかっちょいいオープニングからドライヴ感たっぷりのリフになだれ込む永遠のオープニングトラックRising Force、イングヴェイに「あの曲はゲイだよ」という名言を吐かせたHeaven Tonight、デモ時代の曲名がTell Meだったとは言え歌詞もすっかり変わってしまったのに「俺も関与した曲だからアピール」として無理やりサブタイトルをねじ込んだDreaming (Tell Me)など、今でもライブの定番曲が多く収録されています。まあギターソロが交通事故の影響をモロに受けて流麗さもただのピロピロに終わらない鋭利さも失われてしまっていてすこぶる残念だし俺もそんな好きなアルバムでもないかなあ。

      話は逸れますがイングヴェイは気に入ってないということを表現するのに「あの曲はゲイだよ」という表現をするぐらいだからゲイを好んでいないというかホモフォビアDQNなんだと思われます。が、10年以上活動を共にしたマッツ・オラウソンがゲイだということにはまったく気づかなかったらしいです。イングヴェイの家に居候していたマッツが97年頃のある日いつものようにタイ在住の恋人と電話をしていたところ、たまたまイングヴェイが電話の相手の声が男性であることに気づき、「マッツ…!お、お、お、おまえゲイなの…!??」と慌てふためきパニックに。それでもそこで激怒するわけでもなく「い、いやいいよ、全然気にしないよ、うん」と言っておきながら2分後にトイレに走ってってゲロ吐いて、戻ってきたら「えっと…ピザ食べ過ぎたのかな…おかしいな…」とか言ってたっつー話はちょっとかわいい。ホモフォビアっぽい発言とは裏腹に一応彼なりに頑張ってんのな。ちなみに1999年前後にジョン・マカルーソがバンドに誘われたときには「おまえゲイじゃないだろうな!自分のバンドの60%がゲイって俺やだかんな!」と言われたらしいです(当時のヴォーカルはマーク・ボールズだった)。

      で、いいんだそんなことは!俺が語りたいのはレコードについてなんだ!こうしてイングヴェイのガンたれジャケットをずらっと並べてみましたが、上段左から日本盤、韓国盤、下段左からUK盤、US盤、西ドイツ盤。手前のちんこいのはリマスターCDね。もともと録音がいいアルバムなのでリマスターCDで満足の音質なんだけど、そこはほら、やっぱ80年代のアルバムはアナログで聴きたいっつーオタクっぽいこだわりがあるわけよ。で、最初にUS盤、次に日本盤を買ってみたんだけど思ったほど音が良くない。小さくこじんまりとした音なの。まあ元はこんなもんなんかな、CDのリマスタリング技術がよほど素晴らしいのかな、と思いつつ安穏と日々を過ごし、働き、老いていく、そんな人生を送っていたのでした。そんな起伏のない僕の人生でしたがこないだ某ユニオンで411円でイギリス盤が売ってたので一応買っとくかーと思って買ってそのままラックに入れて放置していたんですが、さっき思い出して聴いてみたら…あれ!!声が!!遅れて!!じゃなくて!!他国盤とは明らかに音が違う!高音の抜けと低音の厚みが増してる!すげー!UK盤すげーよー!!前にMARCHING OUTは西ドイツ盤だけが明らかに他国盤とは違う音作りになっているというネタを書いたけど、あそこまでではないにせよイギリス盤も結構違う。これは凄い!大変なことやと思うよ!!

      でもね!それよりインパクトがある衝撃の事実が!それではインナースリーヴを見てみましょう・・・。



      韓国盤は写真の下にYngwie J. Malmsteen'sと書いてありますけど続き書いてないっつーね。Denny'sみたいなノリになっちゃってますねって重要なのはそこではなく!

      下段左のUK盤だけ写真が違うじゃねーの!!



      なんてことでしょう!!どのアルバムのイングヴェイの写りばかり重視されてジョーはアゴのない変な写真になってますがUK盤だけ違う写真!!これは一体どういうことなんでしょうか…。UK盤さらにすごい!!さらに買ってよかった!!わーい!!!これはみなさんも驚いたんじゃないでしょうか!!!!!!

      えー、今回はちょっとインパクト薄かったでしょうか。でもイギリス盤が一番音が良かったつーのはホントなので!みんなそこ参考にしていいんだかんね!!

      ODYSSEYは他にもユーゴスラビアとかスペインとかギリシャとか色んな国でリリースされてるけどこのインナースリーヴの写真はどうなんかなあ。みんなどしどし教えてくれよ!(引き続きALCATRAZZの半透明盤の情報もお待ちしております)




