Everything's Ruined

また息切れしたブログ
Mr. Bungle オペラ座の変人アナログ聴き比べ
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    完全スラッシュモードでのライブだったため過去曲はMy Ass Is On Fire1曲だけだったんですがやっぱあの頃のMr. Bungleはええなあ、と過去作聴きまくっております。

     

    1stのアナログは1991年当時はイギリスでピクチャー盤、EUでは黒盤が出ています。その後2009年にPlain Recordingsから、2014年にMusic On Vinylからリイシューがリリース。Plain Recordingsからのリイシューは音も小さくCDから適当にカットしたんじゃないかという粗悪品だったので売ってしまったんですが、現行システムで改めて3枚聴き比べてみました。

     

    あれ、前聴き比べたときと印象が違うぞ。MOV盤は1.5枚組だけあって音量はしっかりあるしディテールもちゃんと聞こえるんですが、ピクチャー盤&EU盤の両オリジナルが思ってたよりずっといい。この両オリジナルはカットこそ違えど大体似た音で、ピクチャー盤は特有のヒスノイズがあるのでEUオリジナル黒盤に軍配が上がります。ちなみにこの両盤、1枚モノなので収録時間が超長尺。以前ストップウォッチで測ってみたところ、なんとA面35分23秒、B面37分54秒の計73分17秒。通常のレコードの倍近い収録時間なんです。収録時間が延びればまず影響を受けるのが音量で、オリジナル両盤はちゃんとかなり小さい。なので第一印象はやっぱMOV盤圧勝だなーと思ってしまうんですが改めてちゃんと音量を揃えてみるとオリジナル盤全然負けてない。マスターがアナログかデジタルかの違いなのか鮮度の問題なのかシステムとの相性なのかはわかりませんが、しっかり音量上げてやればセパレーションもディテールもしっかりしているしバスドラのドン!という響きであったり奥行に関しては1.5枚組リイシューより73分以上収録のオリジナルの方がむしろ上回っているのでは?という印象。もちろんプラシーボ込みのスパシーバレニングラーですが。内周でもそんなに音質の劣化を感じないのも凄い。

     

    残念というかリスクとしてはボリュームめっちゃ上げて再生しなくてはならないのでパチノイズもデカくなってしまうこと。ある程度状態が良くないともはやパチノイズとは言えないレベルのノイズにビビります。

     

    カッティングエンジニアが誰なのかわからんけどこれって現代のアナログレコードではできなそうというかオーパーツみたいなレコードなのでは?そしてやはり音楽もオーパーツ的というか、23、4歳の若者たちがジョン・ゾーンをプロデューサーに迎えてアヴァンギャルドなヘヴィロックをやんちゃかつスーパーキャッチーにキメてるのがほんと凄い。これからはしばらくEUオリジナルを主力に据えることにします。1回ひっくり返すだけでいいのが何より素晴らしい!

     

     

    | 音楽 | 09:07 | comments(0) | - | - | - |
    2022 Best 21 Albums
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      久々に選んでみました。選んだというより思い出せたのを並べた感じですけども。1〜4位は特に順位無し。その下もそんな上下があるわけではないです。

       

      1. Final Advent / Dynazty

       

      2022年一番良く聴いた。いい曲、いい歌、いいギター。

       

      2. Zeal & Ardor / Zeal & Ardor

       

      集大成というか到達点というか「次どうすんの?」と思わせるものがあった。

       

      3. The Loser / Gospel

       

      加齢と経験が上積みされてる感触がとても良かった。

       

      4. Innate Passage / Elder

       

      プログレ色さらに高まってとてもイイ。

       

      5. The Long Road North / Cult Of Luna

       

      横綱相撲。


      6. A Light For Attracting Attention / The Smile

       

      当たり前のようにちゃんとイイ。

       

      7. And In The Darkness, Hearts Aglow / Weyes Blood

       

      21世紀の幽玄カーペンターズ、今回もとてもイイ。

       

      8. Hiss / Wormrot

       

      バラエティに富んでるしキャッチーでとてもイイ。

       

      9. II / Dead Cross

       

      パットン頼むぜ。

       

      10. The Mars Volta / The Mars Volta

       

      期待とは違うけどチルいのがイイ。

       

      11. Survive / Stratovarius

       

      コティペルトの極細ハイトーンが無くなったのがイイ。

       

      12. Hellfire / Black Midi

       

      ポストパンクからロンドンのアートスクール版Mr. BungleというかCardiacsぽくてイイ。

       

      13. The Endgame / Treat

       

      80年代よりずっとイイのをずっと作り続けてるのがイイ。

       

      14. Ants From Up There / Black Country, New Road 

       

      ちょいプログレ色高まったのがイイ。

       

      15. Spirit Of Ecstacy / Imperial Triumphant

       

      アヴァンなジャズメタル、アングラな舞台芸術っぽい雰囲気もあってイイ。

       

      16. Because Of The Weak / Fret

       

      クラブっぽい暗黒インダストリアルダブがとてもイイ。

       

      17. Dragon New Warm Mountain I Believe In You / Big Thief 

       

      素朴だしアレンジも歌もイイ。

       

      18. The Testamen / Seventh Wonder

       

      瑞々しく柔和なメロなプログメタル、イイ。

       

      19. Moon Of Foul Magics / Autonoesis

       

      Shrapnelの薫りや90年代慟哭メロデスっぽさがまぶしてあるのがイイ。

       

      20. Lightwork / Devin Townsend

       

      珍しく歌モノとしてイイ。

       

      21. Epigone / Wilderun

       

      前作に続いて歌劇っぽさがイイ。

       

      | 音楽 | 00:01 | comments(0) | - | - | - |
      2020年 Best 21 Albums
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        今年も能動的に音楽を探すというより評判がいいものをつまみ食いする受動的なスタイルでした。

         

