Everything's Ruined

また息切れしたブログ
FAITH NO MORE来日決定!
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    マジか!マジでか!!



    かんっぜんに日本は取り残されたと思っていたFAITH NO MOREの再結成ツアー、新作発売直前の日程で来日が決定してしもた!



    2015/2/17 新木場スタジオコースト

    2015/2/18 新木場スタジオコースト


    前座にオマーとセドリックのANTEMASQUE(セドリックがしっかり歌うとマイク・ハウっぽいのでオルタナ化したMETAL CHURCHみたいに聞こえる)。なんてこった!新木場遠いからとか言ってられない!南米やヨーロッパよりは少しだけ近い!



    招聘はCREATIVEMAN



    来日発表は10月1日でしたが、明日、10月2日が記念すべきFAITH NO MOREの初来日公演が行われた日だということを皆様ご存知でしょうか?1991年、当時高校生だったわたくしは電話じゃ絶対繋がんない!と不安になって新聞で来日が告知されたその日に学校をサボって片道3時間近くかけて青山チケットエージェンシーへ(当時、来日公演が発表されると青山チケットエージェンシーで整理券というものが配られていた)。そしてチケット発売日当日の早朝また埼玉の北端から青山チケットエージェンシーに行って乃木坂の公園で並ばされ、なんとかチケットをゲットしたのでした。FAITH NO MOREのチケットを取るために二日間学校をサボったわけです。



    THE REAL THINGツアーはすでに終わっていてなんのタイミングでの来日だったのか良く分からなかったけれどもすでに発売されていたライブビデオ、YOU FAT BASTARDS : Live At The Brixton Academy(と、当時ブートビデオというものを知らずにAIRSの通販で買ったデトロイト公演のビデオ)を文字通り擦り切れるほど観ていた俺にとっては天にも昇るような気持ちでした。高校生ぐらいのときって「このバンドは俺担当だあ!」みたいに言えるバンド欲しがったりするじゃん?俺にとってはFNMこそがそういうバンドだったんよね。YNGWIEはもう少し後。

    で、コレはそのライブビデオには収録されなかったThe Crab Song。Chinese Arithmeticとかカットされた曲も撮影してたんならいつかフルでリリースして欲しいなあ。この頃のパットンはミャアミャア声です。







    で、その初来日公演はANGEL DUST制作中だったこともあってRV, Caffeineの原型や結局収録されなかったThe World Is Yoursがプレイされるという超貴重なセットリスト。元々曲自体はすごく良かったパットン加入前の曲がパットンのヴォーカルによってさらにカッコよくヴァージョンアップしていたり、ブレイク真っ最中のバンドの勢いというか演奏のエネルギーがもう凄かったです。FAITH NO MOREの日本公演と言うと飲尿事件のあった1993年の来日公演が有名(こんとき最前列で観てたのでその瞬間は超焦った)ですが、この初来日公演のインパクトも尋常じゃなかった。新作発表前、というタイミングということでは来年の来日公演も似てるね(できれば新曲よりもまず昔の曲を山ほど聴きたい)。



    ライブの中盤、パットンがステージ上から目をつけていたハガレンのグラトニーみたいな上半身裸のおっさんをステージに上げ、イス席なのにステージダイヴさせたあの瞬間の場内の盛り上がりとか、Easyのところで間違えてSurprise! You're Dead!を始めようとしたマイク・ボーディンを全員でバカにしてるところとか、23年経った今でも目に浮かんでくる。



    ありがたいもので、その時の中野サンプラザ公演のサウンドボード音源が数年前にdimeにアップされ、今ではyoutubeでも聴けるというね(前にも貼ったっけコレ)。サウンドボード直なので音に迫力はないけれどその時の熱気が伝わるといいなと思います。ちなみにオッサンがステージに上がるのは41分過ぎぐらいから。歌わされてるけど歌詞は知らないようで叫んでるだけです。この人前述の飲尿事件のライブんときにも来てて、その人が会場入ってきたとき「ああ!あんときの人じゃん!」と自然と拍手が沸き起こったんだよな。







    いやあ今から待ちきれないので一足先に新木場で並んでることにします!





    | Mike Patton | 14:59 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
    FAITH NO MORE 18年ぶりの新作発売決定。
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      アナログレコードにうつつを抜かしている間に新作の発売が決定していました。

      Faith No More to Release First Album in 18 Years, Plot U.S. Tour.