       
      | Yngwie Malmsteen | 21:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      同じだけど同じじゃないんだもん! No Parole From Rock n' Roll / ALCATRAZZ編
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        あれ、また始まった!同じアルバム持ってるネタまた始まった!と思いましたか?そうなんです。今回はALCATRAZZのNO PAROLE FROM ROCK N' ROLL編です。単身アメリカに渡ったはいいけどSTEELERでは創作意欲を満たせなかったイングヴェイが、UFOやKISSなどからもアプローチされる中、「グラハムはまだ何も音楽を用意していなかったので好き勝手できると思った」という理由で加入したバンドです。イングヴェイの目論見どおりかなりイングヴェイ色の強い音楽性ですけど、何を歌っても暑苦しくなるグラハム、そしてNEW ENGLANDの二人のカラーも結構出ており、コンパクトな楽曲の揃った名盤とされております。俺が一番好きなのはグラハムの幼少期の思い出を歌ったStarcarr Lane。草原でウサギを追って走り回ったこと、トランプやドミノ、そしてじいちゃんの優しい眼差し・・・。その思い出が今の自分の心の支えになっている、そんな郷愁あふれる歌詞とは裏腹に青筋を立てまくって絶叫するグラハム!なんでこんな歌詞でこんな力いっぱいなんだよ!じいちゃんびっくりすんだろ!音楽の方は水晶の美しさに例えられた当時のイングヴェイの絶品のトーンとヴィヴラートによるツインリードをイントロにした歌詞通りの物悲しくも美しい曲です。グラハム超ガナってっけど。



        この曲のライブヴァージョンて聞いたことないんだよなあ。2001年のYNGWIEのWAR TO END ALL WARSツアーで来日した際、リハーサルでこの曲をやっていたという噂もあるんですが結局プレイされたのはHiroshima Mon Amourでしたね。ライブで聴きたいなあ。今のイングヴェイバンドのヴォーカル(ニック・マリノ)だとこちらもガナり系だからできれば他の人で。

        おっと話を写真に戻しましょう。手前のCDは左がイギリス盤、右が日本盤。イギリス盤は音がいい、という噂だったのでMARCHING OUTドイツ盤の大事件があったこともあり聴いてみたんですがこれはあんま印象変わらず。俺の耳と家のオーディオシステムでは同じに聞こえました。

        問題は4枚のアナログです。まず左上。これは一般的なUS盤です。XR22016。で、右上が日本盤。「泣くがいい。声をあげて泣くがいい。」という伊藤政則氏の名文が帯に踊ります。これも日本ではどこででも買えます。単純に音だけだとUS盤よりも厚みがある印象です。

        ここまでは問題ございません。US盤も一応オリジナル持っておきたいなーぐらいの気持で買っただけのもんだし。問題は次からです。左下。これもUS盤でカタログナンバーも同じXR22016。ジャケットはもちろん盤もパッと見普通の黒いヴィニール盤なんですけどね・・・この盤に裏から電気スタンドで光を当てると・・・



        ほら!透けるんです!!
        で、こちらが通常のUS盤。裏から光をあててみても・・・



        透けない!違う!!すげえええええ!!!!
        どうもUS盤、少ない枚数ですが上のように通常のレコードよりも透明度が高いTranslucent(半透明) Black Vinyl盤でプレスされたものがあるらしく、それがコレなんですね。この半透明盤てなんの意味があんの?と思って調べてみたら、一応「通常のブラックヴィニール盤より音質がいい」らしい。聞きらべて見ると、まあ確かに通常のUS盤よりはいい。でも日本盤と比べると日本盤の方がいい気がする。うわあ!カタルシスうっす!!これどんぐらい出回ってるんかなーと思ったけど、持ってても気づいてない人絶対多いだろな。パッと見ほんとわかんないし。そもそも透け方もスタンドで照らしたようやくわかるぐらいだからスペシャル感すっげー薄いし。

        あれ?なんかちょっぴり悲しくなってきたぞ?いやこっから!最後の凄いから!!

        右下のやつね。これも表ジャケはなんの変哲もないUS盤(カタログナンバーも同じ)なんですが、裏返して見ると、なんと裏ジャケは白黒!!左から二番目、当時は痩せっぽちだったハズなのになぜかこの写真ではでっぷりしてるイングヴェイも白黒!!!!しかも・・・




        レーベルが緑!!なんてこった!!!!大事件だ!!!!!!discogsにも登録されてない!!!!!!!!!!

        ハァ・・・ハァ・・・もんのすげー些細なことでムリヤリ興奮してしまいました・・・。ってかなんだろね、これ。セカンドプレスとかそういう違いなんだろか。プロモ盤?Matrixナンバー見てもわからんし。ちなみにこの緑レーベル盤が4枚の中で一番重く、音も一番いいような気もする・・・なんとなくだけど・・・。

        とりあえず書き出して見たものの、今までの同じアルバムがいっぱい編と比べると著しく地味な話になってしまった・・・。でも俺には重要なことなの!半透明盤のこと、緑レーベル裏白黒盤のことなど、少しでも情報があったら教えてください!なんでも!女の子ならまずは連絡先だけでもいいから!少しずつお互いを知っていけばいいと思うから!!お願いします!!