        1. The Raging Wrath Of The Easter Bunny Demo / Mr. Bungle

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        名誉枠で1位に。

         

        純粋な新作ではなく、マイク・パットン、トレイ・スプルアンス、トレヴァー・ダンがまだ10代だった1986年に作ったデモをAnthraxのスコット・イアンとSlayerのデイヴ・ロンバードの力を借りて再レコーディングしたアルバムなのです。Mr. Bungleと言えばミクスチャーという言葉では到底括れないアヴァンギャルドかつポップな音楽がウリでしたが、この1986年のデモは(オリジナルは多少スカ色もあるものの、このリレコではそういうところをカットしたので)徹頭徹尾スラッシュメタル。

        正直最初にこの話を聞いたときは「いやいやMr. Bungleに期待するのはそういうんじゃないから…せっかく3人そろったのになんでやるのがソレなんだよ…」と思ってたんですが、いざ出来上がったのを聴いてみると、音楽の幅は狭いものの、スラッシュの快感と飽きのこない展開のバランスが絶妙でめっちゃいいのよね。練って作った展開というよりひたすら快感原則のおもむくまま繋いでいったらこうなった、みたいな感じでずーっと聴いてられる。メキシコ民謡?La Cucaracha(アントマンでバンのホーンに使われてたアレ)でふざけつつS.O.D.のSpeak English Or DieをSpeak Spanish Or Dieに替えて繋ぐHypocritesとか、Corrotion Of ConformityのLoss For Wordsをやったりしてるのもいいアクセントになってるし、50代の彼らが10代の頃にはなかったスキルと潤沢な資本、そしてこの手の音楽やるならこれ以上の人選は考えられない助っ人二人の力を借りて作ってみたら、1986年のクロスオーバースラッシュの名盤が出来てしまったという。

        シュレッドなんて何年もしていなかっただろうトレイのソロはちゃんとSlayerっぽくインセインだし、スコット・イアンの高速刻みは腱鞘炎が心配になるし、ロンバードはやっぱりロンバードだし、トレヴァーのベースは意外とバキバキ存在感があっていいし。パットンは歌を封印してスラッシュ的吐き捨てとシャウトに特化してるけど、やっぱこういう激しい音楽やってるときが一番イキイキしてるようにも感じる。
         

        2. Palimpsest / Protest The Hero

         

        新作が出てもあんま名前が出ないし「あ、いたね」って感じで存在感が薄くなっているProtest The Heroです。7年ぶりのアルバムなのか。コミカル・シニカル紙一重のテクニック全開躁状態プログレメタルはDjentっぽいリフがあったりとはいえ基本的にはいつも通りなんですが、今回は全体的にロディの歌メロがかーなーりー冴えてる。Emoっぽく煽情度が高くてかなりいいぞ。特にFrom The Skyのサビメロ(1回しかないからサビと言わんかもしれんけど)は脱糞ガッツポーズ級じゃないでしょうか。あとはオケヒというかストリングスの絡め方もいいんですよね。All Handsでの使い方はかなりグッときます。アルバム単位では彼らのカタログの中で一番好きかもしれんぞこれ?

        残念なところは歌詞はおろかクレジットも何も情報が一切載ってないところ。全部ネットでわかるだろ?ということなんだろか。

         

        3. Origin Of The Alimonies / Liturgy

         

        和楽器やハープなどのアコースティックな響きとブラックメタル的な手法にグリッチかまして徹底的なドラマ性を追求するという前作の延長上ながら歌劇性が高まり、ニューヨーク人脈的というかジョン・ゾーンの薫りが感じられるからか、歌劇的だからかそのジョン・ゾーンのSix Litanies for Heliogabalusっぽいなと思うところもあり。個人的には尺の点でやや物足りないというか、もう1,2曲ガツンとした曲を加えて40分強ぐらいにして欲しかったなとも思ったりはする。まあでも傑作です。早くアナログほちい。

         

        4. The Burning / British Lion

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        Iron Maidenというバンドのスティーヴ・ハリスさんのソロ?であるところのBritish Lionの新作です。スタジオライブかなってぐらいシンプルなプロダクションで1曲目はパンクっぽく、2曲目は哀メロモードのレッチリっぽくも聞こえるんですけど全体的には70年代ハードロックというか「ブリティッシュロックのイデオロギー」「大英帝国の薫り」と言った伊藤政則ワードが浮かんでくる路線。アナログの音にめっちゃ映える。

        ベースはいかにもスティーヴ・ハリスだしもちろんMaiden的なとこもあるんですが、決定的な違いは哀メロ泣きメロの充実度。マイルドな声質のリチャード・テイラーが儚げに歌い上げるメロがかなり狂おしく、apple musicで☆が付いてるアタマ3曲よりも4曲目以降の方が「おお?おおお?」と拳を握りしめて腰が浮いてしまうメロが多いです。Elysiumたまらん。こんないい曲Iron Maidenにはないぞ。「これをブルースに歌って欲しい」という人もいそうですけどこの哀感はリチャードの声質ならではだと思うなあ。

        あとこのアルバム、サビメロにコーラスというかハモリがついてる曲もほとんどない。その辺もまた味わい深いというか北欧でもアメリカでもないイギリスっぽさを感じる。徹頭徹尾ジジくさいけどだからこそいい!と言いたくなるいいアルバムですわよコレ。

         

        5. Stare Into Death And Be Still / Ulcerate

         

        テクデスというんでしょうか、とにかくテクニカルな千手観音ドラムに不協和音を交えた慟哭リフが鳴る終末の黒煙に包まれた音楽です。単に静かなパートと激しいパートがあるみたいな緩急だけではなく、ドラムが突っ走ってる間もギターのリフに絶妙な起伏とノリがあってめっちゃいい。聴いててもそんな疲れないのでおじさんにも優しい。

         

