Everything's Ruined

また息切れしたブログ
今日の2冊
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    ■おやすみプンプン 5巻
    プンプンも中学校を卒業であります。

    このマンガは本当の思春期がどうかということではなく、思春期追体験願望充足ツールとして本当によく出来ていると思う。関くんにせよプンプンにせよ(そして雄一おじさんも)、大人の世界に違和感を覚えつつもなんだかんだで日常に適応し、それでもやっぱり自分は普通の大人とは違うと思いたいある種の「ピーターパンをうらやむナイーヴ願望アリな大人」が自分を重ねられるキャラだ。現実にこういう思春期的なもやもや感を感じていたかではなく、「思春期とはこういうものだし、今でもこのもやもやに共感できる自分」に対してどこか選民意識を持てる人にとってはドンピシャなんじゃないだろうか。そういう人ってどこかめんどくさい自己愛を持っためんどくさい人な気がするけど(俺も含め)。

    なんつーか、青臭さを美しいものとして安直に描くのではなく、青臭さはもちろんあるけれどそこに大人なら当然持ち合わせているであろうシニカルさと悪意あるリアルさを交えることでちょうどいい塩梅で踏みとどまっているんだけど、逆にその「ストレートな青臭さをユーモアとシニカリズムで回避」というところに危うさを感じたりもする。いや違うな。これは俺がこのマンガを面白いと言いたいんだけど、どこかまだ引っかかるところを感じるので微妙に警戒線を張ってるんだな。もっと素直にならなきゃ!34にもなって思春期っぽい自分に酔って、しかもその思春期酔いに自覚的であろうと強迫的になるのはどーなのよ!

    という自分語りはともかく、ソラニンではやや青臭さが強すぎて苦手だったし、このプンプンも連載開始当初は青臭さをシュールでカバーしようとしていたのか実験的たろうところがやや強く出すぎていたけれど、巻を重ねるごとにそこがいい味に熟成されていってる気がする。おちゃらけがおちゃらけではなく、きちんと「表現」として成り立ってるし、絵もどんどん緻密になっていってる気がする。好き嫌いはあるにせよ、そして例え嫌いだとしても、引き込まれるマンガだと思います。

    ■BURRN! 8月号
    え!まだ読んでるの!と言われるのが快感です。

    インタビューを読みながらそのアーティストのアルバムを聴いてると、また違った聞こえ方をしてくるし、その時間てのは高校生の頃から俺にとってはすごく幸せな時間なんです。っつーことでDREAM THEATERのインタブーを読みながら、通勤してました。家帰ってきてからジョーダン・ルーデスによるiPhoneのアプリBebotの説明動画を見てしまった。



    あとはSTEEL PANTHERのインタブー。俺は昔っからこの大野さんの「くくく。(笑)」だとか、訳の文体が生理的に受け付けないんですが、このインタビューではその「大野節」が炸裂してて、久々にアヌスがキュンキュンしました。「ほほーそーなんですか。(笑)」「しーん・・・」「そぉでしょうともそぉでしょうとも」たまらんです。まあこういうのは大野がどうのってより女性ライターに多い感じだけどな。ちなみに、昔のジョン・シューター・ハーレルのライブレポートでのヘンな倒置法みたいになってる文章訳は好きでした。

    「もしもあなたが65ドル持っていて週末の予定がないならば、是非WINGERのライブに行くことをお勧めする。無論、その入れかけのコーヒーを飲み忘れなければの話だが。」みたいなやつね。

    ちょい前から再発盤レビューみたいなコーナーも出来たんだけど、なぜかリマスター効果のことにしっかり触れてくれないレビューばっかりでまったく意味がない。DREAM THEATERのアルバムがそれぞれどんなアルバムか、みたいなことを一言ずつ書かれてもまったく役に立たないし、それよりもリマスターがどんな感じになってるのかを聴きたいってのに。
    | マンガ・本 | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    先週の4冊
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      ■ガンダム THE ORIGIN 19巻
      いよいよソロモン編に突入。ドズルの死亡フラグが丁寧に立てられているが、時々おちゃらけムードになるのは安彦ガンダムの味ながら、ちょっと抵抗がある。モスク・ハンのエピソードはそこまで重要ではない気がするけど、ここでまたアムロのワガママっぷりが炸裂。いいんだろうかそれで。

      また、ハヤトのアムロに対する複雑な感情や、フラウとのスレ違いなど成長に伴う離別なんかも描かれていて、テレビ・映画版よりさらに青春群像劇としての深みが増している気がします。

      もちろんスレッガーの最後の出撃前のミライさんとの絡みも丁寧に描かれているし、この後待ち受けている展開を知っていると切なさが増す。一時期荒れが見えた絵も、随分と落ち着いてきているし、クライマックスに向けてテンションが高まるなあ。