         
        | Yngwie Malmsteen | 22:46 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
        YNGWIEの1986年Minot公演は何月何日か。JEFF SCOTT SOTOの慣らし運転公演は本当にあったのか。
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          先月のこの記事で触れたイングヴェイのブート、"TRILOGY IN MERRILLVILLE"にはオマケとして「1986年9月1日のMinot公演」というDVDが付いてきました。この1986年のTrilogyツアーは、このMinot公演と同じ撮影者(恐らくイェンス・ヨハンソン関係者)による映像がMinot公演以外にも10月16日、11月7日、11月14日、12月14日、12月19日に撮影され、トレーダーの間で出回っているんですが、このMinot公演だけ日付が曖昧だったんですよね。が、このオマケDVDに関する説明文では「9月1日」との記述。そして驚愕の情報が書かれていたのです。
           

          86年9月1日、ジェフ・スコット・ソート"・・と聞いて「おや?」と思われるファンも多いと思いのではないでしょうか。というのは、この時期はマーク・ボールズがまだバンドに在籍中だったからです。しかしここで歌っているのは間違いなくジェフで、マークがまだ在籍しているのに、この日はジェフがステージで歌っている訳です。勿論マークはまだ解雇されていませんから本作公演以降も9月20日までの公演についてはマークが歌っている音源が現存しており、その様子は既発の名タイトル『MARK BOALS YEARS VOLUME 2 (Shades 352)』でも確認する事が出来ます。史実を振り返るとこうしてジェフがマーク在籍中にステージに立った記録は9月29日にも確認されますが本作もそのひとつで、これは86年晩夏の時点でマークを解雇する事がほぼ決定していた事を裏付ける決定的な証と言えるでしょう。勿論マークとジェフも認識していたと思いますが、イングヴェイやマネージメントの思惑は本公演の前日(8月31日)から始まった大々的なツアー開始と同時にジェフを実際のステージに何度か立たせる事で、10月のTRILOGYリリース時期には時間的ロスの無いツアー・シンガーとしての引き継ぎが既に完了しているという狙いがあったと思われます。しかしそれだけにこの映像は非常に貴重なドキュメンタリー映像ともなっており、そのレアな公演が極上AUDショットとして映像収録されている訳ですから、これは熱心なファンであればこそ見逃せない必見映像となっているのです。


          な、なんだってー!!!!!

          マークが脱退したのはツアー中に関係が悪化(イングヴェイによれば、歌の調子も悪くなっていった)しての予定外の出来事だったハズ・・・でも新事実なのかもしれない!このブートショップの情報ってガチっぽいし適当な憶測で書かないだろうしなあ・・・でもホントかなあ・・・ホントにそういうことやるならマークとのツアー契約の終盤(9月1日だとツアー開始二日目っつードアタマ)だったり、あえてノース・ダコタみたいなヘンピなとこじゃなくてLAとかジェフが出て来やすいとこでやるんじゃないかと思うんだけど・・・これマーク脱退後の10月のどっかじゃないんかなあというモヤモヤを抱えながら僕は大雪の東京を生き抜き、そして訪れる花粉症への恐怖と戦っていたのでした。ちなみにBeatleg誌のレビューもメーカーインフォで書かれていたことをそのまま伝えていました。

          そんなとき、某シェアサイトにて1986年10月15日のミネアポリス公演のマスター音源をアップしてくれた人が。この日はTRIUMPHの前座での演奏で以前から出回っていた音源なんですが既発音源より2世代分ぐらい音が良くなっていて「いやーやっぱアンサンブル崩壊寸前まで全パートが突っ走るこの時期の演奏最高だわ!」と楽しんでいたんですが(I'll See The Lightのソロ後のアンダースのリズムがヤバすぎる)、ふとその演奏や構成が前述のMinot公演に似てることに気付き、再びメタル探偵として調査を開始したのです!!

          ってかそんな大変な苦労があったわけではなく、そのシェアサイトには以前「AC/DCの前座での、10月15日のミネアポリス公演」としてそのMinot公演がアップされていたんですが(「なんだMinot公演じゃん、地名も日程も間違ってるよ」と思ってスルーしてた)、そこのコメント欄で色々と興味深いやりとりが。この映像インフォにはヴォーカルがJEFF SCOTT SOTOと記載されているんですが、まずそこに反応した人が

           

           WOW, very cool thank you!(I posted this in the other torrent, but I'll post it here too).Are you sure this is Jeff Scott Soto singing tho? I saw them in Sept 86 the day Cliff Burton's death was announced.

          (we literaly learned of it while waiting in the alley next to the Aragon Ballroom. It was general admition and the longer you were willing to wait, the better seats you got!)
          A guy not known to us all came out to the alley where we were barricaded off in. He had tour laminets and everything and said his name was Mark and he was singing for Yngwie now. (I had the Trillogy album, just didnt notice the difference in voices so I was confused?) We asked him about Cliff as most of us didn't believe it and he confermed it.
          It turned out to be true, it was Mark Boals who sang on that album and on stage he told the crowd about Cliff & then they dedicated Dont Let It End to Cliff & Metallica.
          Looking at the little pics, I think that is Mark Boals on vocals. No biggie tho, that guy sang his ass off!
           