        6. Alphaville / Imperial Triumphant

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        アヴァンギャルドなブラックメタルにジャズ、クラシック的要素も取り込んで…いやアヴァンギャルドなジャズにブラックメタルを取り込んだ、の方が近い気もする。不協和音の使い方であるとかトレイ・スプルアンスが関わっているという先入観もあってMr. Bungleの2ndに通ずる雰囲気もあったりします。ドラムはジョン・ゾーン周辺人脈なんですね。

        Meshuggahのトーマス・ハッケによる和太鼓やピアノの使い方も含め、全編通して楽器陣の絡み方がめっちゃカッコ良くてひたすらスリリング。いやいいぞーこれ。

        ちなみにアナログ盤だとSide DにはVoivodのExperimentとThe ResidentsのHappy Homeのカバーが収録されてるんですが、所謂Double-Groovedで2曲の溝が並行して刻まれていて普通に再生するとExperimentだけが聴けて、Happy Homeを聴くためにはExperimentの曲アタマから少しズレたところに針を落とさなくてなりません。コレ、Mr. Bungleの2ndにもそういう仕掛けありましたね。ひょっとしてトレイの入れ知恵なんでしょうか。Happy HomeはまんまMr. Bungleの2ndの雰囲気というかImperial Triumphantによるカバーでこんなこと言うのも変なんですが、Mr. BungleがかなりThe Residentsの影響を受けてることがわかるカバーになっております。

         

        7. Mestarin Kynsi / Oranssi Pazuzu

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        このバンド、今まではイマイチハマりきれずだったんですが、別プロジェクトWaste Of Space Orchestraにずっぽりハマったからかこの新作は一発でやられました。とにかくサイケデリックかつスペーシーな広がりとイーヴォーな闇のバランスが絶妙だし引っ掛かりのあるリズムの反復に豊潤な音色が重ねられていくのがサイコーで思わずアナ注してしまいました。VoivodとSwansの融合て感じでほんといいなコレ。

        サブスクで聴いてるともう少し低音の広がりが欲しいなーと思ってたのでアナログの音はプロダクション的にもムードにもめっちゃマッチしてる。2枚組だけど曲が刻まれているのはC面までで、この3分割もちょうどいい。ちなみにB面ラストは針が上がらないような仕掛けになっており、アルバムの内容的にも1枚目の4曲と2枚目の2曲でコンセプトが分かれていたりするんだろか。

         

        8.Alter Echo / Dizzy Mizz Lizzy

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        今回のDizzy Mizz Lizzy、やけに重厚なエピックメタル路線だなと最初は「いやいいんだけどさ、でもほら、DMLに期待してるのってシンプルでいながらヒネリのあるハードロックなわけで…」とかブツクサ言ってたんですが、インタビュー読んだらティム・クリステンセンがアナログレコードを意識したことを語っていたりお気に入りとしてPelicanとMonoとElderを挙げていてそれでバチっとなんかハマってしまって思わずアナ注。サイケであったりプログレ的な触感を踏まえて聞くとどんどん好きになっていきました。

         

        9. Quadra / Sepultura

         

        正直マックス脱退後のSepulturaにはあまり興味を持っていなかったんですが、好評に誘われて聴いてみた新作はめっちゃ良かった!スラッシュだけどグルーヴもあり、シンフォニックでありながらルーツミュージックでもあるというバランス感覚が見事でした。

         

        10. Grae / Moses Sumney

         

        今作もアブストラクトなR&Bというか、引き続きAmnesiacあたりのRadioheadムードもまとっております。正直最初はガツンと来るのないかな?と思ってたんだけど聞きこむうちに歌にもトラックにも曲にもズブズブはまってきたぞ。サイケデリックでドリームィでいいんです。Thundercatやダニエル・ロパティンからエズラ・ミラーまで、人気者大集合。

         

        11. Omens / Elder

         

        4thよりさらにプログレ色が強まって初期のヘヴィネスを恋しく思う人も多いんでないかしらと思いつつも風景描写の色彩と画力構成力にめちゃめちゃ引き込まれるしサイケデリアな風味が増していいじゃないですか。最終曲にはAnathemaを思わせる柔和さもあり。ヴォーカルにもう少し説得力あったらなあと思わんでもないけど別に歌モノってわけじゃないからいいか。

         

        12. State of Deception / Conception

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        リリース直後は「地味だ…もっとサビでキター!ってなる高揚感のある曲欲しかった…EPに入ってたGrand Designをこっちにも入れてくれたらよかったのに…」と思ってたんですが、1ヵ月寝かせて(ほったらかして、もしくはすっかり忘れてて)久しぶりに聴いたらその地味さが、高揚感の無さが緊張感と奥行を生んでいるというか、Faith No MoreのSol Invictusと同じく若者や市場を意識しない中年ならではの落ち着いた自己表現の味わい深さに昇華していてめっちゃいいのよ。

        Waywardly Brokenのギターの重いリフレインからの、躍動感はあるけれど明快さに逃げないNo Rewindへの流れはたまらんし、By The Bluesは最初聴いたときの「地味だ…」という印象がウソのように好きになってしもた。ソロの派手さではなく、リフの味わいとシンプルなリズムの絡みで引っ張るのがいい。唯一往年の明快さが垣間見えるShe Dragonも「ベタ」「わかりやすい」とは一線を画しているし、全編に渡ってこのバンドにしか出せないダークな落ち着き、そしてほんのりフューチャリスティックなムードを味わえて素晴らしい。Kamelotでバーンアウトして教会で働いていたロイを初めとしてみんなそこまで精力的に音楽活動していたわけじゃないのに現役感バリバリかつアップデイトもされてるってとこが凄いよなー。