      ローリングストーン誌のインタビューでビルが明言してます。アルバムの発売は来年4月、シングルの発売は今年の11月28日!

      レコーディングしてるという情報は前々からあったけど具体化してくるとやはりドキドキしますね!ただ、今年の夏先にフェスで披露された新曲はどれも地味…。特に1stシングルに予定されているMotherfuckerはタイトルの割りに地味。元からTOMAHAWKにキーボードが入ったような路線でとっつきにくく地味になるんじゃねーかと予測してたんですけどその予測を上回って地味。



      スタジオ音源がリリースされて馴染んできたらもう少し聴こえ方も変わるんだろうか…このハイドパークのパットンは山城新伍っぽい卑らしさもあってさらにいいんだけども!

      他にもハイドパークでは他にも何曲か新曲披露されてました。



      こちらはSuperhero(Leader Of Men)という曲でわかりやすくFAITH NO MOREしてます。わあ!いい曲!とはならんけど。

      披露された2曲がMotherfuckerとSuperheroという両極端なタイトルってのもなんかこう彼ららしくもあるけどとりあえずあまり期待をせずに待つことにしましょう。

      いかん!歳とるとガッカリしない防衛ばかりしてしまう!いや来日はめっちゃ期待してるで!
      | Mike Patton | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      Falling To Pieces / FAITH NO MOREのプロモ盤。
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        仕事早上がりしてちゃちゃっと帰ってきたらユナイテッドステイツからFAITH NO MOREのFalling To PiecesのプロモCDが届いていた。

        これ説明しますとね、この曲ってアルバム収録曲とシング ル・ビデオクリップで曲の長さだけじゃなくミックスも大 きく違うんです。後者の方がドラムサウンドがビッグだっ たりコーラスも派手になってたりして印象だいぶ違う。通常のシングルCD、アナログ盤にはこのCDの1曲目と同 じ強引にエディットされてて短いヴァージョンしか入ってなくて、そこまで強引に短くないビデオクリップのヴァージョンはこのCDにしか収録されてないのです!!

        ではそのヴァージョン違いにこだわるほどこの曲はステキ な曲なのね?と問う方もいらっしゃるかもしれませんが自信を持ってお答えします。全然そんなことない!でも、でもですね、このCDが入手できればFAITH NO MOREの全音源(全アイテムに非ず)が揃ったことになるのです!嬉しい!そして気持ち悪い!気持ち悪いことわかってますよアピールする自分の矮小さも気持ち悪い!

        実はこのCD、高校生の頃500円ぐらいで買って持って たのよ。それがなんかの勢いで売ってしまって(CDを売 ったのは後にも先にもその1回だけ)大人になってレア度に気付き、ずっと探してたという若さゆえの過ちを象徴するCDなのです。今回ようやくそこそこのお値段で手に入ったことで、単なるコレクションアイテムの獲得による安堵感とはまた違った達成感をもたらしているのです。やったー!若き日の過ちはお金で取り返せちゃう!人生楽勝!

        いやでもほっとしたわ。今は平松伸二先生のラブ&ファイヤーのラスト、完璧にKOされるも安堵も伴って倒れてい く草影幽児と同じ心境です。

        写真に一緒に写ってるのは新しく買い換えたイヤホン。な かなかいい音で鳴ってくれる(今までがウォークマンの付 属イヤホンだったので当たり前)ので、NW-ZX1子ち ゃんへの制御できない想いを和らげてくれる・・・はず・・・



         
        | Mike Patton | 11:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        マイク・パットンとデレク・シアンフランスのインタビュー
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          ピッチフォークにマイク・パットンとデレク・シアンフランスのインタビューというヨダレ記事があった。