          とコメント(ちょっと改行編集しました)。要は「これジェフが歌ってるてマジ?俺クリフ・バートンが死んだ日(1986年9月27日)のシカゴ公演でイングヴェイのライブ観たんだけど、入場のために並んでるときイングヴェイバンドのシンガーがやってきてそのことを教えてくれたんだ。そいつは自分をマークと言っていたし、実際ライブはマーク・ボールズが歌ってたぜ?ライブ中にクリフの事故の追悼としてDon't Let It Endをプレイしたんだ」と言っています。これはまあ完全に彼の記憶違いで9月27日のシカゴ公演の音源ではまさにジェフが哀悼の意を表してDon't Let It Endをプレイする様子が聴けます。

          その後今度はジェフがMCでMinotと言っていること、そしてAC/DCの前座という情報からこんなコメントが。

           

          ok,guys let me tell you the truth:
          this show is not filmed in Minneapolis,MN,it's filmed in Minot,ND on 1st september 1986.
          so,the info must be changed here.
          the prove:at the end of the show Soto says"thanks Minot!"
          also on this date AC/DC were supported by Queensryche in Kalamazoo.


          AC/DCは10月15日はカラマズー公演だしQUEENSRYCHEが前座だよ、ということでした。9月1日の根拠については触れず。今回のブートメーカーはここまでの情報しか見てないんかなあ。まあ確かにトレーダーのサイトでも元々9月1日として紹介されているところは多いんだよね。んー、やっぱ9月1日なんだろうか・・・そう思っていたらその後の書き込みが!
           

          You are correct, you can hear him say "Minot, The Queen is in Love..." at the beginning of that song as well.
          I was at this show! They opened for Quiet Riot at the All Seasons Arena.
          I was just looking at the ticket for it yesterday.
          The date of that show wasn't Sept. 1st though, it was Oct. 14, 1986.
          So the date is almost right.

          I am beyond stoked for this. This was the first metal concert I ever went to....I was only 14, so my Dad had to take me and he made us sit in the stands....still hugely influential night for me.


          この日のライブに行ったという人が現れたのです!彼にとってはこの日が「14歳の時行った、生まれて初めてのメタルのライブ」だったそう。そしてAC/DCでもTRIUMPHの前座でもなく、QUIET RIOTの前座で、日付は10月14日と。QUIET RIOTが10月14日にMinotでライブやったっつー証拠は見つからなかったし上にも勘違いしてる人もいたんで絶対ってわけじゃないですが、演奏内容や構成からしてもこの情報が一番信憑性高いなー。ということで、俺の中ではMinot公演は10月14日であると確定いたしました!!あースッキリ!!!どうですか皆さんもスッキリしたでしょ!!!!したって言って!!!俺を慰めて!!!寒い!!!抱きしめて!!!!

          いやでもマークの代役としてマーク在籍時からJSSが慣らし運転してたライブがあった・・・ってのはそもそもどっからの情報なんだろな。それも気になるわ。


           

          | Yngwie Malmsteen | 12:37 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          YNGWIEのLOUD PARK '13でのご様子が放送されました。
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            そういえば去年のラウパで話題になった「イングヴェイに怒られるベースの人」がしっかりWOWOWで放送されてしまいました。ダメ出しされてテンション下がっちゃう後ろ姿が悲しくも愛しかった。誰か抱きしめてあげてーっ!彼に毛布をーっ!



            (これ以外にも何回か怒られてたね… なんなんだろか。ピョンピョン跳ねるな、かな…)

            WOWOWの放送では実際のライブで常に鳴り止まなかったノイズがなくなっていたり、各パートが非常にクリアだったり、かつて聴いたことのない「音の良いイングヴェイ」だった・・・。スタジオ音源でもこんな音いいのない。ただ、音はいいのに選曲が細切れのギター発表会パートばかりだったので実際のライブの冗長さはきちんと捉えられていました!

            EUROPEは放送された曲目も良かったしパフォーマンスも最高だったなあ。同郷で人脈的にも近い両アーティストの現状の違いが残酷なほどはっきりと・・・(BABYMETALも良かったね)。
            | Yngwie Malmsteen | 17:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            同じアルバムがいっぱい : Marching Out / YNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCE 編 〜西ドイツ盤の謎〜
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              気が付けばMARCHING OUTも9枚。ただ、これは以前のRISING FORCEと違って一応(ちゃんと)全部違います。まずCDはオリジナル日本盤、最初の紙ジャケリマスター(まったくリマスターの意味ない変化のなさ)、2007年の紙ジャケリマスター(音がでかくなった)、そのSHM-CD盤(催眠による自己暗示がうまくいくといい音に聞こえるかもしれない)、そして西ドイツ盤。

              アナログはUS盤、UK盤、日本盤、そして西ドイツ盤。ジャケが3種類あるし同じのばっかっていう印象からは多少逃れられてるかもしれませんがとにかく全部MARCHING OUTというイングヴェイの2ndアルバムです。