        メタルの文脈にしっかり留まってはいるけれど、昨年出た同郷Leprousの新作と通底するものがある。彼らはConceptionの影響受けてたりしないんだろか。
         

        13. Primal Forms / Shackleton / Zimpel

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        トライバルアンビエントと言われる伝統的な楽器を使用したアンビエントめでミニマルめな電子音楽ってことらしいですが、ノスタルジックだったりシャーマニックだったりととにかくめっちゃいいです。Zimpelさんのクラリネットによる不思議と物悲しい旋律もクセになるし、MonochordやLiraと言った耳慣れない楽器も使われています。トロピカルなようでトロピカルでなく、暗黒なようで暗黒でなく、それでいて異世界ムードを感じられる音楽で聴いてて飽きない気持ち良さに満ちております。

         

        14. Change The World / Harem Scarem

         

        いつ頃からか俺の中で「確かによく出来てるけど熱意を感じないというか仕事感が先行しちゃってるよねえ」みたいなイメージだったHarem Scarem。今回も特に期待しないで聴いたんですけど、よよよよよ良いじゃない!Treatの再結成後第一作んときみたいななんだよまだこんなにやれんのかよっつー驚きの1枚で思わずアナ注してしまいましたし今までの言動をお許しくださいとジャンピング土下座です。こんだけ充実してれば姿勢がどうかは関係ございません。ほんとフェイバリットチューンが日替わりになるぐらいの充実度。Change The Worldでのトニー・ハーネルの参加もいいよね。

         

        15. Magic / Oneohtrix Point Never

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        バンド編成でのライブを通過したからこそのような曲もあれば相変わらずSF宗教音楽っぽかったりもしていい。そしてSide Dで一気に強まる終末感というか黙示録感。この構成、アナログを意識したのかたまたまなのかわかんないけどめっちゃ良いです。

         

        16. Rise / Sault

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        女性ヴォーカルによるマイコーのOff The Wallにも通ずるソウルというかファンクの現代版て感じでかっけーわーと思ってるとちょいちょいアフリカンビートというかサンバのようなビートが入ってきてこれがまーアガるんですわ。音響の作り方というか楽器の定位も奥行と配置が考えられてて凄くいい。簡単に言うと、とてもいいのよ。

         

        17. Down In The Weeds, Where The World Once Was / Bright Eyes

         

        4曲目のムード歌謡を初めとして終盤のメロドラマ攻勢といい、ベタへの躊躇なさが最高です。

         

        18. Fetch The Bolt Cutters / Fiona Apple

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        叩きつけるというよりは、ときに跳ね、ときにつんのめる感じで歌と演奏を楽しんでいる雰囲気がすごく気持ちいいんですよねこのアルバム。

         

        19. The Dark Delight / Dynazty

         

        領域を食い破るわけでもなく、かと言ってエクストリームになりすぎないポップ寄りの中庸メタルもいいですね!前作はあんまり印象に残る曲なかったけど今回はアグレッシヴな曲もポップな曲もどっちもバランスが取れてていいじゃんと思ってオーダー。おじさんなのでポストNightwishでAmarantheっぽい四つ打ちメタルは苦手なんですが、このアルバムに入ってるHeartless MadnessとWaterfallのポップさには抗えず。前者にはなぜか息子がハマっています。

         

        20. Éons / Neptunian Maximalism

         

        Akiraの山城組によるドゥームメタルって感じで密教・奇祭・暗黒性がめっちゃヤバいんですけど何せ2時間8分という長尺なので通して聴いたことはない!しかしかっちょいいからランキングには入れざるを得ない!通して聴いてないことに勝手に負い目を感じて19位にしました。

         

        21. Spirituality And Distortion / Igorrr

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        Genghis Tronを思い出すブレイクビーツ多用のアヴァンギャルドメタルに室内楽っぽいクラシックやエキゾチックなメロディーを導入した音楽でエグくていいんです。クラシックの導入っつっても美や品格をもたらすわけではなく、他のサウンドとの対比によって独特のシニシズムを放っているように感じます。

         

         

        あと良く聴いたのは

        There Is No Year / Algier

        Endarkment / Anaal Nathrakh

        Underneath / Code Orange

        Ohms / Deftones

        Wrong Generation / Fever 333

        The Absence Of Presence / Kansas

        Dark Matter / Moses Boyd

        Brat / Nnamdi

        It Is What It Is / Thundercat

        Abyss / Unleash The Archers

         

        あとはJesuの新作とかも出てたんですよね。聞き逃し沢山あるなあ。

        | 音楽 | 20:22 | comments(0) | - | - | - |
        Livin' On A Prayer / Bon Jovi
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          ■地球人の認知度ナンバー1ロックソングであろうBon JoviのLivin' On A Prayerは、リリース後の武道館公演を含む大規模な日本ツアーでは「リッチーがトーキングモジュレーターを忘れてきた」というしょーもない理由で演奏されなかったし、その前後のUSツアー(前座だけど)でも演奏されてなくて、ちゃんとライブのセットリストに入ったのってツアー開始4か月後、シングルカットされてからの欧州ツアーから。

           

          元々ジョンはそこまでこの曲気に入ってなくてリッチーのプッシュでちゃんと完成させたらしいけど、こんな有名曲も当事者たちの扱いって割と軽かったんだなと思うと面白いよね。で、この曲の魅力ってアレック・ジョン・サッチが時折発揮する謎のリードベース力によるところも大きいと思ってたんだけど、wiki見てみたら「リッチーがプッシュして、彼らはベースラインを再考し〜(略)収録した(クレジットされてないが演奏はヒュー・マクドナルド)」ってサラっと書いてあって俺は…。

           

          1987年のジョンは喉を傷めてまともに歌えない状態なので、86年のこの曲の生歌はオーディエンス録音・ショットがほとんどで、唯一のプロショットがコレですかね。サビもまだサンプルを使ってない貴重な演奏。

           

          「こら喉痛めるわ」て感じですよね。そして喉を痛めてからがこちら。

           

           

          「こらサンプル使いたくなるわ」な演奏です。ちなみにこんときのしんどさが身に染みたからか88年、New Jerseyツアーからチューニングが半音下げになるんですよね。ギターソロ前のリービオーナプレェヤーんとこはサンプルを流して「歌えるときは歌い、調子悪いときは口パク」なので、歌がダブルで聞こえたり、サンプルを流すのを失敗してジョンがめっちゃ機嫌悪そうにする映像があったり、です。

          1:09:08あたりから。ジョンの顔!