          もちろんこないだも貼ったこの映画の公開を受けての記事ですね。


          このインタヴューによれば、デレク・シアンフランスは20年来のマイク・パットンファンで入口になったのは兄からもらったMR.BUNGLEの1stらしく、91年のツアーも観てるらしいのでなかなかの筋金入り。FAITH NO MOREじゃなかったのは年齢の問題かな?学生時代に作った映画ではMR.BUNGLEの音楽を使ったりもしていたらしい。一人でいたいのに誰か人が来たときはMR.BUNGLEを大音量でかけて追い払ってたよ!とかそんな感じのことを楽しそうに話してます。

          そんな二人が実際に出会ったのは1年ぐらい前にタレントエージェンシーでデレクが「この映画音楽の新人チェックしてくれよ。マイク・パットンて言うんだけど」と言われたのがキッカケらしい。その2週間後に初対面。そのときパットンはすでにこのThe Place Beyond The Pinesの脚本を読んでいたので、いざデレクがこの映画を撮ることになったとき、真っ先にパットンに連絡したとのこと。

          後はデレクは昔からパットンの作る音楽はとても映画的(cinematic)だったし、彼が映画音楽を作るようになったことは当然だと思った、とか人生を通してパットンの音楽を愛していたし、彼の音楽が映画に入ってきたとき、魂を感じた、とかベタぼれインタビューが続きます。

          いやホントこの映画の日本公開が今から楽しみでならんですよ!

          パットンのサントラの中では一番好きなのはA PERFECT PLACEのサントラ。これいいよー。オシャレでノスタルジック。

          わかりやすくロックなパットンしてるCRANK2もいいけどね。
          | Mike Patton | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          Oddfellows / TOMAHAWK
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            気がついたら6年ぶりという久々の4thアルバム。今回からベースはパットンの盟友トレヴァー・ダン!メンツの豪華度が15%ぐらいアップ。多忙なパットンを初めとしてメンバー全員色々やってるのであまり久々という感覚はないんだけど、もう6年経つのか。

            前作はコンセプト先行型でやや難解だったけれど、今回は1stの作風に戻ったかのようなストレートなハードロック。1st2ndで聴かれたような、FAITH NO MOREの叙情性をJESUS LIZARD風の不穏さに置き換えたようなTOMAHAWKらしさ満点のアルバムになってる。ジャンク感が若干強まっているものの、一聴目の印象は毎回すこぶる地味で何度も聞いているうちに曲の空間に満ちている空気やアレンジが変にクセになってくるというのもこれまでのTOMAHAWKと同じ。

            悪いこと企んでそうなギターとシンプルだけど気難しそうなリズム、そしてパットンの性格悪さにじみ出る傲慢な歌唱。他のパットン関連プロジェクトの中では飛びぬけてわかりやすい音楽性なのに、ヒネクレ方は一番。動物イラストなのにかわいくないし、まさにOddfellows(変り種)というタイトルにふさわしい一枚。ほんとパットンの言うとおりしっかりキャッチーなんだけど、喜怒哀楽のようなわかりやすい感情が込められていないんだよね。だから聴きやすいのに聴きにくい。もちろん、そこがいい。上記したように、最初の印象が地味だったために今回は路線は確かに初期に戻ってるけど曲はそこまで良くないなーと思ってたのに気が付いたらすっかり沁み込まれてしまってた。よく考えると1st2ndもそうだったな。

            LP買ったらダウンロードコードも付いててCD買う必要ないんだけど、日本版にはきっとライナーが付いているだろうから買っちゃいたい。

            今んとここの曲が好き。
            | Mike Patton | 18:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            Epic
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              FAITH NO MOREネタでスイマセン。しかも超細かい話ね。

              まずは昔のEpic。



              エンディング間近のとこ3:32ぐらいんとこから俺が好きなメタルギター刻みが聴けるところがあるんだけど、最近のライブだとこれがない!