              インスト中心だった1stからスウェーデン時代の悪友マルセル・ヤコブとアンダース・ヨハンソンを呼び寄せ、ヴォーカルは変わらずジェフ・スコット・ソートという一番「RISING FORCE」というバンドであるということがしっくり来た時代の名盤です。ダークかつヘヴィそれでいてキャッチーなメロディーを兼ね備えた楽曲も粒ぞろい。商業的な成功を狙った続くTRILOGYやODYSSEYよりも楽曲の方向性はこの頃の方が好きという人も多いと思われます。まあとにかくいいアルバムなのよね。

              が!!しかし!!今更言う必要もないぐらい有名ですが!!とにかく中音域がもっこりしちゃった音質が最悪でどんなに曲の良さを語られようと必ず「でも音がね・・・」という残念な締めくくり方をされてしまう悲しいアルバムでもあるのです。リマスター盤も音量レベル調整などはされているものの基本的にはそのもっこり中音域は変わってない。

              とまあここまでは皆さんもご存知だと思われますが、重要なのはここから先です。大丈夫?長文に脱落してない?そもそもこのブログ読んでる人って存在するの?いいやもう、誰もいなくてもいい。自分のために書き記しておく。いつか絶対テストに出す。そしておまえら全員落第させてやる。

              いいですか、書きますよ。なんと・・・


              西ドイツ盤のMARCHING OUTは、CD、アナログ盤ともに中音域のもっこり感がない!!

              これ昔から言われていたことらしいんですが、おじさん全然知りませんでした。いやホントなんですよコレ。マスターを聴いた職人さんがあまりの酷さに呆れたからなのかわかりませんが、なぜかドイツ盤だけ独自のマスタリング。盤質が違うとかプレスの問題とかそういうことじゃなくて、完全に音源に対して意図的に中音域が削られています。思わず「良かった・・・西ドイツにはこのアルバムについて『曲はいいけどもこもこした音が残念』と言う子どもはいなかったんだ・・・」と言いたくなる違いです。これは一体なぜなんだろう。ネットで色々検索したんだけど全然情報出てこないのもう。これはケネディ暗殺にまつわる2039年の真実と並ぶ20世紀の大きな謎であります・・・。どなたかご存知でしたら情報ください。

              とは言え、この中音域の調整が丁寧に行なわれてるわけでもないのもまた事実。ステレオで聴いてると時々中低音域の定位が左右にブレる。まあそれを差し置いても「お、違う!」という感覚は歴代リマスター盤よりもはるかに大きいのでもし気になった人は是非聴いてみてください。西ドイツ盤、特に高くなってないしお手軽に買えます。

              (でもここだけの話、2007年リマスターにイコライジングかましまくった上でCDRに焼いた俺自作の「MARCHING OUT決定版」の方が素晴らしい音です。バッキングでイェンスこんなの弾いてたんだーとかそういうのがわかるんだよコレ聴くと。売りたい!いやタダでいいからイングヴェイファンに配布したい!)




               
              | Yngwie Malmsteen | 17:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              Better Raw Live / YNGWIE MALMSTEEN
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                もう1本。どっちもLost and Foundだな。

                ■Better Raw Live / YNGWIE
                イングヴェイが日本のAIRSというブートショップでもらってきたDVDを適当に編集してオフィシャル商品としてリリースしたというおぞましき「RAW LIVE事件」に対して日本のブートレーベルが世界各国で放送されたイングヴェイのライブ映像の断片をまとめてコンピレーションDVDとしてリリース。どれもyoutubeで観れるしトレードでも出回ってる映像ばかりなんだけど、それをこうして1本にまとめてもらえるというのはコレクターにとっては結構ありがたかったりする。

                また、このブートでメインになってるのは当時SONY MUSIC TV内で放送された1992年3月14日のライブ3曲と当時北海道の「まる音デラックス」という番組で放映された1995年9月22日のライブ5曲だが、どちらもネット落としとかではなくかなりマスターに近いテープを元にしていてかなりありがたい。ダビング回数を経たテープをマスターにしているAIRSブートから作った本家RAW LIVEよりもはるかにちゃんとしている映像集である。いやブートにちゃんととかわけわかんないけどさ。


                92年武道館。このDVDのは音も映像ももっとキレイです。この時期の音作りって結構好きなんだよね。とにかくスヴァンテのベースがタイトなのと、イングヴェイのギターの音も弦の1本1本が鳴ってる感じが凄くいいわ。ヨランは虫の息感凄い。


                 

                尊師イングヴェイ期の95年北海道。ドラムの音が変。こんときの日本ツアーはライブ長いしドラムがなんか変だしでいい印象がないんだが、日本ツアー後の欧州ツアーでは凄くバンドのコンディションが良くなってる。次に貼る動画もリズム隊がテクニカルでやりたい放題でカッコいいんよ。
                 
                 

                これらのテレビ映像以外にも、オフィシャルで商品化されてないビデオクリップが4曲収録でした。
                | Yngwie Malmsteen | 15:11 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
                Live In Korea / YNGWIE MALMSTEEN
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                  イングヴェイの例のアレが届きました。

                  今年4月に来日した際にAIRSで自分のブートをゴッソリ持っていったイングヴェイ。やつのことだから「ブートをそのままコピーしてリリースもありうる」と思われていましたが、やはりその悪い予感はほぼ的中。