           

          ちなみに日本公演(大阪だっけ)でコーラスのサンプルを流すタイミングを失敗してグッダグダになったりしてたこともありました。昔はyoutubeに挙がってたんだけど今はないな。

           

          なんでこのタイミングでこの曲の記事を書いたのか。理由は特にありません!

           

          | 音楽 | 10:32 | comments(0) | - | - | - |
          System Of A Down、Korn、Faith No More、Helmet、Russian Circles
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            結局パッケージツアーではなく一夜限りのフェスだったんですね。にしてもRussian Circlesまで付くとは…。Faith No Moreがヘッドライナーだったら観に行ってたかもしれん(違うと思ってるからこそ軽々しく言う)。

             

            | 音楽 | 00:38 | comments(0) | - | - | - |
            2019 Best 15 Albums
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              インターネッツにかぶれているのでここ数年「年間ベストで打線を組む」というのをやってたんですが、誰も面白がってくれないし盤選以上に打線を組むのがめんどくさいのでもうやめます!俺の負けだよ!

               

              ということで年間ベストです。順位つけてるつもりだったけど途中からは関係なしです。こうして振り返ると2019年はいいアルバムだらけだったなー。かなり楽しい音楽生活でした。

               

              1. H.A.Q.Q. / LITURGY


              前作はやってることの魅力が伝わってこないサウンドプロダクションだったと思うんですが今回はそこをちゃんとクリアしてくれてるし、ハンター・ハント・ヘンドリックス氏のめんどくさそうなパーソナリティだからこその実験精神が魅力として結実しまくってて最高だと思います。アナログ楽器の響きにグリッチかまして高まる緊張感とかカマシ・ワシントンみたいなSF女性コーラスによるモンド的スピリチュアリティとかカタストロフなリフ(65daysofstaticの3rdっぽい)とかすべてがいい。

              https://music.apple.com/jp/album/h-a-q-q/1486945998

               

              2. Replicr / 65daysofstatic

              Aphex Twin meets Mogwaiと呼ばれたのも過去の話、暗黒プログレ期、クラブ仕様期を経て気づけばデビューから15年。新作はアンビエント・ドローンの境地に達しました。尖鋭的なリズムも煽情的なピアノの旋律ももはやないけれど、彼らの最大の魅力であるアポカリプティックな世界観はこのフォーマットに実に相性がいい。派手なアクションや爆発シーンはないけれど静謐かつ厳かに銀河の終わりを描くSF映画のようでこれはこれで凄く好き。

              https://music.apple.com/jp/album/replicr-2019/1481876179

               

              3. Hidden History Of The Human Race / Blood Incantation

              各メディア絶賛、挙句の果てにWilco(本当にあのWilco)までもが年間ベストに選出してたりして逆に挙げづらくなってしまった1枚です。でもそうやって多少斜に構えて聴き直すとやっぱちゃんといいっていうね。困っちゃうね。

               

              宇宙メタルっつーとキーボードが多用されてんのかなって思っちゃいますし今作でもちゃんとmoogが活躍してたりはするんですが、ヴォーカルとギターもスケール感にかなり貢献してる。デスボイスをパーカッシブなアタックではなく邪悪な空気というか包み込むエフェクトのように使っています。ドラムが生音っぽいとこもいいし(おかげで音圧地獄による酸欠にならずにすむ)ギターはスケールの大きさを演出するとともにちゃんとドラマも描いているしアルバム通して無駄なパートがないのでそりゃ絶賛されるわなあと納得。Morbid Angel的でありながらプログレへの憧憬も反映されてるところがステキよね…とか言っといてMorbid AngelってAとBぐらいしかちゃんと聞いたことないんで知ったかぶりですけど!とにかくめっちゃいいアルバムですよホントに。宇宙とかSFっつーと大作志向になりがちですし実際このアルバムにも18分の曲があるんですが、それでもトータル35分ぐらい。そういうとこも素晴らしいじゃありませんか。

              ちなみにこの宇宙人ジャケ、アレック・エンパイアのHypermodern Jazzと同じなんですが、Agonyというバンドも使ってたらしい。フリー素材的なとこからとってきたのかな。

              https://music.apple.com/jp/album/hidden-history-of-the-human-race/1481510602

               

              4. Syntheosis / Waste Of Space Orchestra

              フィンランドのOranssi PazuzuとDark Buddah Risingのメンバーを中心とするアトモスフェリックなスラッジ・ドゥームバンドWaste Of Space Orchestra。サブスクで聴いて思わずアナ注した1枚であります。

              SwansやNeurosis的文脈もありつつ大人数バンドならでは(メンバーショットには14人)の豊潤なサウンドでテンポも展開も多彩。サイケデリックというかスペーシーというかでSF的な奥行(て何?)も感じさせてくれる。おかげで60分を越える長丁場ながら40代中盤のカルシウム不足おじさんでも余裕で聴きとおせちゃう。いやこれホント好きだわ。

              https://music.apple.com/jp/album/syntheosis/1454537811

               

              5. Crush / Floating Points

              オーガニックで柔らかな手触り、それでいてところどころアブストラクトなリズムによる聴感的なザラつき、そしてアンビエントな空気というそれぞれの塩梅が絶妙。ほんっと気持ちいい音ですし、どうせ金曜夜のオールナイトイベントにしか出ないんだろ、と思って聴いてたんですけどやっぱりそうでした。

              https://music.apple.com/jp/album/crush/1475361295

               