              うーむ。これはあんまかっこよくない。EpicはラップがどうのっつーことよりもFAITH NO MOREの中で一番「メタル的展開」がかっこいい曲で、あのメタルギターがその肝でもあるので、至極残念であります。

              ギター抜きにすると一番好きなEpicはこれ。



              今聴くとスタジオヴァージョンは「なんだか恥ずかしいラップ」になってるんだけど、ライブではパットンのバカにしたようなラップがカッチョ良い。
              | Mike Patton | 21:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              Download Festival 2009 : FAITH NO MORE
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                ストリームで観ようと思ってたんだけど結局寝坊、さらには時間間違ってたみたいで起きたときにはFAITH NO MOREのライブは無事終了してました。イェイ!

                でも便利な世の中なので、ストリーム録画した人がすでにTORRENTでアップしてくれてんのね。それをDVDに焼いて今観てます。パットン真っ赤なスーツで怪しさ満点であります。パフィ老けたなあ。

                Brixton Academyのライブはyoutubeで観る限りまだまだって感じだし、Downloadの映像でもアタマのThe Real ThingとFrom Out Of Nowhereがかなりショッパイ出来だったのでこりゃなんだかなー、やっぱ再結成ってこんなもんすかねえと思ってたんですけどLand Of Sunshine(ド名曲)あたりから随分エンジンがかかってきた感じでそんなに悪くないじゃん。セットリストはこんな感じ。

                1.Reunited (PEACHES & HERB)
                2.The Real Thing
                3.From Out of Nowhere
                4.Land of Sunshine
                5.Caffeine
                6.Evidence
                7.Poker Face〜Chinese Arithmetic
                8.Surprise ! You're Dead !
                9.Easy
                10.Last Cup of Sorrow
                11.Midlife Crisis
                12.Introduce Yourself
                13.Gentle Art of Making Enemies
                14.Take This Bottle
                15.Ashes to Ashes
                16.Malpractice
                17.Ugly in The Morning
                18.Be Aggressive
                19.Epic
                20.Mark Bowen
                -Encore-
                21.Chariots Of Fire〜Stripsearch
                22.We Care a Lot

                Take This Bottleかよ!King For A DayとJizzlobboerが外れたのは残念無念。あと、Malpracticeってフルじゃないのな。後半の好きなとこがバッサリカットされてやんの。

                便利なyoutubeであがっている動画をピックアップ。



                よれよれと杖をついて出てくるパットンがイカしてます。真っ赤かよ。



                Caffeineのイントロのパットンの意味不明な動きがいい。



                EvidenceからLADY GAGAをイントロに持ってきたChinese Arithmetic。こういうセンスが好きです。Chinese〜はパットン加入前の曲では一番好きなので、セットに残ってるのはうれしいなあ。



                インディーズ時代の名曲。これもパットンのヴォーカルで聴けるのはホント嬉しい。1:42付近のパットンの恍惚の表情がヤバイ感じです。

                Be AggressiveからEpicになだれ込むところもかっこいいし、Ashes To Ashes以降の流れはヤバイ。結局観てると燃えちまうなこりゃ。ただ、やはりギターがどうにもショボい。ジョン・ハドソンが覚えてる曲も一番多いだろうしツアーをやるには一番手っ取り早いんだろうけど、どうにもこうにも・・・。

                まあギターが目立たない分ビルのベースがめちゃめちゃ目立っててかっこいい。Epicのギターソロのベースラインなんかでもわかるけど、この人のベースって「リードベース」って言いたくなるほどメロディを弾いてるよね。



                アンコール一発目はこれまた名曲のStripsearch。イントロにこの曲かよ!みたいな。

                演奏に関してはギターが改善されないと手放しで喜べるレベルにはならないと思うけど、パットンがFAITH NO MOREを歌うってことだけでも嬉しいし、みんな年を取ってても現役でやってる人たちなので思ったほどのテンションの低さを感じない。むしろ97年の解散前の方が覇気がなかったかもしれん。さらにはこんだけのグレイテスト・ヒッツなセットリストって解散前にはなかったし、いやあ、観たい。