      ■ガンダム THE ORIGIN 愛蔵版V
      愛蔵版もついにシャア・セイラ編に突入。もちろん前にも読んでいるととこだけど、本当にこのパートは面白い。ランバ・ラルとクラウレ・ハモンは元より、そこにタチがいるのがいいし、ドズルの人間性が場面場面でしっかりと描かれていて、否が応でも好きになってしまう。

      スター・ウォーズのエピソード1,2,3は4,5,6と比べたらあまりにもつまらない作品だったが、作ったことによって4,5,6に出てくるキャラクターたちへの思い入れが深まるという意味では有意義なシリーズだった。しかし、このシャア・セイラ編は「その後の彼らに対する思い入れが深まる」っつーレベルではなくて、「ひとつの物語」として本編に負けない(むしろ、読んでいるう間は本編を読んでいる以上の)面白さがある。ガンダム知らないっつー人にはむしろここから読んでもらった方がいいんじゃないかって感じで。

      ■レッド 3巻
      山本直樹なのにエロがない作品。でも、なんか条件反射なのか山本直樹の描くキャラの線からもエロを受け取ってしまいます。

      「60年代的なもの」に対する知識がまったくないまま読んでます。イデオロギーの交錯や、色々な準備はあるんだけど「大きな展開」がないまま3巻まで来た気がする。ただ、こまめに「登場人物の成り行きのカウントダウン」が示される分、変な緊張感というか不穏さが浮遊している感じ。

      単行本派の俺にとっては1巻ごとのインターバルが長い分キャラクターを覚えることができないというか、そもそも全員のキャラが非常に薄味。それが登場人物たちの「普通さ」を強調してるのかもしれない。

      行く末は記されているが、なかなかそこに近づかないのが「じれったい」とも違う不思議なもどかしさを産んでいる気がする。

      ■とめはねっ! 五巻
      僕は読むとすぐ影響される人なので、岳を読んでは山に登りたくなり、これを読んでは習字やりたくなります。単なる教養モノってわけじゃなくて薄味の学園ラブコメって感じの面白さもあるからつい読んじゃうんだろうか。もやしもんと似た感じ。

      なんか絵がモテリーマン講座の絵っぽいよね。陰影や筆圧の強弱をあまり使わずに同質の線と平面が独特の味になってる、みたいな。こういうのって多いのかしら(よくわかんない人)。
      | マンガ・本 | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      昨日の3冊
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        ぢごぷり
        げんしけんの木尾士目の新作。これを面白いと言うと、また「子育てをしたことのないやつに面白さがわかるわけがない」と言われること必至だけど、そういうの抜きでもやっぱ面白いよ。

        もちろん子育て経験がある人が読み取れるものは、ない人よりもはるかに大きいんだろうけど、前作が「オタク」をステージにしつつディスコミな人たちの対人距離感を成長ストーリーとして見事に描いていたのと同じく、今回もステージとして「子育て」を使いつつ、そこで生まれる色々な感情描写であるとかには単純に引き込まれる。感情の方向性はまったく違うけど、十三丁目の双子のやりとりは、旅行先でのおぎちんとささやんのやりとりを思い出した。

        でも、0丁目の部活のキャラは、狙ってあそこまでやってんのかな。

        プルートゥ 8巻
        ついに完結。1巻ごとのインターバルが長すぎて、記憶の弱ってるおっさんは一冊買うごとに「あれ、前どんなだったっけ」と読み直さないといけないです。

        そういう状況もあってか、ラストに向かう求心力をあまり感じずに「あれ、ゴジって結局誰だったんだっけ」みたいな感じでタラタラ読んでしまった。原作ほどプルートゥに感情移入できない流れだったのもちょいと残念だったかも。「プルートゥ」の姿でのウランとの交流があんまなかったからかなあ。原作知らなかったらどんな風に見えたんだろうか。

        「感情がない」はずなのに性能・知能が上がるにしたがって「ロボットの感情」を獲得し、それゆえの「ロボットの悲しみ」を通して逆に人間の持つ感情を揺さぶるというのも、もちろんそれそのものがイヤというわけではないんだけど、その描き方になんだかちょっと押し付けがましさを感じてしまったというか、やっぱ浦沢直樹ってちょっと苦手、と思ってしまった。

        なんて言いつつサスペンスとしても面白かったし、ところどころグッときてました。なんか上に書いたことって「あんま好きじゃないから」っつー先入観故の言いがかりに近いかもしれん。

        GANTZ 26巻
        こちらも新刊を買うたびに前の2冊ぐらいを読み直さないと思い出せなかったりします。最近のGANTZはミッションが終わって次のミッションまでが面白いので、この巻は「ようやく話が動いた」って感じで面白く読めた。ミッションが長引くと「もういいや」と思うんだけど、こうやって話が動くと「早く続き読みてえ!」と思う。
        | マンガ・本 | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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