                  ほぼ、と書いたのは完全にそのままではなかったから。一応リリースするもんだからっつー気持ちがないわけではないらしく、多少いじってある。

                  まず一点目は音声。元のブートはモノラルだったんだけど、一応ステレオ「風」に処理されている。キーボードの定位が変わっていてステレオ感が強まってる。あとは一応ノイズとかも多少抑えられている気がする。ただ、ギターの音は相変わらず抑え目だし、いじるならもう少し派手にイコライジング処理とかしちゃってもらいたかった。

                  二点目は映像。ブロックノイズは結構残っているけれど、ビデオテープ起こしの粗さを隠すためかややソフトフォーカス気味の処理がなされている。それでも映ってる情報が増えているわけじゃないので、ブートでも感じられた「照明を撮影のこと考えずにガンガン照らしまくったからか画面がしばしば青一色や赤一色で染まっちゃって誰が何やってるのかまったくわからない」っつー状況もそのまま。

                  三点目。この日のライブは前半後半に分けて韓国のケーブルテレビ(2社?)で2日間放映されたのね。日本ではエアーズがPart1、Part2に分けて発売。この頃がDVDブートがメインになり始めた頃だった記憶があるんだけど、ビデオは2本なのにDVDは1本にまとめて発売されてた。まあとにかく、そういう事情でブートではMiracle Of Lifeで一旦番組が終わるのでハングルでスタッフロールが流れるわけです。そこは一体どうするんだろう・・・と思ってたら一応そこまでそのままはやばいと思ったのか、他の曲での映像を引っ張ってきて編集して被せてあった。

                  四点目。ベースソロ・ドラムソロがカット。

                  そういう意味で「どうせそのままだろ」と言い聞かせてた分、ステレオっぽく処理されてるだけでも「おお、買った甲斐があった」と思ってしまう自分であります。でも「Catch 22での尻餅&ギタートラブル」「The WizardでBedroom Eyesのテロップ」「Wild Oneでのティムのミス」「Masqueradeでのマークのミス」もすべてそのままだし、そもそもブートの素材をこうやって正規リリースに使うってアーティストとしてのプライドはどうなんでしょう、と思ってしまいます。エイプリルの仕業なんだろうけどさ。せめてブートでこの映像素材が存在することに気付いたんで韓国のテレビ局と交渉してマスターの所有権を買い取った、とかそれぐらいやって欲しい。選曲もこのときならではでWAR TO END ALL WARSが音質はともかくいい曲がそこそこあったアルバムだったって再確認できるし、マーク・ボールズ、ティム・ドナヒュー、ランディ・コーヴェン、マッツ・オラウソンって歴代RISING FORCEでもかなり上位に入るラインナップだしね(と言いつつこの日は結構バラけた演奏なんだけど)。そういう意味では画質のイマイチさをなんとかガマンできればこのDVDは1400円で買えちゃうし一番オススメしやすいかもしれん。

                  オマケ。尻餅マルムスティーン。



                  48秒付近でイングヴェイが消えます。
                  | Yngwie Malmsteen | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  Perpetual Flame / YNGWIE MALMSTEEN その2
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                    Perpetual Flame / YNGWIE MALMSTEEN

                    ■ようやく新作PERPETUAL FLAMEについて、の作文
                    イングヴェイの秘密主義によって焦らしに焦らされた結果リリースされた新作。ジャケットからして期待通り。これを買うのが恥ずかしいとか言うやつは、まず鏡を見ろ。そしてそのツラで表を歩いている自分こそを恥じるべきだ。いやーほんと実際恥ずかしいジャケ。だからこそイングヴェイであり、だからこそいい(さらに繰り返されるイングヴェイファンの屈折自己肯定)。

                    何はともあれリッパーが加入したことがもっとも大きなトピック。ATTACK!!を除けばALCHEMY以降ヘヴィ志向を強めていたイングヴェイだが、マーク・ボールズ、ドゥギー・ホワイトともにその路線に合っていたとは言えない。イングヴェイもインタビューで「極端さ」をアピールし、新作はヘヴィでアグレッシヴであることを強調していたし(まあこれは毎回そうだが)、ようやくイングヴェイの志向に合ったヴォーカリストが加入してのヘヴィ志向ということで、かなり期待していた。

                    そしてもう1点今回大きく注目していたのがミキサーとしてROY Z.を起用したこと。ROB ROCKのアルバム等で現代的なヘヴィネスも取り入れた音作りをしていたので、それをイングヴェイのアルバムでもうまく取り入れてくれたらすげーカッコよくなるんじゃない!?と一人興奮しておりました。

                    が。当初7月発売予定とインフォメーションされたのに、いつまで経っても発売日が確定しない。ロイ・Zによってミックスされたカッコいい音質のアルバムを、イングヴェイが聞いて「なんだこりゃダメだ!」とまた自分でやり直してるせいで発売が遅れている、なんつーネタが冗談に感じないのがイングヴェイなので、不安は募るばかりでした。