              6. Pitfalls / Leprous

              前作も音楽領域をグイグイ広げていこうという姿勢は前面に出てましたが、今回はなんつーかブレイクスルー感がある。メタル色は減退したけどプログレッシヴな色彩はさらに豊になり、リズムの多彩さとヴォーカルの表現力がさらに広がるとともにポップフィールドでも通用する感触と完成度にひれ伏す限りなんですが、ゆーき先生による「このアルバムでLeprousが成し遂げたのは『エレクトロ/クラブミュージックに立脚した現代ポップス』をプログレッシヴロックの血肉として表現しきったことである。」という評に尽きます。ってかゆーき先生のLeprous評、勉強になるのでみんな読もう。https://note.mu/sixx6sixx/n/n75b4c7e9ba88

              https://music.apple.com/jp/album/it-should-be-us/1486934069

               

              7. Giant Swan / Giant Swan

              バキバキのインダストリアルテクノ。カットアップされた暴動や暴力映像とマッシュアップされそうな治安の悪い音で最高です。ここらへんてジャスティン・ブローデリック界隈とかミック・ハリス周辺と関わりあったりするのかな?

              https://music.apple.com/jp/album/giant-swan/1477590147

               

              8. The Door To Doom / Candlemass

              全盛期のメサイア・マーコリンの前任者、オリジナルヴォーカリストであるヨハン・ランキストが復帰しての最新作。ええ、30数年ぶりの復帰ってどういうことよ。年とってからいきなりこの手の音楽歌えるの?と思いつつ再生してみれば、ドゥームメタルレジェンドのレジェンド感が音に出まくってておどろおどろしく、それでいて高揚感もたっぷりで最高じゃないのコレ。ヨハンも現役感バリバリでジャンピング土下座です。プロデューサーはAvataraiumやRoyal Hunt、Soenのマーカス・イデルでトニー・アイオミが1曲ソロを弾いていて、マッツ・レヴィンもバックアップヴォーカルで参加。来日公演ではもっとこのアルバムから聴きたかったぞ!

              https://music.apple.com/jp/album/the-door-to-doom-japan-edition/1451161720

               

              9. The Fire I Long For / Avatarium

              そしてCandlemassのブレイン&プロデューサーのコンビによる別動隊(レイフ・エドリングは数曲だけ作曲で参加)。前作前々作も悪くないけど1stのインパクトには及ばないかなーと思ってたAvatarium、新作は随所に「おおっ!」ともってかれるところがあって思わずアナ注(思わずアナログ注文)。ドゥームメタルに威厳と艶を同時に乗せるJennie-Ann Smithのヴォーカルは相変わらず最高。楽曲もRubiconとLay Me Downあたりは冴えわたっており、その幽玄&妖艶さたるやDoom Metal版Weyes Bloodとか言いたくなってしまうほどであります。今作でも引き続きレイフ・エドリングは楽曲提供してくれてるんですけど、レイフの曲よりマーカス&ジェニー夫妻による曲のほうがいいっていうね。

              https://music.apple.com/jp/album/%E3%82%B6-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2-%E3%82%A2%E3%82%A4-%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC/1482598591

               

              10. It Should Be Us / Andy Stott

              で、Andy Stottの新作もいいんですわコレが。こちらは暴力性低めですが、ダークで煙たくダビィな触感がサイコーに気持ちよい。ってかこれEP扱いなのなんでなんだろね。EP扱いだとどうだってこたないんですけど普通にアルバムって言ってもらった方がなんかスッキリしない?どうでもいい?ですよね!

              https://music.apple.com/jp/album/it-should-be-us/1486934069

               

              11. Live In London / Zeal & Ardor

              アルバムで感じられたプロジェクトっぽさが、ライブではむしろ練り上げられた舞台のようなショーとしての完成度に転換されててめちゃめちゃ引き込まれる。スタジオ音源に封じ込めきれなかった魅力をライブでは表現できていることがわかるという意味で、ナイスなライブアルバムです。

              https://music.apple.com/jp/album/live-in-london/1450956186

               

              12. Cafe Mor / Scorn

              元Napalm Deathのミック・ハリス先生によるScornの新作。ドブドブの暗黒インダストリアルダブでございます。Andy Stottに感じられたクラブの煌めきをむせ返るほどの地下暴力臭に置き換えた感じでめちゃめちゃ気持ちいいでござる。Giant Swanが若者らしい機敏さならばこちらは熟年ゆえの落ち着きに孕む狂気がいい。

              https://music.apple.com/jp/album/cafe-mor/1484680132

               

              13. The Heavy Steps Of Dreaming / Minor Pieces

              アンビエント系の作品を出しまくっているイアン・ウィリアム・クレイグとミッシー・ドナルドソンによるデュオ。オペラティックでクラシカルな旋律がアンビエントなドローン・ノイズに飲み込まれていくのが神々しい。素晴らしいです。

              https://music.apple.com/jp/artist/minor-pieces/1470037073

               

              14. Titanic Rising / Weyes Blood

              幽玄なカーペンターズというか女性版Father John Mistyというか(これはちょっと違うか)。タイタニック号沈没をテーマにしてるらしいんですけど、まさにゆっくり海に沈んでいくような美しさに満ちています。

              https://music.apple.com/jp/album/titanic-rising/1450550344

               

              15. Layet El Booree / Ifriqiyya Electrique

              イスラム神秘主義をベースにしたトライバルなスーフィーミュージック(という単語を今回初めて知りました)とインダストリアルの融合でめちゃめちゃカッコイイです。

              融合の仕方はまだ野暮ったさを残しているけれど、渦巻く暗黒密教グルーヴと冷徹なメタルギターの感触が非常に気持ちよい。A面よりB面の方がどす黒くていいかな。フジロックのオレンジコートに出たらめちゃめちゃ盛り上がるんじゃないでしょうか。

              https://music.apple.com/jp/album/laylet-el-booree/1450797962

               

