完全スラッシュモードでのライブだったため過去曲はMy Ass Is On Fire1曲だけだったんですがやっぱあの頃のMr. Bungleはええなあ、と過去作聴きまくっております。
1stのアナログは1991年当時はイギリスでピクチャー盤、EUでは黒盤が出ています。その後2009年にPlain Recordingsから、2014年にMusic On Vinylからリイシューがリリース。Plain Recordingsからのリイシューは音も小さくCDから適当にカットしたんじゃないかという粗悪品だったので売ってしまったんですが、現行システムで改めて3枚聴き比べてみました。
あれ、前聴き比べたときと印象が違うぞ。MOV盤は1.5枚組だけあって音量はしっかりあるしディテールもちゃんと聞こえるんですが、ピクチャー盤&EU盤の両オリジナルが思ってたよりずっといい。この両オリジナルはカットこそ違えど大体似た音で、ピクチャー盤は特有のヒスノイズがあるのでEUオリジナル黒盤に軍配が上がります。ちなみにこの両盤、1枚モノなので収録時間が超長尺。以前ストップウォッチで測ってみたところ、なんとA面35分23秒、B面37分54秒の計73分17秒。通常のレコードの倍近い収録時間なんです。収録時間が延びればまず影響を受けるのが音量で、オリジナル両盤はちゃんとかなり小さい。なので第一印象はやっぱMOV盤圧勝だなーと思ってしまうんですが改めてちゃんと音量を揃えてみるとオリジナル盤全然負けてない。マスターがアナログかデジタルかの違いなのか鮮度の問題なのかシステムとの相性なのかはわかりませんが、しっかり音量上げてやればセパレーションもディテールもしっかりしているしバスドラのドン!という響きであったり奥行に関しては1.5枚組リイシューより73分以上収録のオリジナルの方がむしろ上回っているのでは?という印象。もちろんプラシーボ込みのスパシーバレニングラーですが。内周でもそんなに音質の劣化を感じないのも凄い。
残念というかリスクとしてはボリュームめっちゃ上げて再生しなくてはならないのでパチノイズもデカくなってしまうこと。ある程度状態が良くないともはやパチノイズとは言えないレベルのノイズにビビります。
カッティングエンジニアが誰なのかわからんけどこれって現代のアナログレコードではできなそうというかオーパーツみたいなレコードなのでは?そしてやはり音楽もオーパーツ的というか、23、4歳の若者たちがジョン・ゾーンをプロデューサーに迎えてアヴァンギャルドなヘヴィロックをやんちゃかつスーパーキャッチーにキメてるのがほんと凄い。これからはしばらくEUオリジナルを主力に据えることにします。1回ひっくり返すだけでいいのが何より素晴らしい!