                    まあ実際は身内で固めたマネージメントが日本を軽視してるからか情報が入ってこなかったってだけで、イングヴェイからしてみたら最初から10月発売の予定だったらしい。

                    まあ事情はともかく焦らしに焦らされて期待と不安が今までになく膨らんでいた今回のアルバムであったわけですが、もちろんやっぱりイングヴェイ全開で、今までと大きく変わったところはなし。ただ、リッパー加入は俺はアリだと思う。やっぱイントロでさ、「イャーーーー!!」ってシャウト入ると燃えるじゃないすか。それがあるだけで、ドゥギーよりリッパーでよかった、と思う。オープニングを飾るDeath Dealerはシャウトのインパクトがあってテンションが上がる曲だ。最近のアルバムからはなかなかライブの定番として生き残る曲が少ないが、この曲は今後もセットリストに残って欲しいって思えるカッコいい曲だ。サビの後niリッパーが低音で唸る”Death dealer is on the hunt!"がカッコいい。そういやWAR TO END ALL WARSのジャケってDeath Dealerっつータイトルだったよね。

                    リッパーの歌のスタイルってイングヴェイのメロを歌うのにはフィットしないかな、というのも実際感じるところで、すでに出回っているリッパー加入後のライブ音源を聴く限り過去の曲とリッパーの相性はあまり良くない。そういう意味ではかなり不安も大きかったんだけどこの曲の唸るパートのように、今のイングヴェイの志向とリッパーの(歌唱ではなく)攻撃的な声質は合ってると思う。シャウトがさらなる攻撃性を音楽に加えるのはもちろん、彼の中・低音域は非常に邪悪な雰囲気があるので、Live To Fight (Another Day)のようなドロップDチューニングのヘヴィな楽曲はリッパーだからこその魅力が出ていると思う。まあ全部が全部リッパー最高ってわけじゃなくてところどころ「やっぱあんま合ってないな」ってとこもあったりするんだけど、まあ俺はこれはこれでアリ。

                    ROY Z.効果はあまりないようだけど今回は低音、特にベースの音が硬質でカッコいい。これは今までのイングヴェイの作品にはあまりない質感で嬉しいところです。

                    ギタープレイについてはコンチェルトを境にまた一段階アップしたなと思ってたんだけど、今回もさすが。ただのピロピロではないと思う。Damnation Gameのソロ前半のように「圧倒しよう」というだけでなく「聴かせよう」というタッチが感じられたりするし、Priest Of The Unholyのエンディングはまさに圧巻。例によって「フンガー、ムハァ」、とフランケン&毒息全開のイングヴェイヴォーカルが聴ける(そして嬉しくない)Magic Cityでの泣き全開のプレイと並んでいつまでも聞いていたい素晴らしいギタープレイです。Magic Cityは後半の転調が新鮮。

                    Caprici Di Diablo〜Lamentで使われてる6弦スウィープに関しては技術的には凄いのかもしれんが聴感的には特に印象に残らず。Disciples Of Hellの決めフレーズみたいだなって思ったぐらい。でも今回は全体的にソロパートのコード進行が多少練られていたり、バックの演奏にちょっとしたオカズが入ってたりもしてソロパートについては好印象。

                    っつーことで俺が書くと好き好き全開になってしまうんだけど、スローテンポな曲が続く後半の流れはちょっとキツい。あと、Death Dealer以外のスピードチューン2曲がどちらも悪くはないけどすごいいいってほどでもないっつー感じなので、そのあたりがこのアルバムの印象をちょっと物足りなくさせてるかもしれん。今回のアルバムはアタマ4曲のファスト→ノリのいい曲→ヘヴィ→ポップって並びがMAGNUM OPUSに似てなかなかいい並びだなんだけど、それこそ後半にFire In The Sky級のインパクトある曲がないので前半のテンションと後半のテンションにかなり差が出ちゃってる。ポップなRed Devilもフェラーリかっとばすぜ!な曲の割りになんかモッタリしてて間抜けな感じがするし、もう少し魅力的な歌メロにならんかったのかなーとか思ってしまう。

                    まあでもそのRed Devilがいいアクセントになってるのも確かだし、前半は聞き応えがある。後半もMagic Cityみたいな聴きどころもあるし今回はギタープレイの冴えっぷりもあって、キャリアの中でもそこそこ存在感があるアルバムになってると思います。
                    | Yngwie Malmsteen | 00:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    Perpetual Flame / YNGWIE MALMSTEEN その1
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                      Perpetual Flame / YNGWIE MALMSTEEN

                      書いてたら長文になりすぎたので分割しました。まず前半。

                      ■今のイングヴェイを好きな自分をムリヤリ肯定する作文
                      90年代中盤以降の正統派とかメロディック・パワーメタル、そして所謂メロハーというのは、言ってしまえばデータベース化された要素を組み合わせての同人誌みたいなもんである。メロハーはJOURNEYの同人誌だし、欧州のメロディックパワーメタルの多くはHELLOWEENとSTRATOVARIUSの同人誌である。