              あとよく聴いたのはこの辺かな。

              Animated Violence mild / Blanck Mass

              https://music.apple.com/jp/album/animated-violence-mild/1463197887

               

              A Dawn To Fear / Cult Of Luna

              https://music.apple.com/jp/album/a-dawn-to-fear/1472437655

               

              The Liberation / Disillusion

              https://music.apple.com/jp/album/the-liberation/1472744756

               

              Zokusho / The Defiants

              https://music.apple.com/jp/album/zokusho/1462813492

               

              Boy Meets Girl / Endon

              https://music.apple.com/jp/album/boy-meets-girl/1445618270

               

              Heart Like A Grave / Insomnium

              https://music.apple.com/jp/album/heart-like-a-grave-bonus-tracks-version/1472537522

               

              Burn The Night / Riot City

              https://music.apple.com/jp/album/burn-the-night/1462107553

               

              We Are Not Your Kind / Slipknot

              https://music.apple.com/jp/album/we-are-not-your-kind/1463706038

               

              Planetary Clairvoyance / Tomb Mold

              https://music.apple.com/jp/album/planetary-clairvoyance/1462111637

               

              Veil Of Imagination / Wilderun

              https://music.apple.com/jp/album/veil-of-imagination/1479174395

               

              Blue Lightning / Yngwie Malmsteen

              サブスクにない!このご時世に!やるなイングヴェイ!

               

              発売が2020年になるLiturgyをのぞいて上位15枚は全部アナログで買ったぞ。って別に偉いとかすごいねーとか言ってほしいわけじゃなくてっ!ただ優しく抱きしめてほしい。それだけです。

              | 音楽 | 20:03 | comments(0) | - | - | - |
              2018年 Best Albumsで打線組んだ。
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                1(中)Year Of Snitch / DEATH GRIPS

                2(二)New Horizon / JK FLESH

                3(左)Strange Fruit / ZEAL & ARDOR

                4(捕)Heaven & Earth / KAMASI WASHINGTON

                5(DH)Our Raw Heart / YOB

                6(右)Ordinary Corrupt Human Love / DEAFHEAVEN

                7(一)Electric Messiah / HIGH ON FIRE

                8(三)Limp Lit Prose / DIRTY PROJECTORS

                9(遊)Groundbreaker / GROUNDBREAKER

                 

                先発 You Won't Get What You Want / DAUGHTERS

                中継ぎ Earthrage / W.E.T.

                抑え Age Of / ONEOHTRIX POINT NEVER

                 

                控え

                Last Building Burning / CLOUD NOTHINGS

                Creye / CREYE

                Unyierlding / ETERNITY'S END

                Gleb Kolyadin / GLEB KOLYADIN

                Vektor / HAKEN

                Bad Witch / NINE INCH NAILS

                | 音楽 | 23:51 | comments(0) | - | - | - |
                2017 Best 12 Albums
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                  野球が好きなので、今年はチーム編成としてベストを考えてみました。野球好きな人は、守備位置との組み合わせでロマンを感じてくださいね。野球に興味ない人は、ほじった鼻くそでも食べててくださいね。

                   

                  1(中)Dead Cross / Dead Cross

                  最初に一曲目が公開されたときはまあこんなもんかなーって感じだったんだけど思いのほかに中毒性が高く、聴けば聴くほどハマっていく感じであります。ハードコアをベースにパットンならではのギミックに意外と緩急起伏のついたリズムの楽曲群はどれもエクストリームでいながらめっちゃキャッチー。28分弱という長さもちょうどいいしBauhausのカバーもいい味出してます。ベテランながらも俊敏さが尋常じゃないので1番センター。ライブ観てえなあ。観てえよな?

                   

                   

                  2(二)Life Without Sound / Cloud Nothings

                  派手さはないが確実に決めるところは決める2番。守備もめっちゃうまい。いや90年代にエモ漁っていたときのあの感情が蘇るヤバい1枚です。鼻の奥ツンとくるよ。

                   

                   

                  3(遊)Over Depth / Fret

                  まさかの打てる遊撃手。Napalm DeathやScornのミック・ハリスによるエレクトロニックプロジェクトFRETです。ダークでアブストラクトでアンビエントなインダストリアルと、カタカナばっか並べて意識高い系大学生のインタビューかよって感じですけどもめっちゃカッコいい!ビートの向こう側で響く共鳴音みたいのがメッセージの宇宙船の中っぽいのがまた不穏で良い。アナログ買ったら付いてくるダウンロードコードがハイレゾなのも素晴らしい。

                   

                  4(一)Walk The Earth / Europe

                  まさかのベテランカムバック賞。再結成後はSecret Societyがピークでここ2作はただの地味な70年代HRに成り果てていたんですが、今回はプログレへの憧憬たっぷりでかーなーりーいい!プログレっぽいのに曲短いのもいい!ミック・ミカエリの貢献度がかなり高いです。50過ぎたオッサンたちがただの懐古主義にならない、ルーツミュージックでありながら野心的っていう作品作っちゃったのがすごい。これ完全再現ライブ観たいなあ。

                   

                  5(捕)Harmony Of Difference / Kamashi Washington

                  めっちゃ強打者なんだけど、守備位置としてしっくりくるのが捕手なカマシ。強打の捕手って打てるショートと並んでロマンよな!フジで観たライブも凄かったけどこの音源も壮大すぎてスピリチュアルな体験にまで昇華されちゃう。カマシのソロの裏でドラムが暴れまくってるのも最高…全部最高…。

                   

                   

                  6(左)Devil Is Fine / Zeal & Ardor

                  昨今は「ブラックミュージック」という言葉も差別的と言われていますが、このZeal & Ardorの音楽の根底に流れるブラックミュージックというのはR&Bやヒップホップではなく、南部の綿花畑で奴隷によって歌われていたようなチャーント、黒人霊歌という意味での「ブラックミュージック」です。映画「ジャンゴ」や「それでも夜は明ける」、そして最近のゲットアウトとルーツを同じくしながらブラックメタルのブラストやトレモロ、スクリームを取り込んでいるといった感じ。ルーツがブラックメタルというより要素としてのブラックメタルという感じ。音楽性は違うけど、創作の方向性としてはインディーブラックのLiturgyとかに近い。