                期間限定の再結成だろうけど、10月30日のチリ公演が決まったし結構長い期間やるっぽいからなんとか来日をして欲しい。ムリだとわかっていても祈っちゃう。
                | Mike Patton | 21:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                KAADA / PATTON
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                  Live / KAADA / PATTON

                  ノルウェー出身の音楽家KAADAとPATTONのコラボレーションアルバムROMANCESリリース後にデンマークのロスキルデフェスで1度だけ行われたライブ映像を収録したライブDVD。

                  ROMANCESの音楽性は、簡単に言えばメロトロンやテルミンのような音色によって奏でられるもの悲しい旋律にパットンがハミングや歌を乗せて、不気味でありながらも美しい独特のノスタルジーを感じさせる映画音楽のような雰囲気がナイスでしたが、このDVDはその音楽の雰囲気に合わせて全編モノクロ映像で統一され、非常にお芸術性の高い映像作品になっております。

                  バンドメンバーはスタイリッシュなスーツに身を固め、パットンもその雰囲気を壊さぬダンディ・パットンを演じているので彼のキレキレっぷりを期待すると多分途中で爆睡してしまいますが、アルバムで聞けた独特の世界を楽しめた人なら、浮遊感や幻想感にライブならではの生々しさやダイナミズムも加わったこの作品はたまらんと思います。FAITH NO MORE以降、パットンのライブ映像はTOMAHAWKのライブが雑誌の付録DVDに入ってた以外なかったからなあ。

                  FANTOMASやMR.BUNGLEは高品質なブート映像が出回っているからいいとして、2002年のDILLINGER ESCAPE PLANNとのコラボライブとか、FANTOMASMELVINS BIG BANDのライブ映像とかはきちんと撮影してないのかしら。やっぱ激しい音楽やってるパットンの映像作品も観たい。

                  そうそう、FANTOMASやTOMAHAWKの日本盤をリリースしてくれていたDAYMARE RECORDがこのたび正式にIPECAC RECORDSと契約したらしく、今後のIPECAC作品はDAYMAREが扱ってくれるらしい。このDVDも日本盤が出るらしいので興味ある人は是非買ってみてくらさい。んでもってTOMAHAWKでもなんでもいいから来日してけろ。

                  リハーサル映像も入ってて、一応英語字幕も付いてるんだけど、あんまよくわからん。日本盤は日本語字幕つくんかな。こういう人たちが音楽について話す内容はきちんと聞いてみたい。
                  | Mike Patton | 13:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  Romances / PATTON & KAADA
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                    Romances / PATTON & KAADA

                    マイク・パットンとノルウェー出身のキーボーディストKAADAのコラボ作品。パットンってのはアホみたいに活動領域が多岐に渡っていて中には(というか数多く)俺がついていけない作品もあったりするんですが、このKAADAとのアルバムはどちらかというと聴きやすい雰囲気。いやね、実はこれ買ってからしばらくはその淡々とした空気になじめずに放置してたんだよね。それを最近改めて聞き直したら手のひら返しにハマってしまった。

                    マイク・パットンが誰なのかってのはおいといて、まずこのKAADAさんというのはどちらの方なのかしらん、と思って調べてみると、どうやらノルウェーの権威ある映画祭において音楽賞を受賞するような方らしい。映画音楽ってぐらいだから派手なオーケストレーションなのかな、と思ったんだけどどうやらノスタルジックなムード漂う音楽を得意としているようだ。パットンもMR. BUNGLEやFANTOMASにおいて60年代の映画で聞けるような独特の雰囲気を持った妖しい音楽をやってたりもしたことだしその辺でつながったのかな。