                      「美旋律」「哀愁」「疾走感」「ドラマ性」そのどれもがいまや新しく生み出されるというよりは先人たちが築き上げたデータベースの中から検索され、組み合わせの妙を楽しむというのがメロハー、もしくはメロスピである。

                      で、こういう流れはメロハーなら80年代中期以降、メロスピならHELLOWEENのTIME OF THE OATHあたりから顕著になってきたような気がする。もちろんメロハーやメロスピだけの問題じゃなくて、最近だと「やりたいことをやった」のではなく、明らかに過去の自分たちの音楽を分析してデータベース化し、そこから必要な要素を組み立てて作った感アリアリのMETALLICAの新作もわかりやすい例だと思う。このへんの是非を問うつもりはないし、そもそも俺もそういう東浩紀言うところのシミュラークル的な作品を普段から愛聴しているのは言うまでも無い。

                      で、イングヴェイだ。

                      彼がひたすら同じような音楽をひたすらやっている思っている人は多いだろうし、実際フレーズの使いまわしはかなり多い。そういう意味では「データベースを活用しての自己パロディーばっか」だと思う人も多いのではないだろうか。しかし、俺が思うに毎回同じようなことをやっているようでありながら実はシミュラークルになりえていないのがイングヴェイの凄い(そして悲しく切ない)ところだと思う。

                      イングヴェイの築き上げたネオクラシカルメタルというジャンルの音楽はどちらかというと要素に分解しやすい、言い換えればデータベース化されやすい音楽性だ。だからこそファンの期待するものはかなり具体的になるし、ある意味そのデータベースに対して意識的になれば、簡単に(というと語弊はあるかもしれないが)ファンの求める要素を組み合わせての高機能なシミュラークルになり得るはずなのである。NATIONとかMAJESTICとか。

                      しかしながら、その大元イングヴェイの音楽性というのは、実はその「こてこてネオクラシカル」とはややズレている。彼本人の音楽志向は「もっとヘヴィに!」であり、ファンが期待する「クラシカルで美旋律志向」ではない。北欧キラキラ路線の傑作ECLIPSEの時でさえFaultlineを人に聞かせて「どうだ!ヘヴィメタルしてるだろ!」と威張っちゃうぐらいなのである。彼のそういう下品にロックでありたいヘヴィ志向はいまだにECLIPSE以前の音楽性を求める多くのファンの志向とは大きくズレている。欧米では再評価されていると言われているが、彼の存在のLEGENDARYっぷりが評価されてるのであって、彼の最近の作品が評価されているわけではない。

                      まあ問題なのは志向の問題だけじゃない。ヘヴィ志向はそれはそれでいいんだけど、この人それを具現化するだけのスキルがないのである。だからWAR TO END ALL WARSのようにやりたいことはいいのに音質で失敗してみたり、ATTACK!!みたいな中途半端な作品を作ったりしちゃうのだ。UNLEASHE THE FURYはそういう意味ではここで書いたように痛快な作品ではあったが、ヴォーカリストのチョイスを間違えた感は否めない。

                      彼の使いまわしは「陥っている」だけであって「データベースの活用」とはやや違う。彼はいつも同じようなことをやっている印象があるにも関わらず、彼はファンの求めるものとか市場にウけるもの、自分の音楽のおいしいところ、ってのをデータベースから引っ張り出してきて作品を作ってるわけではない。飽くまでそのとき湧き上がってきた衝動を音楽にしているだけなのだ。前に使ったかどうかとか考えてないから似たフレーズが出てきてるだけなのだ。それを才能の枯渇と言ってしまえばそれまでなのだが、その計算の無さ、衝動性に委ねた創作スタイルがあるこそ「シミュラークルとして機能しきれない微妙に外れた作品」を出し続けることになるし、痒いところになかなか手が届かないもどかしさを感じるアーティストである。

                      青臭いことを承知で書かせてもらうが、俺がスリルを感じることが出来る音楽というのはデータベースを活用してる部分とその衝動によって作られた部分の比が後者に傾いている音楽である。言い換えれば「機能性を追及するシミュラークル」も大好きだが、強い思い入れを持てるのは「大きな物語幻想を感じさせてくれる作品」なのである。音楽から感じ取れる強い衝動性は俺にとって大きな物語へのアクセスするために必要不可欠なものだ。そしてイングヴェイの存在、作品には質は伴っていなくとも今でも強くそれがあるし、だから今でも冷めることなく彼の音楽を好きでいられるんだと思う。

                      ってのはね。本当にイングヴェイがそうかってことが問題ではなくて、単に俺が「イングヴェイを好きな自分を肯定したい」ってことだけなんすよね。この文章は多分来週読み返したらグッっと恥ずかしい文章なんだろうな!来週の俺、頑張れ。

                      まあ「だから新作のPERPETUAL FLAMEもそういうのが感じられる素晴らしい作品だし、大好きだよ」ということなんですけど、それだけで終わるのも悔しいのでアルバム聞きながらまた続き書きます。(続く)
                      | Yngwie Malmsteen | 00:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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