                   

                  7(指)Dirty Projectors / Dirty Projectors

                  まだまだ打撃は戦力になるものの、やや衰えが目立つので指名打者…て感じのDirty Projectors。相変わらずプログレッシヴで聴いてて楽しいんだけどね。

                   

                  8(右)World Eater / Blanck Mass

                  安定感はないけど一発長打と強肩の凄みみたいなアルバムでした。OPNから洗練度を下げてさらにメタル快感原則に身を委ねた感じのサウンドがかっちょいい。

                   

                  9(三)Urn / Ne Obliviscaris

                  相変わらずの歌劇プログレメタルで安定しておりますが、控えとの差は僅差です。監督の気分次第ですぐ交代のポジションであります。

                   

                  エース Through The Mirror / Endon

                  いやこれ今年の大エースですよ。ノイズでありながら枠組みを大きく広げたようなブレイクスルーアルバムだと思う!終末叙事詩的色合いにはちゃめちゃな攻撃力加えた感じでホントかっちょええ。Nadjaとか65daysofstaticの3rdあたりの闇プログレを彷彿させたりもする。

                   

                  中継ぎ Hiss Spun / Chelsea Wolfe

                  もう少しフォーキーなイメージだったんだけど、今作はめっちゃドゥーム。Endonと並んでカート・バーロウプロデュースで8回まで抑えて欲しい。

                   

                  抑え Drunk / Thundercat

                  そして絶対的守護神サンダーキャット。Chelsea Wolfeの後のThundercatはまず打てない。ムーディーでありながらバカテクでスムーズにめっちゃ変な展開するのが気持ちいい。フジで観たライブもサイコーだった。

                   

                  控えは

                  Arca / Arca

                  The Dusk In Us / Converge

                  Letters To Myself / Cyhra

                  白暈 / Heaven In Her Arms

                  Malina / Leprous

                  Emperor Of Sand / Mastodon

                  Villains / Queens Of The Stone Age

                  Lykaia / Soen

                  Masseducation / St. Vincent

                  この辺は日替わりで試合出るぞ。

                   

                  こうして振り返ると今年はめっちゃ充実してたんだなあ。で、野球でやる意味ありました?

                  | 音楽 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  ハイトーン
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                    昨日気づかされたんですが、養護学校教員免許持ってることでおなじみのm.c. A・Tこと富樫明生さんとGalneryusの小野正利さんの声って同一人物の可能性を疑うほど似てますよね。



                    富樫明生さん


                    小野正利さん



                    それだけです!

                    | 音楽 | 08:11 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    Dillinger Escape Plan feat. Mike Patton 2002-12-31 Great American Music Hall, SF, CA
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                      某サイトにて2002年12月31日サンフランシスコでのThe Dillinger Escape Plan Feat. Mike Pattonのライブ映像がマスタークォリティでアップされていた。DEP feat. Patton、つまりDeppatton(デッパットン)のあのEPは俺にとっていまだ21世紀最高のエクストリームミュージックであるというのはことあるごとに、いやなくても発作のように繰り返し言ってるので皆さんうるせーと思ってるんじゃないかしら。思え!思いやがれ!

                       

                       

                      エクストリームでカオティックな曲・演奏ながらパットンがめちゃめちゃポップに仕立てあげるというお互いがガッチリ噛みあった名コラボ。このEP以降ポップ方面にも志向を強めるD.E.P.だが、このコラボがその方向性に大きな影響を与えたのは間違いない。で、このメンツでのライブ映像としてはJello Biafra with Melvinsと共演した2002年大晦日のものが有名だった。

                       

                       

                      今youtubeに残っているのはこの通り、2002年というわりに画質音質どちらも良くない。去年ぐらいまではVersion 2と題されたはるかに画質がクリアで音もサウンドボードと思われる(パットンのサンプリングが左右チャンネルに分かれているのがハッキリわかるので)素晴らしい映像もあったんだが、気が付いたら消えていた。その映像はダウンロードして音声のみ抽出してウォークマンに入れて楽しんでいたが、そのマスターがついにシェアされたわけだ。youtubeからダウンロードしたのは所詮360pの映像だし音声と映像合わせても180MB程度の小さなものだったので、DVDクォリティで楽しめるようになったのは本当にありがたい。有名なパットンコレクター氏が放出してくださったもので、もうカナダには足を向けて寝られない。カナダの人なのかはわからんけど。

                       

                      youtubeにアップされていた映像では欠けていたオープニングのMalpracticeの前半が音声だけとはいえしっかり収録されているのもサイコーである。パットン作曲のFAITH NO MOREの曲なんだけどDEPとやるならこれがいいよね。FNMではあまりやってくれない曲であるが、恐らくFNMよりDEPの方がカッコよく演奏できるのではないかしら。バンドの演奏とパットンのサンプリングの分離がハッキリしてるので、ヴォカリゼーション以外のサウンド面でのパットンの貢献もわかりやすくて面白い。EPの曲4曲やってラストは当時大ヒットしていたジャスティン・ティンバーレイクのカバー。「次の曲は真のメタラーに捧げる!Falseメタラーのためじゃないぞ!」と言ってこの曲に入るのが非常にパットンらしいです。そして全般的にクリス・ペニーのドラムのかっこよさがよくわかるライブでもあります。

                       

                      というわけで久々のブログ更新は俺こんなのゲットしたぜ自慢でした。そろそろイングヴェイ関連の秘蔵音源・映像とかもどっかから出てこないかなー。

                       

                      | 音楽 | 15:56 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
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