                    そういう先入観で聴いてみるとこの作品はまさにドンピシャというか。KAADAによるノスタルジックな薫り漂うキーボードサウンド(それはアコーディオンであったりピアノであったりエレピであったり、テルミンであったり)の上にパットンの唸り、ファルセット、叫びなど相変わらずどこまでがサンプリングでどこまでが本当の声なのかわからなくなるような多様な「人の口から出る音」によって表現されるハミングや歌が乗る。その両者の鬩ぎ合いによって生まれるのは、やはりこの両者にしか生み出せないであろう独特な世界。ジャケ(相変わらずIPECACのパットン作品はジャケがすてき)では美しさと不気味さと物悲しさの共存した生き物クラゲを暗い色彩で描いているが、中身も本当にそういう雰囲気。

                    瞬間的にはほのぼのと暖かい空気だったりすることもあるんだけど、それはすぐ不穏なコード進行や奇怪な効果音にかき消され、色はひたすら暗く混濁したまま流れている。しっとりとムーディーでありながらひたすら不気味で、美しく、悲しく、おかしく、よじれた世界。

                    淡々としているようで、その実その瞬間瞬間における緊張感はただ事ではない。起伏が激しいわけじゃないんだけど、一度聴き始めてしまうと展開というかこの音楽世界の進み方から目が(耳が)離せなくなってしまう。そういう意味ではFANTOMASに大きく共通したスリルも感じられる。音圧的には高いものではないが、聴いてて感じる圧迫感がなんだか妙に強いんだよな。

                    ということでやっぱマイク・パットンは偉大でした(KAADAも)。
                    | Mike Patton | 13:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    Anonymous / TOMAHAWK
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                      Anonymous / TOMAHAWK

                      4年ぶりの3作目。1st2ndはJESUS LIZARDとFAITH NO MOREを髣髴とさせるストレートな作風だったけど、この3rdはかなり毛色が違う。トライバルなドラムと呪術的なヴォーカルが印象的で、こないだ出たBATTLESの新作に近い雰囲気を感じたりも。ハードロックとしては、かなりとっつきにくい感じ。サウンドの方向性から今作はドラムのジョン・ステイニアーが主導権を握って作られたのかと思いきや、さにあらず。ギターのデュエイン・デニソンの描いたコンセプトによるものらしい。

                      今回のアルバムコンセプトについてはライナーで平野和祥タンがライナーで書いてくれております。保護政策下にある居留地で演奏されているネイティヴ・アメリカンの音楽が陳腐なブルースやカントリー、ニューエイジ風なものばかりであることに違和感を感じたデニソンが、「もっとアグレッシヴで不気味なもんじゃねーのか」とリサーチしてみたところ出会った文献の記述を元にして再構築したネイティヴ・アメリカンの音楽集と言うのがこのアルバムのコンセプト。それらはどれも作者不詳の民俗音楽ということで、アルバムタイトルがANONYMOUSとなっているらしい。なるほろ。

                      1stこそ「地味だな」っつー感想が先行しちゃったけどその地味な雰囲気だからこそ織り込むことができる不穏な感覚、不気味さこそがTOMAHAWKの持ち味であるってことを感じさせてくれた2ndの出来が素晴らしかった。そのTOMAHAWK流ハードロックサウンドでさらに素晴らしいものを、って期待しちゃってたもんで、最初にこのアルバムを聴いたときはちょっぴりガッカリしちゃったんだけど、鳴らされる音そのものだけでなくその音が響いている空間に満ちる不穏で不気味な空気は紛れもなくTOMAHAWK。その空気がネイティブ・アメリカンの民俗音楽というコンセプトと見事にマッチしてると思う。バンドの音自体は音圧がすごいとかすんげーラウドってわけじゃないんだけど、鳴らされた音によって生まれる空気の密度が濃い。

                      っつーことで作品自体は存在感があって素晴らしいと思うんだけど、でもやっぱ不穏なハードロックで歌うパットンを堪能できる作品も聴きたくもあったりして。俺にとっては肝心のマイク・パットンの存在感がなんつーか薄い感じがするし、もうちっとスカっとわかりやすいカタルシスも欲しいなあ、と思ってしまうわけで。まあパットンはそういう俺みたいなベタロックファンの期待っつーのの数歩先を常にいっちゃう人だからしょうがねーか。
                      | Mike Patton | 12:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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